はじめに
わたしがGoogle UX Design Certificateで得られた素晴らしい体験を、特に重要だと思われるポイントを小さく分割して、わかりやすく簡潔に紹介していきます。
興味があれば、ぜひ Google UX Design Certificateを受講してみてください。
題材
ファストフード・バーガー・レストランの競合分析を行うことにします。
クライアント(Burger Garden)は、現在のWebサイトがあまりビジネスにつながらないと感じており、Webサイトの再設計をあなたに手伝ってほしいと考えています。
なお、最終的な分析結果はこちらです。
①ゴールを定義する
このプロジェクトはWebサイトの再設計であるため、目標は、
『各競合他社のWebサイトのユーザーエクスペリエンスを比較すること』
です。
また、競合製品の評価に一貫した言葉を使うことで、より均一なフィードバックが得られ、競合製品を「採点」することができます。
評価 | 内容 |
---|---|
Needs work | サイトは使い勝手が悪く、ユーザーのニーズを満たすことができていない。 |
Okay | 問題は抱えているが、何からの改善を行えば、ユーザーのニーズを満たすことができる。 |
Good | ユーザーのニーズを満たしているが、ユーザーに必要な情報を必ずしも簡単に提供できていない。 |
Outstanding | 一貫性が感じられ、ユーザーのニーズを満たしているか、それ以上である。 |
②競合他社をリストアップする
企業またはチームに、直接および間接的な競合は誰かを尋ねます。
この情報を早期に入手することで、その企業が業界において、どのような位置づけにあるのかを知ることができます。
③比較したい特定の要素を定義する
ここでは、次の要素に基づいて評価してみます。
要素 | 内容 |
---|---|
First impression | ・ウェブサイトはレスポンシブであるか、つまりデバイス間でサイズが変更されているか? ・デザインは製品を引き立てているか?ウェブサイトをどう感じるか? |
Interaction | ・ユーザーはどのような機能を利用することができますか? ・スクリーンリーダーを使用しているユーザーを含め、すべてのユーザーがアクセス可能なウェブサイトになっているか? ・英語を母国語としない人たちにもどの程度受け入れられやすいか? ・ユーザーがウェブサイト内のページをクリックする際に混乱しないか、ナビゲーションは明確か? |
Visual design | ・すべてのセクションとページで同じように表示され、同じように感じられるか? ・ブランディングは、想定される利用者層にマッチしているか? ・画像やカラーパレットは印象に残りやすいか? |
Content | ・企業のブランディングにマッチしているか? ・ユーザーは興味のある内容を見つけることができるか? |
④調査を開始する
競合他社をそれぞれ確認しながらスプレッドシートに一行ずつ記入していきましょう。箇条書きのメモ、リンク、スクリーンショットなど、情報収集に役立つものなら何でもかまいません。
First impressions
Interaction
Visual design
Content
⑤報告書をまとめる
報告書に何を盛り込み、どのように調査結果を提示するかは、プロセスの最初に説明した監査のゴールによって異なります。
- 競合他社の利用者層を比較することにメインを置いたとすれば、数字や図表を用いた情報的なグラフィックをいくつか盛り込むとよい。
- ビジュアルデザインに重点を置くのであれば、競合他社のウェブサイトのスクリーンショットを掲載し、さまざまな部分を強調するとよい。
さいごに
競合分析を行うことは、新しい業界、新しいクライアント、最近の業界動向に関する情報を得ることで、ユーザー・エクスペリエンス・デザインに精通するための素晴らしい方法となります。
できれば、競合分析プロセスに時間をかけることで、今後のデザインを構築するための知識の基礎を得ることができます。