概要
秋月電子通商にてPICAXEマイコンを扱っておりましたのでLチカしてみました。
私の開発環境がちょっと特殊でして、Mac mini Apple M1の環境で、parallels+Windows 11 ARM版を動かして、その環境でPICAXE Editorを使うというネタになります。
購入したもの
書き込み器はUSBシリアル変換器でいけそうでしたが、RXDとTXDの波形を電気的に反転させる必要があるので時短の為PICAXE USBダウンロードケーブルを購入しました。
PICAXE USBダウンロードケーブル
https://akizukidenshi.com/catalog/g/gM-06611/
ブレッドボード用PICAXEダウンロードケーブルコネクタ
https://akizukidenshi.com/catalog/g/gM-06612/
PICAXE-20M2
https://akizukidenshi.com/catalog/g/gI-11337/
AXE029 ブレッドボード用PICAXEダウンロードケーブルコネクタ は、PICAXE-20M2との組み合わせはブレッドボード上で横付けできませんでした。
動作確認環境構築(ハードウエア)
PICAXE-18M2 と PICAXE-28X2 は、ブレッドボード上で、横付けできます。
PICAXE-14M2 と PICAXE-20M2 は。横付けできませんので配線を入れます。
PICAXE USBダウンロードケーブルは、パソコンからの5Vが接続されないので、5Vの別電源が必要になります。
Lチカ用LEDを、C.6(6pin)にLEDのアノード、カソードに330Ωを接続して、0Vに接続しました。
外付け5V電源を使うのでパソコンとPICAXE USBダウンロードケーブルの間にUSBアイソレータを取り付けました。
(万が一外付け電源の電圧がPCに流入すると壊れてしまうので・・・パソコン保護のため)
動作確認環境構築(パソコン)
PICAXE Editor はParallels Desktpoを使用します。
開発PCはApple の Mac mini M1 2020 を使用します。
しかしPICAXE Editor 6はMac未対応でした。
https://picaxe.com/software/
でも大丈夫。私の環境でどうしてもWindowsアプリを動かしたい時のために、Parallels Desktop を導入しています。PICAXE Editor はx86アプリケーションの為、下図のようにParallels Desktopで、Windows11 ARMを動かして、さらにx86エミュレーションを使用して動かすことになります。
※なぜWindows ARM? Apple M1 チップは ARM系 CPUの為です。
Parallels® Desktop 19 for Mac
https://www.parallels.com/jp/products/desktop/
PICAXE USBケーブルが Windows 11 ARM で認識しない?!
PICAXE USBケーブルを接続するとParalleslsが接続先をきいてきますのでWindows11を選択します。
デバイスマネージャーで確認すると AXE027 PICAXE USBが認識されていません。
FTDIのWindows ARM用デバイスドライバもダウンロードしてドライバーの更新からフォルダを指定してもデバイスドライバを読み込んでくれませんでした。
https://www.ftdicommunity.com/index.php?topic=753.0
2023/12/30
以下のURLからWindows ARM用のFTDIデバイスドライバのダウンロードができます。
https://ftdichip.com/wp-content/uploads/2022/02/CDM-v2.12.36.4-for-ARM64-Signed-Distributable.zip
リンク切れてしまったら、こちらからどうぞ。
https://ftdichip.com/drivers/d2xx-drivers/
AXE027 PICAXE USBはプロダクトIDが書き換えられている
AXE027 Programming Tool ( PICAXE USB )のWebページを読むとプロダクトIDが0xbd90に変えられているのが確認できます。Windows11 ARMでなければPICAXE社のデバイスドライバでインストールできますがWindows11 ARM用のデバイスドライバが用意されていません。
https://picaxe.com/axe027-programming-tool/
マニュアルを読むとベンダIDを0xbd90から、0x0403に変更するとよさそうです。
https://picaxe.com/docs/axe027.pdf
The unique product id for the AXE027 USB cable is 0xbd90. The vendor id is 0x0403.
However the default driver ftdi_sio, as installed by most Linux distributions, only recognizes a few product ids for the FTDI chip (e.g. 0x6001). Therefore it is required to ‘patch’ the driver so that it correctly supports the AXE027’s 0xbd90 product id.
FT_PROG 3.12.45.652 - EEPROM Programming Utility
Product IDを書き換えるツールはFT_PROGを使用しますのでダウンロードします。
https://ftdichip.com/utilities/
※intel Mac bookにブートキャンプにてWindowsを入れてあるMacがありますのでこちらで作業します。
ここを0x6001に変更して、DEVICES->Program と操作して書き換えます。
はい、Windows11 ARM上で、USB Serial Port として認識できました!
デバイス名は FT232R USB UART になります。
PICAXE Editorのインストール
.NET Framwork 3.5を有効にと記載されていますので。
検索窓から、[Windows Features]と入力して、Windowsの機能の有効化または無効化を選択します。
.NET Framwork 3.5にチェックを入れて[OK]を押下します。
PICAXE Editor 6.2.0.0 が立ち上がりました。COMポートもちゃんと認識しています。
やっとLチカ
c.4ポートに対して1秒置きに ON/OFFを繰り返せば良いので、こんな感じのプログラムですね。
main:
high c.4
pause 1000
low c.4
pause 1000
goto main
動画
https://twitter.com/masashi_214/status/1740910222804476036
最後に
Apple M1で PICAXE Editor を動かすには一手間必要になりますが無事動かせることができました。参考になれば良いかなと。
参考リンク
本家 PICAXE Webサイト
https://picaxe.com/
秋月電子通商 PICAXE 関連
https://akizukidenshi.com/catalog/c/cpicaxe/
ニコニコ動画 PICAXE 関連
https://www.nicovideo.jp/search/picaxe
PICAXE関連の投稿
PICAXE(ピカクス)でLチカ
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