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【Zoomtopia 2026】Zoom の AI Services が一気に拡張されました — まずはノーコードの Platform Studio で新機能を触ってみる

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Last updated at Posted at 2026-10-21

この記事は「Zoom AI Services API "Wave 4"」の ハブ記事 です。
この半年で増えた API を一枚のマップに整理しつつ、コードを書く前に Zoom Developer Portal / Zoom.AI )で全体像を体感するところまで進めます。
新 API を実際に叩く回は 2本目、 3本目で単独に扱う予定です。

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Zoomtopia 2026 で、AI Services が一気に増えました

Zoom の AI Services(録音・音声・テキストを AI で処理する API 群)を、この春から記事にしてきました。Scribe(文字起こし)、Summarizer(要約)、Translator(翻訳)あたりですね。

その AI Services が、2026年10月20日の Zoomtopia 2026 で大きく拡張されました。 社員なので発表自体はもちろん追っていたのですが、開発者ドキュメントとして改めて並べてみると、なかなかの物量です。

ざっくり、開発者まわりで何が発表されたかというと——

  • Developer Portal … AI Services・Video SDK・Co-Browse SDK をまとめた統合ポータル(Available now – Zoom.AI )
  • AI Services への新サービス追加(公式いわく15)。本シリーズで扱うのはこのあたりです。
    • Speech Summarization … 録音 → 構造化された要約
    • Decisions … テキスト/画像を基準に照らして、構造化された判定結果を返す
    • Interpreter … near-real-time の speech-to-speech 通訳
    • Voice Agent … 音声認識+LLM+TTS を一体化したパイプライン
  • MCP の拡張 … Claude / GPT などに加えて Microsoft 365 Copilot 連携、コンテキストを引く Search / Ask API など

既存の Scribe / Translator も強化されています。Scribe は自動言語判定・Text Polishing・時刻同期キャプションなどが追加され、Translator も「英語⇔8言語」から「任意の2言語間 + EU公用語24言語」の規模へ広がりました。

発表を一通り見たうえで思ったのは、「これはもう、一度ちゃんと地図を描き直したほうがいい」でした。というわけでこの記事では、

  1. いま何があるのか を一枚のマップに整理して、
  2. その前に ノーコードで全体像を体で覚える(ここがメイン・ハンズオンです)、
  3. 既存 API のアップデート差分を回収して過去記事に繋ぐ

ところまで進めます。各 API を実際にコードで叩くのは次回以降。まずは地図を持ちましょう、という回です。

まず手を動かす:Zoom Developer Portal でノーコード体験

いきなり API キーを発行して cURL を叩き始める前に、Portal で「どの API が何を返すか」を目で見ておく と、後のコーディングが一気に速くなります。入力を放り込むと出力が返る、という流れを SDK なしで体験できるためです。

ここからハンズオンに入ります。

Step 0. 用意するもの

  • Zoom アカウント(まずは無料〜で大丈夫です。有料機能に当たったら、そのタイミングで課金を判断すればOKです)
  • 試したい素材を1つ。今回は 自分で録った商談風の音声ファイル(mp3 / m4a)を使います
    • 手元になければ、スマホのボイスメモで2〜3分「商談ごっこ」を録るだけでも十分です

スクリーンショット 2026-10-21 16.29.37.png

スクリーンショット 2026-10-21 16.30.26.png

Step 1. Portal にログインして、サービス一覧を眺める

まずはログインして、どんな機能カードが並んでいるかをざっと見てみます。この「カードの顔ぶれ」が、そのまま後述の全体マップに対応しています。Zoomtopia 2026 で発表された新サービスは軒並み Available now なので、気になったものはその場で触れます。

スクリーンショット 2026-10-21 16.31.27.png

Step 2. 音声ファイルを投入する

録っておいた商談音声をアップロードします。Portal 側が「文字起こし → 要約」まで裏で面倒を見てくれるので、こちらは待つだけです。

ここで注目していただきたいのが テンプレート(出力の型)の選択 です。「自動」「既定」のほかに「カスタム」があり、出力の形を自分で指示できます。これが後で API(Speech Summarization)を叩くときの template パラメータに直結します。ノーコードで触っておくと、API のパラメータが「あの画面のアレか」と腑に落ちます。

スクリーンショット 2026-10-21 16.37.50.png

Step 3. 出力を受け取って、中身を読む

処理が終わると、要約が返ってきます。ここで見ておきたいポイントは2つです。

  • Markdown で構造化 されて返ること(見出し・箇条書きの型)
  • 根拠(引用)への参照 が付くこと = 「この要約は文字起こしのどこを根拠にしたか」が辿れること

この「引用付きで返る」挙動は、あとで業務システムに組み込むときに地味に効いてきます。要約の裏取りが人力でレビューしやすくなるためです。

スクリーンショット 2026-10-21 16.40.35.png

Step 4.(おまけ)同じ素材を別サービスにも通してみる

余力があれば、同じ音声を Translator や Scribe にも通して みてください。「入力は同じでも、サービスごとに返るものが違う」というのが一番の学びになります。文字起こしだけ欲しいのか、要約が欲しいのか、翻訳が欲しいのか——自分のユースケースがどのカードに対応するか が、ここで見えてきます。

