0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

Azure for Studentの特殊仕様

Posted at

はじめに

Azure for Studentは従量制サブスクリプションと比較すると冷遇といいますか、優先度が低いのでしょうか。
授業やゼミ活動でAzure for Studentの利用を検討している方はお気をつけください。
現在も問い合わせている案件があるので、判明したら追記します。

利用できるリージョンに制限がある

症状

  • リソースのデプロイに失敗する
    • 仮想マシン
    • フレキシブルデータベース
    • 仮想ネットワーク
  • RequestDisallowedByPolicyエラーが発生する

原因

Azure for Studentでは特定のリージョンの利用が制限されているため。
Azure for Studentのリージョン制限について問い合わせたところ、次の回答がありました。

Japan East および Japan West は、Azure for Students サブスクリプションにおいて、容量およびポリシーに基づく制限の対象となっています。
これらのリージョンでは、特定の VM SKU や PaaS サービスの提供が限定的であるため、ゾーン依存のワークロードには推奨されません

対処

  • リージョン選択で推奨されるリージョンを選ぶ
  • 次のリージョンだと成功しやすいらしい
    • UAE North
    • Korea Central
    • East Asia
    • Southeast Asia
    • Malaysia West

補足

私が実体験した制限は上の通りですが、Communityを覗くと Azure AI Foundryも制限があるようです。

また、この制限は永続的(?)なものではなく、特定の時間帯やリージョンへのデプロイ集中に応じて変動しているかもしれません。
日中のビジネスタイムはデプロイに失敗するが、深夜なら成功するといったこともありました。
一度デプロイしてしまえば問題ないはずです。

一部のリソースがデプロイできない

症状

  • 前項でピックアップしたリージョンを含めて、たくさんの学生が一斉にデプロイを実行すると失敗する
    • 仮想ネットワーク
    • Database for MySQL Flexible Server
    • リソースグループ
  • 従量制アカウントを用いて同時刻に同じ条件で試したところ、問題なく通った
  • 成功する学生と失敗する学生に別れる

原因

まったくわからない
一斉に作業するのが良くないのかもしれない

対処

従量制課金に移行する

サポートの見解

  • 同じネットワーク環境下や同じテンプレートを使用しても状況にによってデプロイ成功率が異なる
  • そのリージョンが逼迫していれば失敗するかもしれない

リソース利用制限の緩和は学生がそれぞれで行う

これはAzure for Student関係ないかもしれない

概要

一部のサービスはリソースの利用制限が設けられている

  • Japan WestリージョンでAzure Database for MySQL Flexible Serverを利用しようとしたところ、何故か選択できなかった
  • 先駆者様の記事を参考してサポートに利用制限を解除してもらった
    https://qiita.com/chappy7121/items/392bae3ec5efe4e32d6a
    このような制限付きリソースを授業で学生に使ってもらおうとする際に、利用制限の解除リクエストを講師など代表者がまとめて行えるのかどうか

結論

❌️
この制限はサブスクリプションごとに設けられているため、代表者がまとめて解除をリクエストする必要がある。
審査もひとつずつ行われる

提案された回避策

講師や代表の方が生徒様のサブスクリプションに対し、「所有者 (Owner)」または「共同作成者 (Contributor)」のロール・権限を持てば、各生徒様がリクエストを個別起票するのではなく、代表者様が生徒様の分を代表してリクエストすることは可能であるかと存じます。

参考

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?