#KiCADで簡単に電子回路基板を設計する
前回製作した回路図からネットリスト出力します。
前回 非安定マルチバイブレータ回路図製作
フットプリントエディタの使い方
###ネットリストとは
電子回路上の部品同士の接続情報を持ったデータのことです。
Aの部品の○○番ピンとBの部品の○○番が繋がっている などといった情報を持っています。
KiCADの電子回路エディタ「Eeschema」にはこのネットリストを出力する機能があります。
##フットプリントの割当
ネットリストを出力するためには電子回路図のシンボルと実際の部品パターン(フットプリント)を関連付ける必要があります。
フットプリントはライブラリに存在するもののほかに自作することも可能ですが、作成方法については、別の回でお示しします。
今回は既存のフットプリントの割当を行います。
割当方法はグループ一括で行う方法と、個別に割り当てる方法があります。
####フットプリントを個別に割り当てる方法
対象のシンボルを右クリックして、シンボルプロパティを開きます
フットプリントの定数項目のファイルを開くマークをクリック
ブラウザーが開くので、ライブラリーから割り当てたいパーツを選択し、挿入をクリックします。
シンボルプロパティにて、パスが挿入されるとOKです。
この作業を全シンボルに対して行います。
####複数のシンボルに割り当てる場合
部品が多い場合、抵抗など全く同じフットプリントを複数のシンボルに割り当てる方法を示します。
シンボルフィールドを選択をクリックします。
グループを確認して、フットプリントを割り当てます。
この先は個別に割り当てる場合と同様です。
##netリスト出力
いよいよnetデータ出力です。
すごく簡単です。
ネットリストの生成をクリックします。
ネットリストが出力されるディレクトリを確認します。
後にネットリストを拾いに行くので忘れないようにします。
ファイル名は、特に編集する必要がないのですが、幾つかのタイプ違いを作るときなどは、適に変更してください。
これでネットリストが生成されました。
次回は今回生成したネットリストからPCBレイアウトを行います。