スクリーンショット 2026-10-21 16.49.53.png

ハンズオンのねらい
ここまでで「入力 → サービス → 出力」の対応関係が、ひととおり身についたはずです。次回(2本目)は、これを API で自動化 します。Portal で見た「テンプレート」「引用付き出力」が、そのままコードのパラメータ・レスポンスとして出てくるので、Portal は API の GUI 版プレビュー だと捉えていただくと分かりやすいです。

2026秋・AI Services 全体マップ

手触りを掴んだところで、全体像を一枚にまとめておきます。
本記事で扱う新 API は、いずれも Zoomtopia 2026 時点で「Available now(GA)」として発表されています。 とはいえステータスや仕様は今後更新されうるので、実装前に必ず最新のドキュメントでご確認ください。

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区分 API ざっくり何をする 入出力の型
既存 Scribe 音声 → 文字起こし Fast / Batch / Live(WebSocket)
既存 Summarizer テキスト → 要約 同期
既存 Translator テキスト → 翻訳 Fast / Batch
🆕 Speech Summarization 録音 → 文字起こし → 要約(Markdown) SSE ストリーム / テンプレート・引用付き
🆕 Decisions テキスト/画像 → 型付きの質問にまとめて回答 同期・構造化(確率/選択/スコア)
🆕 Interpreter 音声 → near-real-time の speech-to-speech 通訳 文字起こし+翻訳+音声合成の一体型
🆕 Voice Agent 双方向の音声対話 音声認識+LLM+TTS の一体型(自前LLMも可)

この他に Enterprise Search もありますが、手元で検証しづらい性質のため本シリーズでは扱いません。
また Clinical Notes(録音→臨床ノート)はまだ一般提供前のため、本マップからは一旦外しています。GA になりましたら、別途取り上げる予定です。

既存 API、しれっと強くなっていた差分

「新 API」ばかり注目されがちですが、既存 API のアップデートもかなり効いています。過去記事を書いた方・読んでくださった方向けに、差分だけ回収しておきます。

Scribe(文字起こし)の追加分

  • Custom Vocabulary … 固有名詞・専門用語・社名などを事前登録して認識精度を上げる機能
  • Text Polishing … フィラー(えー・あのー)除去や体裁整えで、文字起こしを「読める文章」にしてくれる機能
  • 話者ラベル付け … 誰の発話かを区別(議事録用途でかなり効きます)

→ 基本の叩き方は、過去記事をご参照ください。

Translator(翻訳)の規模が変わりました

  • 以前:英語 ⇔ 8言語
  • 現在:任意の2言語間で直接翻訳(英語を経由しない)+ EU公用語24言語 を含む

英語ピボットが要らなくなったのは、日本語⇔他言語を扱う私たちからすると、素直に嬉しい変化です。

→ 基本の叩き方。

Summarizer(要約)

  • ハンズオンは既出です。今回リリースされた Speech Summarization(録音→要約まで一気通貫)とは別物です。

→ 基本の叩き方。


補足:開発者サイト(developers.zoom.us)のリニューアル
AI Services のトップ導線・ナビゲーションが刷新されていました。過去記事の スクショやメニュー位置が現行と食い違う 可能性があります。本シリーズでも、画面キャプチャは「執筆時点のもの」としてご理解ください。リンク切れを見つけられた際は、コメントで教えていただけると助かります🙏

次回予告

  • 2本目:1リクエストで完結する新 API —「Speech Summarization × Decisions」
    商談音声を Speech Summarization(SSE)で要約し、その結果を Decisions に渡して「受注見込み(score)」「次のアクション(choice)」を 構造化判定 させるパイプラインを作ります。

    • ⚠️ 事前検証タスク:Speech Summarization の日本語音声対応 と Decisions の日本語入力。ここが通らないと題材を差し替えるので、2本目の冒頭で結果を報告します。
  • 3本目:Voice Agent(単独)
    音声認識+LLM+TTS を一体化したパイプライン(自前 LLM も差し込めます)。Live Scribe(WebSocket)回の続編として繋げます。

まとめ

  • Zoomtopia 2026 で AI Services は 新サービスが一気に追加(Speech Summarization / Decisions / Interpreter / Voice Agent など)され、既存 API(Scribe / Translator)も強化 されました
  • コードを書く前に ** でノーコード体験** しておくと、「入力→サービス→出力」の地図が頭に入り、実装が速くなります
  • Portal の テンプレート選択・引用付き出力 は、そのまま API のパラメータ・レスポンスに対応します
  • 新 API は発表時点でいずれも Available now ですが、仕様・画面は今後更新されうるので、実装前に最新ドキュメントでご確認ください

参考リンク

Zoom broadens its developer platform with new AI Services, MCP expansion, and a unified Platform Studio(Zoomtopia 2026 / 開発者向け発表)

AI Services - Zoom Developer Docs

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