🚀 個人開発で「CSV → SQL 変換ツール」を公開したので、技術構成と工夫点をまとめる（Laravel × Render）

こんにちは。
普段は受託や業務システムの開発をしているエンジニアです。

実務の中で 「CSVをSQLに変換したいだけなのに、毎回手作業で面倒だな…」
という場面が多く、
「欲しいツールがなければ自分で作ればいいじゃないか！」
と思い立って MVP を作りました。

今回の記事では：
• なぜ作ったか（課題）
• 公開したツール
• 技術構成（Laravel + Render）
• MVPで工夫したポイント
• デプロイで詰まりやすい点
• 今後追加予定の機能

をまとめています。
個人開発でサクッと公開したい人の参考になれば嬉しいです。

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🎯 作ったツール：CSV → SQL 自動変換（KitHUB Tools）

KitHUB Tools という名前で公開しています。
（名前の由来は “開発者のための道具箱” 的な意味です）

▼ 機能（MVP版）

• CSVファイルをアップロード
• INSERT 文を自動生成
• 行数／カラム数の上限チェック
• 型推測（int, float, stringなど）
• SQL のコピーボタン
• SQLのファイルダウンロード
• UIは完全自作（Tailwind風のシンプル緑テーマ）

MVPなので軽めですが、実務では十分使えるレベルです。

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🛠 技術構成（全部無料）

今回の構成は以下のとおり：

項目	技術
言語	PHP 8 + Laravel
UI	Blade + 自作CSS
DB	SQLite（ファイルベース）
ホスティング	Render（Freeプラン）
計測	Google Analytics
コード管理	GitHub Private

🧪 なぜ実装したか（実務の課題）

業務でよくある課題：

• 一時データを DB に入れる前に SQL化したい
• CSV を受け取って「INSERT にして」と言われる
• テーブルのカラム数が多くて手作業が辛い
• UTF-8 / SJIS / 数値型判定が地味に面倒
• 大きいCSVは Excel で開けない
• 臨時SQLを作るたびに毎回ツール探しから始まる

「結局毎回同じ作業やってるな？」
と気付いたのがきっかけです。

🧩 MVPで意識したポイント

✔ ① “とりあえず動く最小構成”に絞った

Laravel + Blade + SQLite の最小構成でスタート。
ユーザー登録やログインは無し。

✔ ② CSVは file_get_contents ではなくストリーム処理

大きいファイルでも落ちないように、以下のようにストリームで1行ずつ読む方式に。

$handle = fopen($filePath, 'r');
while (($row = fgetcsv($handle)) !== false) {
    // 1行ずつINSERTに変換
}

✔ ③ カラム数・行数・バイト数の上限チェック

Render の無料サーバーだと CPU が弱いので、
悪意のある巨大CSVアップロードを避けるための制限を入れました。

✔ ④ SPAにしない（シンプルで壊れない構成）

MVPでは、
• Blade
• 自作CSS
• プレーンJavaScript
だけでUIを構築。

初期UIで悩みすぎないようにしました。

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🐳 Render で Laravel を動かすときの注意点

個人開発者がまず引っかかるのがここ。

✔ ① SQLite のパスに注意

Render の環境では /var/www/html/database のような 絶対パス が必要。

DB_CONNECTION=sqlite
DB_DATABASE=/var/www/html/database/database.sqlite

作成忘れるとこういうエラーが出ます：

Database file does not exist

✔ ②スリープはあるが、MVPなら十分

Render Free は 15分アクセスなし → スリープ ですが：
• 起動時に「アプリケーションローディング」画面が出る
• 数秒の遅延はある
• でも初期MVPでは問題なし

本番運用するときに有料に切り替えればOK。

📈 UI のこだわりポイント（緑テーマ）

ツールっぽい無骨なUIを避けたかったので、
「緑系で統一した柔らかいミニマルデザイン」を採用しました。

:root {
  --accent: #089949;
  --accent-hover: #077d3c;
}

ホバーで濃い緑になるように調整しています。

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🚧 今後追加予定の機能

個人開発なので、改善欲は無限にあります。

🟩 予定している機能
• トランザクション化＋コミット/ロールバック機能
• テストデータ自動生成（DDL → Factory）
• CSV差分比較（期待値検証）
• DB差分 → Googleスプレッドシート出力
• 関数の呼び元解析（コールグラフ化）

どれも実務で困った経験から生まれています。

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📌 公開してみての感想

正直なところ、Render にデプロイ → 公開までが早すぎて驚きました。
• サーバー構築不要
• docker-compose不要
• SSLも自動
• Freeプランでも十分軽い
• SQLiteも動いた
• Laravelも動いた
• 自作CSSでもキレイに表示できた

「作りきる前に公開する」という MVP 開発の良さを改めて実感しました。

🙌 最後に

個人開発は完璧を目指すと永遠に出せないので、
まずは動くものを公開してフィードバックをもらうのが良いと思っています。

今回の記事が、個人開発を始めたい人、
Laravel × Render で何か動かしたい人の参考になれば幸いです。

ご質問・改善案があれば気軽にコメントください！