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ユーザーセッションを記録してユーザー体験を視覚的に捉えて改善しよう! - New Relic Session Replay

Last updated at Posted at 2025-09-03

ユーザー側で起きている問題に気付けない、ユーザーに細かくヒアリングしないと状況を把握できていない、再現性がなくて解決できない、そんなことはないでしょうか? New Relic Session Replayはウェブサイトでのユーザー操作を記録し、まるでビデオを再生するかのように視覚的に把握することを可能にしそのような問題を解決します。

New Relic Session Replayとは?

New Relic Session Replayは、ブラウザ上でのユーザー動作やエラー、パフォーマンスを収集・可視化するNew Relic Browserの機能の一つです。Javascriptとして組み込まれたBrowserエージェントがユーザーセッションを記録することで、New RelicのUI上でユーザーの動作を再生することができます。これによって、ユーザーが直面しているエラーやユーザビリティ上の問題点を正確に把握し、改善することが可能です。

優れたユーザー体験を提供することは今やデジタルビジネスの成功には必須です。New Relic Session Replayは、ユーザーサイドの問題を解像度高く把握し、改善することを可能にするため、優れたユーザー体験の実現に貢献できます。

この記事ではNew Relic Session Replayの特徴的な機能をかいつまんでご紹介します。

動画のようにセッションを再生し、問題箇所を即座に特定

New Relic Session Replayの最大の特徴は、ユーザーのブラウザセッションを動画のように再生できる点です。これにより、開発者やプロダクトマネージャーは、ユーザーがウェブサイト上でどのように操作し、どこで問題に遭遇したのかを視覚的に追跡できます。

以下の動画はSession Replayの一部です。左上の部分が示す通り、ユーザーがサイトに訪問してから、画面を操作したり、画面を遷移する様子がそのまま確認できるようになっています。

そのため、ユーザーがどのようにサイトを利用し、どこでパフォーマンスやエラーの問題に直面しているかを正確に把握することができます。ユーザーに聞かないとわからない、聞いても再現できない、このような悩みから解放されます。

また、画面操作の再生と同期する形で、ブラウザ上で発生している通信などのイベントを右のEvent Trailにて確認できます。画面ロードや画像の表示の遅延箇所、エラーの原因となっているAPI呼び出しなど、自動的に関連づけられるので、根本原因の特定が容易です。

SessionReplay.gif

Core Web Vitalsのスコア不良箇所を可視化

Session Replayを利用すると、LCP (Largest Contentful Paint) をはじめとするCore Web Vitalsのスコアが悪い場合に、その原因箇所も容易に把握できます。Core Web Vitalsとは、ページ表示スピードやサイトのインタラクティブ性など、Webサイトのユーザー体験を定量的に評価するための指標です。Core Web Vitals のスコアはGoogle検索のランキング要因にも影響しますし、スコアが悪ければ本質的にユーザー体験が悪いことを示すので、問題箇所を特定し改善していくのが大事です。

以下の画像は、LCP(ウェブページのメインコンテンツがユーザーに表示されるまでの時間)が悪いことを示している例です。サイトアクセスの一連の流れの中において、どのタイミングでスコアが悪くなっているかが表示されます。また、HTMLのどの要素がその原因になっているかも合わせて確認できますので、改善すべき場所を調査する時間が節約できます。

LCPに限らず、INPやCLSなどのその他の指標もページ読み込み時だけで検出されるものではなく、サイト利用中のどのタイミングでも悪化することはあり得ますから、原因箇所がすぐにわかるというのは非常に助かります。

lcp.png



AIを活用した問題箇所の分析

New Relic Session Replayは、New Relic AIと組み合わせることで更に問題の分析を効率化することができます。
以下画像の画面右上にはSummerizeボタンがありますが、これは記録されたセッションをAIが自動的に分析してユーザー体験の悪化の原因となる問題を提示してくれます。これまで説明してきたような、パフォーマンスの問題やエラーはもちろん、ボタンの反応がなくてユーザーがフラストレーションをためているようなことまで分析します。

New Relic Session Replayは解像度高くユーザー操作を理解するのに非常に有効ですが全ての録画を時間をかけてみて問題特定するのは骨が折れるのも事実です。
そんな時に、ポチッとAIに分析させるボタンを押すだけで問題がわかるので、問題把握と解決を高速化できます。

SummerizeAI.png

まとめ

今回は、New Relic Session Replayについてご紹介しました。New Relic Session Replayは、ウェブサイトのユーザー体験を深く理解し、パフォーマンスの問題やユーザビリティの課題を効果的に解決するための包括的なソリューションです。解像度高くユーザー体験を理解し改善することで、より質の高いデジタル体験をユーザーに提供していきましょう!

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