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Go言語で開発したWebアプリをローカルサーバーでデバッグする(VSCode)

Last updated at Posted at 2019-06-13

はじめに

Go言語で開発したWebアプリをローカルサーバーでデバッグする手順を記載します。
IDEにはVSCodeを使用します。

特につまずいた箇所は無く、お手軽にできました。

前提

以下リンク先の開発環境を構築済みであること。
VSCodeでGo言語の開発環境を構築する

準備

VSCodeのデバッグ構成ファイルとGo言語のソースファイルを準備します。

VSCodeのデバッグ構成ファイル

以下の手順でVSCodeのデバッグ構成ファイルであるlaunch.jsonを編集し、
ローカルサーバーの設定を追加します。

■手順
 1.VSCodeのメニューバーから「デバッグ(D) → 構成を開く」を選択し、launch.jsonを開く。
 2.launch.jsonに下記のhostportのキーペアを追記する。

launch.json
{
    // IntelliSense を使用して利用可能な属性を学べます。
    // 既存の属性の説明をホバーして表示します。
    // 詳細情報は次を確認してください: https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=830387
    "version": "0.2.0",
    "configurations": [
        {
            "name": "Launch",
            "type": "go",
            "request": "launch",
            "mode": "auto",
            "host": "127.0.0.1",
            "port": 8080,
            "program": "${fileDirname}",
            "env": {},
            "args": []
        }
    ]
}

【結果】
vscode_launch.jpg

Go言語のソースファイル

以下のGo言語のソースファイルをローカルに準備します。
処理の詳細はコメントをご覧ください。

main.go
// このソースファイルは「main」パッケージに属すことを指定しています。
// また、Go言語のソースファイルは必ず「package」文で始まります。
package main

// 一つの import ステートメントで複数のパッケージをインポートしています。
import (

	// フォーマットI/Oを扱うパッケージです。
	// C言語のprintfおよびscanfと似た関数を持ちます。
	"fmt"

	// ロギングを行うシンプルなパッケージです。
	// 出力をフォーマットするメソッドを持つLogger型が定義されています。
	"log"

	// HTTPを扱うパッケージです。
	// HTTPクライアントとHTTPサーバーを実装するために必要な機能が提供されています
	"net/http"
)

// 「func」が関数の宣言で、ここから「main」関数の記述が始まります。
// ※関数宣言のような波括弧「{}」は、開始波括弧「{」をfuncと同じ行に書く必要があります。
func main() {

	// 第一引数にURL、第二引数にハンドラを渡し、DefaultServeMuxに登録する。
	// つまり、「/」というURLがリクエストされた際に、handlerが起動する。
	//   ・URL            :HTTPリクエストのパターン
	//   ・ハンドラ        :リクエストに対する応答
	//   ・DefaultServeMux:パターンにマッチしたリクエストに対して、そのパターンを持つhandlerを返却
	http.HandleFunc("/", handle)

	// ポート番号8080で待ち受けるHTTPサーバを起動します。
	log.Fatal("[Fatal] [main] ", http.ListenAndServe(":8080", nil))
}

// ブラウザへメッセージを表示する関数
func handle(w http.ResponseWriter, r *http.Request) {
	msg := "Hello, Local Server"
	num := 5
	pNum := &num // &num = numのアドレス

	// メッセージを組み立てます。
	msg = msg + "\n" + fmt.Sprint(num) + "\n" + fmt.Sprint(pNum)

	// インポートした「fmt」パッケージ内の「Fprintf」関数を使用し、
	// 第一引数のレスポンスパラメータへ、第二引数で指定したメッセージを書き込みます。
	fmt.Fprintf(w, msg)
}

【結果】
sample_go.jpg

ローカルサーバーでデバッグ

実際にVSCodeを用いてローカルサーバーでデバッグをしてみます。

ブレークポイントを設定

VSCodeで「main.go」を開き、行番号の左側をシングルクリックするとブレークポイントが設定されます。
リクエストを受け取った後、handle関数内で処理を止めて変数の中身を確認するため、
47行目にブレークポイントを設定します。

【結果】
vscode_breakpoint.jpg

デバッグ実行

F5キーで「main.go」をデバッグ実行し、ローカルサーバーを起動します。

【結果】
vscode_localserver.jpg

ローカルサーバーにアクセス

以下URLのローカルサーバーにアクセスします。
launch.jsonで設定したアドレスになっているはずです。

【URL】
 http://127.0.0.1:8080

【結果】
 handle関数内でブレークポイントを設定しているので、読み込み中画面が表示されます。

変数の中身を確認

VSCodeで変数の中身を確認します。
43行目の変数「msg」にカーソルを重ねると、変数の中身が表示されます。

【結果】
vscode_debug_localserver.jpg

処理を続行

VSCodeの上部「続行(F8)」を押下するとブレークポイントで止めていた処理が続行し、
ブラウザにメッセージが表示されます。
vscode_zokko.jpg

【結果】
vscode_zokko.jpg

さいごに

これでGo言語で何らかのWebアプリを開発できる環境が整いました。
VSCodeのデバッグ機能は強力ですね・・・。

次回はGo言語で何らかのWebアプリを開発します。

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