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UiPathのカスタムアクティビティの配布について(Orchestrator接続あり版)

Last updated at Posted at 2018-10-11

さて前回までで、単体のRobotからカスタムアクティビティを利用するために、どこにそのカスタムアクティビティのnupkgを配置すればよいかについてしらべました。そのnupkgは個別にRobotの端末に配置する必要があったわけですが、今回はOrchestratorに接続しているRobotはどうすればよいかを整理します。

対象のシナリオ

いままでと同様、下記のカスタムアクティビティを使用しているシナリオ CustomActivityTest を使用します。
image.png

全体像

構成がややこしくなってきたので図で整理。Visual Studioでカスタムアクティビティ(ActivitiesPathUtils)を作成し、そのnupkgを作成します。同じ端末にあるUiPath Studioで、それを使用するUiPathのシナリオ(Package?) であるCustomActivityTest を作成します。まあ、ここまではいままでやってる作業と全く変わらずですね。
image.png
さてそのUiPath StudioからOrchestratorへPackage をPublishします。カスタムアクティビティを使っていなければ、ふつうにOrchestratorから図中下のロボット単体の端末へそのPackageをデプロイすればよいわけですが、カスタムアクティビティを使用する場合どこからそのnupkgを取得すればよいか、ってのを整理したいと思います。

結論をいうと図にあるようにOrchestratorにそのカスタムアクティビティのnupkgを配置(Push)しておくことで、Packageのデプロイ時にそれらのnupkgも自動で取得できるようになっています。

Robotからカスタムアクティビティを使う(Orchestrator接続ケース)

StudioからのPublish

Orchestratorに接続済みのUiPath Studio上で、Publishを行います。
image.png

一応Orchestrator上でPublishされていることを確認します。
image.png

Orchestrator上で、該当PackageとRobotを紐付けます(蛇足ですが、Environmentは日本語訳は「ロボットグループ」になるようですね)
image.png

リリース完了です。
image.png

ロボット単体端末からの実行

Environment に属しているロボット端末には、CustomActivityTest が配布されているとおもいます。
image.png

実行してみると、、、想定通りやっぱりダメですね。。Orchestratorなし版でやっていたのと同様、アクティビティがない的なエラーになります。
image.png

カスタムアクティビティのOrchestratorへのアップロード

さてカスタムアクティビティがないよってエラーからも分かるとおり、カスタムアクティビティ ActivitiesPathUtils のnupkgは個別に配布が必要みたいです。

しらべたところOrchestratorは、nupkgをホスティングするNuGetサーバの役割も担っているようで、NuGet関連の知識が活用出来そうです。ワタクシあまりMicrosoft 界隈に詳しくないのですが、NuGet パッケージの公開方法 この辺を参考にやってみます。

このサイトをみるとnupkgのNuGetサーバへの公開は、下記のようなコマンドを使うようです。

dotnet nuget push AppLogger.1.0.0.nupkg 
 -k qz2jga8pl3dvn2akksyquwcs9ygggg4exypy3bhxy6w6x6 
 -s https://api.nuget.org/v3/index.json

ドットネット、、、こんなコマンドあんのかな?とおもって叩いてみたら、ありました :-)。.NET Framework に同梱されていたんですかね、、。

さて、-k オプションはAPIキー、-sオプションのURLはNuGetサーバのURLっぽい。どう指定するのかしらべたところ、これらはOrchestratorに接続した端末の %programData%\UiPath\UiPath.settings に書いてありました。

UiPath.settings
{
  "NuGetApiKey": "78542xxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxx",   -kに指定
  "NuGetServerUrl": "https://[サーバ名]/nuget/feed/default", 
  "ActivitiesFeed": "https://[サーバ名]/nuget/activities",  -sに指定
  "UiPathServerUrl": "https://[サーバ名]",
  "TracingLevel": "Information",
  "LowLevelTracing": false,
  "SecureLicenseKey": "xxxx",
  "LoginToConsole": true,
  "ResolutionWidth": 0,
  "ResolutionHeight": 0,
  "ResolutionDepth": 0,
  "FontSmoothing": false,
  "ConnectionString": ""
}

ちなみにAPIキーはOrchestratorのWEB画面上、Settings >> Deployment からも確認可能です。
image.png

さてやってみます。Visual Studio側の端末の、カスタムアクティビティのnupkgがあるディレクトリで、下記の通りコマンドを実行します。

Z:\git\Path\Path>dir ActivitiesPathUtils.0.0.15.nupkg
2018/10/10  13:49            10,731 ActivitiesPathUtils.0.0.15.nupkg
               1 個のファイル              10,731 バイト
               0 個のディレクトリ  156,051,349,504 バイトの空き領域
Z:\git\Path\Path> dotnet nuget push ActivitiesPathUtils.0.0.15.nupkg 
 -k 78542xxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxx 
 -s https://[サーバ名]/nuget/activities   (実際は一行で)


info : ActivitiesPathUtils.0.0.15.nupkg を 'https://[サーバ名]/nuget/activities' にプッシュしています...
info :   PUT https://[サーバ名]/nuget/activities/
info :   Created https:/[サーバ名]/nuget/activities/ 367 ミリ秒
info : パッケージがプッシュされました。

Z:\git\Path\Path>

おおお、パッケージがプッシュされた、と。。じっさい、Orchestratorサーバ側でみてみると、
image.png

image.png

ちゃんとアップロードされていますねー。

再実行

さてOrchestratorにカスタムアクティビティのnupkgがアップされたので、再実行してみます。

image.png

image.png

実行できました。

まとめ

カスタムアクティビティを作成してそのnupkgをどのように共有するかについて、UiPath Studioから使用する場合単体Robotから使用する場合、Orchestratorに接続したRobotから使用する場合、をそれぞれ整理しました。

個別にnupkgを配布・共有する必要があったカスタムアクティビティですが、Orchestratorを導入することでその必要がなくなり、とても便利になることが分かりました。

おつかれさまでした。

ソースコード

https://github.com/masatomix/UiPath_Path/releases/tag/0.0.15
に配置しました。

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