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Autonomous DBにODIレポジトリの作成方法

Last updated at Posted at 2021-12-13

初めに
冒頭ですが、この記事の位置付けは、次のシリーズ記事の1つです。
Data Integration (ODI On-P, ODI MP, OCI DI)

前回の記事では、OCIマーケットプレイスからODIインスタンスを作成する方法を紹介しました。今回は、オラクルの自律型データベース(Autonomous Database)上にODIリポジトリを作成する方法を紹介したいと思います。

動作確認環境
ODI Marketplace (12.2.1.4)
Autonomous Data Warehouse

ステップ
1. ADBでレポジトリ用ユーザの作成
2. ADBウォレットファイルをダウンロードし、ODIインスタンスにアップロードする
3. マスター・リポジトリの新規作成
4. マスター・リポジトリへの接続
5. 作業リポジトリの作成
6. 作業リポジトリへの接続

※この方法は「ODI On-P」に適用しないことをご注意ください。(ODI On-Pの場合、ADBにリポジトリの保存ができません。)

1. ADBでレポジトリ用ユーザの作成

adminユーザとしてログインし、ODIリポジトリー用ユーザを新規作成します。 (この例では、「SQL Developer」を使用しています。)

ユーザに「DWROLE」を付与します。

ユーザに「PDB_DBA」を付与します(「管理者」オプション付き)。

無制限の表領域をユーザに付与します。

「適用」ボタンをクリックしてユーザを作成します。

ユーザ作成後

SQLスクリプトは、次のようです。

-- USER SQL
CREATE USER "ODI_REPO" IDENTIFIED BY "<Password>"  
DEFAULT TABLESPACE "DATA"
TEMPORARY TABLESPACE "TEMP";

-- QUOTAS
ALTER USER "ODI_REPO" QUOTA UNLIMITED ON "DATA";

-- ROLES
GRANT "PDB_DBA" TO "ODI_REPO" WITH ADMIN OPTION;
GRANT "DWROLE" TO "ODI_REPO" ;

2. ADBウォレットファイルをダウンロードし、ODIインスタンスにアップロードする

Autonomous Database -> Autonomous Database Details -> DB Connection
ウォレットのタイプを指定して、"Download Wallet"をクリックします。
image.png

パスワードを入力して、ダウンロードを開始します。

ADBウォレットをODIインスタンスにアップロードする手順をスキップします。お好きなFTP/SSHツールを利用し、アップロードしてください。ウォレットファイルは、/home/oracle/.odi/oracledi/ewalletの下に格納しておいてください。(解凍は不要)

[opc@oracle-odi-inst-wc4b ~]$ pwd
/home/opc
[opc@oracle-odi-inst-wc4b ~]$ ls -l Wallet_ADW2021.zip
-rw-rw-r--. 1 opc opc 21617 Nov  5 06:49 Wallet_ADW2021.zip
[opc@oracle-odi-inst-wc4b ~]$ sudo mv Wallet_ADW2021.zip /home/oracle/.odi/oracledi/ewallet/
[opc@oracle-odi-inst-wc4b ~]$ sudo chown oracle:oracle /home/oracle/.odi/oracledi/ewallet/Wallet_ADW2021.zip
[opc@oracle-odi-inst-wc4b ~]$ sudo ls -l /home/oracle/.odi/oracledi/ewallet/Wallet_ADW2021.zip
-rw-rw-r--. 1 oracle oracle 21617 Nov  5 06:49 /home/oracle/.odi/oracledi/ewallet/Wallet_ADW2021.zip
[opc@oracle-odi-inst-wc4b ~]$

3. マスター・リポジトリの新規作成

ODI Studioを起動し、次の手順でリポジトリの作成を開始します。
Menu Bar -> File -> New -> Create a New Master Repository
image.png

