はじめに
VS Codeの拡張機能のDb2 for IBM i のNotebook機能を触ってみましたので、メモを残します。
Notebook機能とは
IBM i システム上での対話型のデータ分析やプログラミングに使用されるツールです。
Notebookを利用することで、データの取得、処理、可視化を直感的に行うことが可能です。
Notebookの大きな特徴として、一つのドキュメントでSQL/CLの実行、実行結果、グラフの挿入、コードを記述できるためストーリー性を持たせて内容を共有できます。
本当にノートみたいにいろんなものをごちゃ混ぜにして持って置けるイメージ、一つのプラットフォームで管理できるので楽です。
Notebookの使い方
前提条件
DB2 for IBM iからアクセスする
各種サイドバーについて簡単に説明すると
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SCHEMA BROWSER
処理をしたいDBライブラリーやスキーマを追加ができる -
STATEMENT HISTORY
SQLステートメントの実行履歴が表示される。
再実行の時に便利 -
SQL JOB MANAGER
IBM i 接続時に投入したSQLの実行ジョブ履歴が表示される -
EXAMPLES
様々なSQLの例文が表示
DDL/DML/Notebook/IBM i Services
SQLの実行
例として、User Storageを選択します。
クリックすると、ユーザー別のストレージ利用率を棒グラフで示すSQL文が表示されます。
これを実行するとこのようにグラフが出てきます。
CLとMarkdownの実行
Code for IBM i のNotebookではCL,SQL,Markdownが記述できます。
例でOSバージョンを確認するためのCLをNotebookに書いてみました。
+コードから新しくコード記述の箱を作って書いています。
文字を書きたかったら+マークダウンで書きます。
実際の活用事例とイメージ
あくまで私の例ですが、システム状況の確認SQLやCLたちを一つのNotebookにまとめてローカルに保存しています。(こんな感じ)
こんなふうに新人が大事なSQLやCLをメモ書きみたいに持っておくのもよし。
またシステム会社さんだったら、お客様先のシステム設定をこのNotebookにまとめて書いて、それをお客様に手渡できるようにとか、後任の方に渡せるようしておくとか。そういう活用法も考えられます。
あっちこっち行かなくても、これ一つでSQLとCLでやりたいことがすぐできるNotebookをぜひ活用していただきたいです!