Eclipse CheのLocal Installでの環境構築手順を書こうと思います。
※使用OSはWindowsです。
※現時点では最新版は5.7.0です。
eclipse/che - Docker Hub
(Eclipse Che Blogによると、月に2回ペースでのリリースを予定しているようです)
#Eclipse Cheとは
Cloud IDEの一つで、Eclipse Foundationで開発されているCloud IDEです。
(エディタ部分はEclipse Orionをベースとしているようです)
Cloud IDEとは端的に言ってしまうとWebブラウザ経由で利用するIDEです。
Cloud IDEには他にもAWSに買収されたCloud9、codenvy等色々あります。
こんな比較サイトもあります
26 Best cloud IDEs - slant
codenvyはEclipse Cheのエンタープライズ版のようなものです。
使ってみればわかりますが、Eclipse CheのSaaS利用が、
すなわちcodenvyの無償枠での利用となります。
codenvyのCEOであるTyler Jowell氏はEclipse Cheのメインコミッターでもあります。
たまにTwitterをエゴサしているのか、Che関連のツイートをしているとリプくれるときがあります。
Cloud IDEはほとんどの場合有償のSaaSとして利用します。
Eclipse CheもSaaS形式とAzureやAWSへインストールするPrivate Cloud形式、
Local Install形式の3つの利用形態があります。
今回はLocal Install形式について書いてます。
VirtualBoxをインストールする
VirtualBox自体はスーパバイザ型の仮想化ソフトウェアで、Vagrantのproviderとして必要になります。
Virtualboxである必要はないのですが、vagrantのデフォルトのproviderはVirtualBoxですのでいったんここは思考停止で。
Vagrantをインストールする
仮想環境の構築を楽にするソフトウェアです。
VirtualBoxだけでも正直いいのですが、楽に起動停止したいので。
Vagrantのプラグインをインストールする
Vagrantを便利に使うためにも、最低でも以下のプラグインを導入します。
以下のコマンドはどこで叩いても構いません。
- vagrant-guestadditions
vagrant plugin install vagrant-vbguest
vagrant up時にGuestAdditionsを自動でアップデートしてくれる優れものです。
- vagrant-teraterm(事前にteratermのインストールが必要です)
vagrant plugin install vagrant-teraterm
vagrant up
後にvagrant teraterm
とすると、起動したVMに対してTeratermが起動します。(事前にteratermのインストールが必要です)
他にもいろいろあります。
Vagrantプラグインの使い方(vbguest, hostmanager, sahara, snapshot)
Vagrant
vagrantの便利に使えるプラグイン6選
Vagrantのboxを導入する
boxとは、仮想マシンの起動に必要となるイメージファイルです。
以下のコマンドはどこで叩いても構いません。
vagrant box add centos/7
Officialのboxであり、メンテナンス頻度もそれなりのcentos/7がいいと思います。
かゆいところに手の届くいい感じのboxがあっても、サードパーティのboxはいつの間にか消えてることが多いです。
#いざvagrant up
vagrant init
適当にcentos/7用のvagrantfileが置かれるフォルダを作成してvagrant init
します。
mkdir centos7
cd centos7
vagrant init cantos/7
vagrant up
先ほどvagrant init
で作成されたvagrantfileのある階層で実行します。
providerオプションでproviderを指定できますが、デフォルトVirtualBoxなので今回は特に指定する必要は無いです。
vagrant up
vagrant teratermで接続
起動すれば、以下のコマンドだけでTeratermの起動から接続まで自動で行われます。
vagrant teraterm
Dockerをインストールする
vagrant up
で起動が成功したらvagrant teraterm
でターミナルを起動してください。
Dockerのインストール方法はこちらの通りに。
yumリポジトリのセットアップ
sudo yum install -y yum-utils
sudo yum-config-manager \
--add-repo \
https://download.docker.com/linux/centos/docker-ce.repo
sudo yum makecache fast
Docker CE(Community Edition)のインストール
sudo yum -y install docker-ce
Start Docker
systemctl start docker
Eclipse Cheをインストールする
こちらの通りに。
インストール、起動
docker run -it eclipse/che start
以下のように出れば成功です。
INFO: (che start): Use: http://10.0.2.15:8080
INFO: (che start): API: http://10.0.2.15:8080/swagger
Eclipse Cheを開く
vagrantのconfing.vm.networkのfowarder_portの設定と、
private_networkの設定通りのホスト名とポート番号のURLへアクセスしてください。
最初はEclipse Cheのdashboardの画面が表示されます。
Tips
vagrant upがrsyncが見つかりませんで失敗する
cygwinをインストールして解決しました。
なお、rsyncはデフォルトではインストールされないので個別選択してください。
guest⇒hostで共有したい
vagrantのsync folderという設定ではhost⇒guestの同期しか取れないので、guest⇒hostの共有を図りたい場合はVirtualBoxの共有フォルダの設定で行う必要があります。
WARNING: IPv4 forwarding is disabled
docker run
時にこのメッセージが出力されてche serverが起動しないときはこれで解決しました。
DockerをCentOS6.4にインストールする方法