はじめに
先日AWSソリューションアーキテクト-アソシエイトを受験し無事合格することができたので、振り返りとして取り組んだ内容や感想を残します。
ちなみに半年くらい前にこんな記事書いて息巻いていたんですけど飽きて途中で受験やめちゃったので半年ぶりのトライです。
なぜ受けようと思ったか
半年前に書いた記事の通り
「私クラウドも分かるんです(ドヤ)」系ITコンサルになって年収5000兆円欲しい。
というのが全てなんですが、
ネットワーク〜インフラ周りを一通り広く勉強できる&その辺の知識を有しているという証明になる(特に業務未経験にとっては死活問題)ということで取得を目指しました。
とりあえず結果
867点でした。
自分としてはかなり頑張ったんじゃないかと思います。
AWSソリューションアーキテクト合格しました!!! pic.twitter.com/Ykn27wDyFk
— きよきよ (@kiyokiyo_kzsby) October 16, 2019
やったこと
GW
遡ること半年前になるんですけど、ゴールデンウィーク10連休を利用してAWSに関する知識を詰め込みました。これが私とAWSの初めての出会いですね。
udemyのAWSハンズオン講座 30時間
手を動かしながら2週間で学ぶAWS基本から応用まで
こちらの講座をセールで1200円くらいで購入してやりました。やはり参考書や公式ドキュメントで読むだけなのと、実際にサービスを自分の手で触って動かすのとではイメージも理解度も段違いなので、AWSに関する実務経験がないorEC2やS3など超メジャーなサービスしか使ったことがない、という方は一度試験範囲のサービスをハンズオン形式で学べる教材で学習することをオススメします。
ただ、こちらの講座は現在は新規受講者の受け入れを行なっていないそうなので、今から始めるのであればこちら
これだけでOK! AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験突破講座(初心者向け21時間完全コース)
をオススメします。
参考書1 10時間
徹底攻略 AWS認定 ソリューションアーキテクト – アソシエイト教科書
恐らくGW当時の参考書の中で一番有名なものだったと思います。ハンズオン講座と同時並行で読み進めていきました。ハンズオン講座でやった内容を文章で体系立てて学ぶことができたので、より深く知識を定着させることができました。また、ハンズオン講座はどちらかと言うと一つずつサービスに触っていくという面が強いのですが、試験ではそれら個別のサービスをどう組み合わせて可用性や高パフォーマンスを発揮するかという観点で聞かれるので、その観点から解説してくれる点がとてもありがたかったです。付録の模擬試験は本番試験に比べてやや簡単目だと感じました。
10月
GW後に飽きてしまって半年間全くAWS触らず、flaskで遊んだり、Dockerで遊んだり、Vueで遊んだりしてたのですが、サーバサイドとフロントを勉強を経て、一周回ってインフラの勉強をしたくなったのでAWSに戻ってきました。昔付き合っていた相手が忘れられず復縁するのってこういう気持ちなんですかね(?)
