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OCI Windowsインスタンスへブロック・ボリュームの追加

Last updated at Posted at 2023-06-28

本ブログは、オラクル・クラウドの個人ブログの1つです。

初めに

OCI上のWindowsインスタンスに、ディスクの容量が足りない時、ブート・ボリュームの容量拡張以外は、新しいブロック・ボリュームをの追加もできます(例えば、新しいDドライブを追加したい時)。今回は、ブロック・ボリュームの追加方法を紹介したいと思います。

検証環境
VM: OCI Windows Server 2022
ブロック・ボリュームのサイズ:512 GB

索引

※、
STEP1から3-1まで、OCIコンソールで実施します。
STEP3-2から3-4まで、Windowsインスタンスで実施します。

1. ボリュームの作成

OCIメニュー → ストレージ → ブロック・ボリューム
image.png

必要な項目を入力して、作成を開始します。

  • ボリュームの名前:適当に入力する。
  • AD:複数のドメインがある場合、選択できるが、東京リージョンの場合、AP-TOKYO-1-AD-1しか選択できない。
  • サイズ:デフォルトは、1024 GBとなる。この例では、512 GBを指定する。
  • パフォーマンス・レベル、バックアップ・ポリシーなどの項目:デフォルトのままでよい。

    ステータスは、"PROVISIONING"から"AVAILABLE"まで、1分間未満でした。
    image.png

2. インスタンスへのボリュームのアタッチ

インスタンスは停止済(Stopped)の時、アタッチできないので、実行中(Running)の状態になったら実施してください。

アタッチの方法は、以下の2つがありますが、どちらでもOKです。

方法-1. インスタンスの画面から、ブロック・ボリュームを検索
インスタンスの詳細画面に入って、"ブロック・ボリュームのアタッチ"をクリックし、作成したブロック・ボリュームを選択します。
image.png

アタッチメント・タイプ:iSCSIを選択する。
アクセス:デフォルトの「読取り/書込み」にする。

方法-2. ブロック・ボリュームの画面から、インスタンスを検索
ブロック・ボリュームの詳細画面に入って、"インスタンスにアタッチ"をクリックし、対象インスタンスを選択します。

アタッチメント・タイプとアクセスは、デフォルトのままでよいです。
image.png

対象のインスタンスを選択し、アタッチを開始します。

アタッチメント・プロセスには約1分かかります。

3. ボリュームへの接続

3-1. iSCSIコマンドの取得

上記と同じで以下の2つ方法がありますが、どちらでもOKです。いずれも、OCIコンソールからの取得となり、CLI/APIからの情報取得ができません。

方法-1. インスタンスの詳細画面から取得
アタッチされたブロック・ボリューム → 3 ドット → iSCSIコマンドおよび情報
image.png

iSCSIコマンドをコピーします。

方法-2. ブロック・ボリュームの詳細画面から取得
アタッチされたインスタンス → 3 ドット → iSCSIコマンドおよび情報
image.png

iSCSIコマンドをコピーします。

3-2. iSCSIコマンドの実行

WindowsインスタンスにRDPログインし、管理者ユーザーでPowershellを起動したら、コピーしたコマンドを実行します。
image.png

3-3. ディスクの初期化

デスクトップのサーチ・ボックス(左下)にdiskmgmt.mscを入力し、ディスクの管理を起動します。

アタッチされたブロック・ボリュームをアクセスする前、ディスクの初期化は必要です。パーティションのスタイル(デフォルトはGPT)を選択し、OKをクリックします。
image.png

ディスクの管理を使わず、PowerShellのコマンドでもOKです。
コマンド例: Initialize-Disk -Number 1 -PartitionStyle GPT

初期化の後、ディスクの状態はオンライン(Online)に変わりました。この時点では、ボリュームが作成されていないので、まだ利用できません。

3-4. 新しいシンプル ボリュームの作成

対象ディスクを選択し、右クリックで「新しいシンプル ボリューム (New Simple Volume)」をクリックします。
image.png

ウィザードの開始が表示されたら、次へをクリックします。

ボリューム・サイズを指定できます。この例では、デフォルトのままで進みます。

ドライブ文字の割り当ては、デフォルトのまま(D)で進みます。

フォーマット関連項目のデフォルト内容は、次のようです。変更がなければ、次へ進みます。

最後の確認画面で、内容の確認ができます。問題がなければ、「完了 (Finish)」をクリックし、作成を開始します。

ディスクの管理を使わず、PowerShellのコマンドでもOKです。以下をご参考ください。
新しいシンプル ボリューム(パーティション)の作成:
New-Partition -DiskNumber 1 -DriveLetter D -UseMaximumSize

フォーマット:
Format-Volume -DriveLetter D -FileSystem NTFS

作成完了後、ディスクの管理からの確認結果:
image.png

エクスプローラーからの確認結果:

以上です。

付録 (PowerShellコマンド)

# iSCSI Command (Copy from OCI Console)
Set-Service -Name msiscsi -StartupType Automatic
Start-Service msiscsi
iscsicli.exe QAddTargetPortal <ip_address>
iscsicli.exe QLoginTarget iqn.2015-12.com.oracleiaas:<略>
iscsicli.exe PersistentLoginTarget iqn.2015-12.com.oracleiaas:<略> * <ip_address> 3260 * * * * * * * * * * * * * *

# Disk Management (Change parameters according to your need)
Initialize-Disk -Number 1 -PartitionStyle GPT
New-Partition -DiskNumber 1 -DriveLetter D -UseMaximumSize
Format-Volume -DriveLetter D -FileSystem NTFS

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