BeagleBone Green/PocketBeagleのNode-REDを最新バージョンにする

BeagleBone Green/PocketBeagleのOS、bone-debianには、Node-REDがプレインストールされています。
このプレインストールされているNode-REDのアップグレードは、パッケージbb-node-red-installerをアップグレードするように案内されていますが、あまりメンテナンスされていないようで、本家のNode-REDと比べてバージョンが古いままになっています。

Node-REDを最新バージョンにするために、bb-node-red-installerを使わずにNode-REDをアップグレードしてみましょう。

PocketBeagleの場合：インターネットに接続する

PocketBeagleは、以下のいずれかの方法でインターネットに接続してください。

1. PocketBeagleをUSB経由でインターネットに接続する
2. PocketBeagleにUSB Wi-Fiを追加する

インストール済みパッケージを更新

念のため、リポジトリ一覧とパッケージを更新します。

debian@beaglebone:~$ sudo apt update
debian@beaglebone:~$ sudo apt upgrade

Node.jsを更新

Node.jsを更新します。
現在、最新LTSはv12ですが、諸般の事情があり、ここではNode.jsをv10にします。

debian@beaglebone:~$ node -v
v6.17.0
debian@beaglebone:~$ sudo sh -c 'curl -sL https://deb.nodesource.com/setup_10.x | bash -'
debian@beaglebone:~$ sudo apt-get install -y nodejs
debian@beaglebone:~$ node -v
v10.17.0

node-red.socketを停止

node-red.socketがポート1880を監視していて、アクセスがあるとnode-red.serviceを起動する仕組みになっていますが、無い方がスッキリするのでnode-red.socketを停止します。

debian@beaglebone:~$ sudo systemctl stop node-red.socket
debian@beaglebone:~$ sudo systemctl disable node-red.socket

node-red.serviceを停止

ポート1880にアクセスしていなければnode-red.serviceは停止していますが、念のため、node-red.serviceを停止します。

debian@beaglebone:~$ sudo systemctl stop node-red

Node-REDをアップグレード

npmコマンドで、Node-REDをアップグレードします。

debian@beaglebone:~$ cd /usr/local/lib
debian@beaglebone:~$ sudo npm install --unsafe-perm node-red

Node-REDのバージョンを確認

node-red.serviceを起動して、ポート1880にアクセスしてNode-REDのバージョンを確認します。

debian@beaglebone:~$ sudo systemctl start node-red