参考書2 10時間
AWS認定資格試験テキスト AWS認定 ソリューションアーキテクト-アソシエイト
とにかく各サービスの仕様を完全に忘れてしまっていた&半年経って当時と状況が変わっている可能性もあるということで、新たに参考書を購入して一から勉強をし直しました。ただ、ハンズオンで触った記憶って意外と残っているもので、機能イメージがすぐに思い出せたおかげで1章30分ペースでサクサク読み進めることができました。また、参考書1よりも各サービスについて詳細に解説されているので、知識の補強にかなり役立ちました。巻末の練習問題は本番試験に比べてかなり簡単目だと感じました。
Blackbelt 7時間
AWS クラウドサービス活用資料集 | サービス別資料
AWS公式が提供している動画/PDF形式でのサービス解説資料集です。1サービスあたり30分(動画の場合は倍速再生)×試験範囲の14サービス程度について勉強しました。参考書2よりもさらに詳細なサービス解説なので、知識を深めるのにはもってこいですが、これを全サービス一通りやるのはあまり得策ではなかったなと。どちらかというと先に問題演習を進めて、その中でよく分からなかったサービス/より深く知りたくなったサービスを個別に見ていくスタイルの方が良い使い方かなと思いました。
Innovate 2時間
セッション紹介 - AWS INNOVATE オンラインカンファレンス
ちょうどAWS公式のオンラインカンファレンスでSAAの試験対策講座30分×4本が公開されていたので視聴しました。サービス別の解説ではなく試験観点別(可用性/パフォーマンス/コスト/セキュリティ/運用)の解説で、試験でよく問われるポイントに絞った解説はとても良かったのですが、参考書1,2と重複する部分も多く、マストではないと感じました。
udemyの模擬試験問題集 16時間
AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集(5回分325問)
とにかく問題演習量が足りないと感じていたので、こちらの問題集を購入し、
問題を解く⇄分からなかった部分を参考書やBlackbeltで再度調べる
のサイクルを回していきました。
全5回分のうち4回分を解きましたが、難易度的には
参考書2巻末練習問題<参考書1付録模擬試験<④≦本試験<①②③
くらいの印象でした。
①②③は割とマイナーなサービス/機能に関する問題が多く出題されました。ここで出てきた内容を完璧に理解する必要はありませんが、サービスの名前と概要くらいは抑えておけば、合否ラインの瀬戸際で役に立つかもしれません。実際、私の場合5~6問ほどここで得た知識がそのまま出てきました。
④は割とオーソドックスな問題が揃っており、一番本試験に近いと感じました。①②③をやってマイナーなサービスを覚えるよりも、まず④で典型問題がしっかり取れているかの確認を優先した方がいい気がします。
ちなみに④はこれだけでOK! AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験突破講座(初心者向け21時間完全コース)の3つ目の模擬試験を流用したものらしいので、このコースの模擬試験は3つとも本試験に近い難易度になっているのかもしれません。
合格最短経路
というわけでSAAに関連するものに色々手を出してみたんですけど、恐らく現段階での学習の最短経路はこれだと思います。
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これだけでOK! AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験突破講座(初心者向け21時間完全コース) ハンズオン
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これだけでOK! AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験突破講座(初心者向け21時間完全コース) 模擬試験
⇅ 模擬試験を解いて分からなかったところをBlackbelt/参考書で再学習
・AWS認定資格試験テキスト AWS認定 ソリューションアーキテクト-アソシエイト
・AWS クラウドサービス活用資料集 | サービス別資料
業務で十分AWSを使い倒している人は1のハンズオンは不要だと思いますし、問題演習量をもっと増やしたいという人は
AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集(5回分325問)
を購入してみてもいいと思います。
その辺は各々の状況に応じて変えてみてください。
余談
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AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集(5回分325問)を買って解いたのが試験2日前になるんですけど、7割合格という噂に対して、この時の正答率が
①60%
②60%
③58%
で、マジ絶望してました。④で78%取れたのでなんとか自信取り戻せましたが、メンタル弱い人は注意しましょう。 -
試験の大半はメジャーなサービスのメジャーな構成が題材でした。聞いたこともないようなドマイナーなサービスや、実務ではあり得ないような突飛なシチュエーションは特になく、いわゆる悪問はほぼ無かったと思います。
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試験後すぐに画面上に合否が表示されるのですが、あまりにあっさりしすぎてて「え?ん?あ、合格したん?合格したんかぁ」みたいな感じでした。
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試験の点数とか認定証とかは試験後数日で見れるようになるんですけど、それまでの間はメールとかでも一切「合格おめでとうございます!」というものはないので、「あれ?俺ほんとに受かったよな?不合格と合格見間違えてないよな?」という気持ちになりました。メンタル弱い人は注意しましょう。
おわりに
折角AWSについて色々詳しくなれたので、
・API Gateway + Lambda + DynamoDB
のサーバレス構成とか、
・S3 + CloudFront
の静的コンテンツ配信とか、色々実際に作ってみたいと思います!