2024年5月時点の情報です。
直近で西日本リージョンにAzure Database for MySQLフレキシブルサーバを作る要件がありました。西日本リージョンは一時リソース枯渇問題で新規リソースをデプロイできない事態に陥っていましたが、最近はリソース不足も落ち着いた印象で、Azure Database for MySQLフレキシブルサーバも新規デプロイできるだろうと思っていました。しかし、念のため事前にデプロイできるか確認してみたところ、エラーが出てデプロイできないことが分かりました…。
このエラーが出るとサポートに連絡して制限解除してもらうしかありません。
サポートに伝えるべき情報
ケースオープン時に以下を伝えましょう。
- 対象テナント名(~.onmicrosoft.com)
- 対象テナントID
- 対象サブスクリプションID ※ 制限解除はサブスクリプション単位です
- 何のサービスについて制限解除してほしいか
※ 今回の例だとAzure Database for MySQLフレキシブルサーバ - 何個リソースをデプロイできる必要があるか
実際に制限解除の申請をしてみたところ、申請からデプロイできるようになるまで8営業日ほどかかりました。
※ ケースオープン時に必要な情報が不足していたり、解除連絡を受けて試したらエラー解消されておらず追加でエラー画面を送付したりといった対応があったので時間がかかりました。
申請してから実際に使えるようになるまでのリードタイムはケースバイケースだと思われるので、8営業日以上の時間がかかることも考えられます。西日本リージョンを使う際は事前にデプロイできるか確認しておくのがよいでしょう。サブスクリプション単位での許可になるので、サブスクリプションごとにデプロイできるか確認しておく必要があります。
まとめ
西日本リージョンのリソース不足問題もだいぶ解消されてきたので、今後このような問題はなくなっていくと思われますが、Azure Database for MySQLフレキシブルサーバに限らず、デプロイしたことがないサービスを使う場合は西日本にデプロイできるのか?という確認を事前にしておくのがまだ無難そうです。