以下のように接続情報を入力します。

項目 コメント
Technology Oracle (デフォルト)
JDBC Driver oracle.jdbc.OracleDriver (デフォルト)
Use Credential File チェックする
Credential File ADBウォレットの圧縮ファイルを選択する。
Connection Details <ADB_Name_high>,<ADB_Name_medium>,<ADB_Name_low>から選択
Use Http Proxy デフォルトではチェックされていない。 (この例ではスキップする)
JDBC URL 編集不要
User ODIリポジトリのスキーマ名(STEP-1で作成した)
Password 上記スキーマのパスワード
DBA User admin
DBA Password ADB管理者(admin)のパスワード

「Test Connection(接続のテスト)」をクリックしてテストします。

接続に成功したら、「次へ」ボタンをクリックして続行します。

「ODI認証」(デフォルト)または「外部認証」のどちらを使用するかを選択できます。「ODI認証」の場合、「SUPERVISOR」のパスワードを作成する必要があります。パスワードを入力したら、「次へ」をクリックして続行します。

パスワードを内部ストレージまたは外部ストレージに保存することを選択できます。このテストでは「内部パスワード・ストレージ」(デフォルト)を選択します。
「Finish(完了)」ボタンをクリックすると、マスター・リポジトリの作成が始まります。

マスター・リポジトリの作成には、約数分間かかります。

作成後、次のようなメッセージが表示されます。

4. マスター・リポジトリへの接続

Security Tab -> Connect to Repository -> "+" (プラス・アイコン)
image.png

以下のように接続情報を入力します。

項目 コメント
Login Name マスター・リポジトリのログイン名を入力する。
User(ODI Connection) SUPERVISOR
Password SUPERVISORのパスワードを入力する。
User(DB Connection) ODI_REPO (STEP-1で作成したユーザ。)
Password ユーザ「ODI_REPO」のパスワードを入力する。
Driver List Oracle JDBC Driver (Default)
Driver Name oracle.jdbc.OracleDriver (Default)
Use Credential File チェックする
Credential File ADBウォレットの圧縮ファイルを選択する。
Connection Details <ADB_Name_high>,<ADB_Name_medium>,<ADB_Name_low>から選択する。
Use Http Proxy デフォルトではチェックされていない(この例ではスキップする)。
URL 編集不要
Master Repository Only チェックする

「Test Connection(接続のテスト)」をクリックしてテストします。

接続に成功したら、「OK」をクリックして接続ウィンドウを閉じます。

パスワードは安全なウォレットに保存できますが、この例ではウォレットを利用しないようにします。

ログイン情報を確認し、「OK」をクリックしてマスター・リポジトリにログインします。

5. 作業リポジトリの作成

Topology Tab -> Repositories -> Work Repositories -> New Work Repository
image.png

デフォルトでは、次のように接続情報が表示されます。通常なら、編集する必要はありません。内容確認後、「Test Connection(接続のテスト)」をクリックしてテストします。
image.png

接続に成功したら、「次へ」ボタンを押して続行します。
image.png

以下の情報を入力した後、「Finish(完了)」ボタンをクリックして、作業リポジトリの作成を開始します。

項目 コメント
Name WORKREP1 (デフォルト)
Password パスワードを入力(作成)する(確認用の再入力はない)。
Work Repository Type "Development"(デフォルト)または"Execution"を選択する。

image.png

作業リポジトリが作成されたら、新しいログインを作成できます(「Yes」を押します)。
image.png

作業リポジトリの「ログイン名」を入力します。
image.png

6. 作業リポジトリへの接続

マスター・リポジトリから切断します。 (Designer Tab -> Disconnect)
image.png

Designer Tab -> Connect to Repository -> 作業リポジトリのログイン名を選択 -> 編集アイコンをクリック
image.png

SUPERVISORのパスワードを入力し、ADBウォレット・ファイルを選択してから、「テスト」ボタンを押して接続をテストします。

接続に成功したら、「OK」を押して接続ウィンドウを閉じます。この接続テストを成功するのに少し時間がかかりました。

Designer Tab -> Connect to Repository -> Select Login Name for work repository -> OKボタン
image.png

これで、作業リポジトリに接続されました。
image.png

以上


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