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JavaScript初心者がNEM Library使ってWebアプリを作りたい、から環境構築した(その2)

Last updated at Posted at 2018-04-19

前回は、VSCode、Node.js、yarnの導入までをしました。
今回は、フォルダ構成、初期ファイル配置、babel、webpack、webpack-dev-serverの導入までをします。

ワークスペースの作成

VCだとプロジェクトでしょうか。

ワークスペース全体のフォルダ(例:myproject)を作ります。
フォルダを作ったら、VSCodeを起動し、左ペインから「フォルダーを開く」から開きます。
ファイル->ワークスペースを保存を開き、ワークスペースを保存します。
私はよくわからないので、作ったmyprojectフォルダ内に、プロジェクト名(myproject)でワークスペースファイルを保存しました。(myproject.code-workspace)

ワークスペースの初期設定(package.jsonの作成)

F1キーでクイックオープンからYarn: Initialize Yarn Packageを実行します。
色々入力を聞かれますが、すべてEnterでOKです。

以下のようなフォルダ構成になりました。
package.jsonはVCでのプロジェクトファイルのような感じですかね。

myproject
 ├myproject.code-workspace
 └package.json

フォルダ構成

以下のようなフォルダを作っておきます。
参考:https://saitoxu.io/2017/03/20/es6-tutorial.html

myproject
 ├dist
 ├lib
 ├src
 ├myproject.code-workspace
 └package.json

distがwebで実行用、libがnodeで実行用、srcはソースコードになっています。
こんな使い方をする人はいないようですが、あちこち調べているうちにこうなりました。
JavaScript初心者の私には意外と便利だったりします。

srcでコードを書き、babelでトランスパイルしたものをlibに出し、nodeで実行します。
ブラウザなしで動作確認できます。(console.log()も出力してくれます)
ただし、windowやdocument(DOM)はないため、動作しないっぽいです。
window

ブラウザを通して実行する場合には、webpack + babelでトランスパイルしたものをdistに出し、webpack-dev-serverでhtmlから読みながら動作させ、逐次修正できるようです(まだ、やっていません)。
windowやdocument(DOM)の動作はこちらで確認ですね。
VSCodeでデバッグするにはsource-map(VCでのシンボルファイルだと思う)が必要で、これはwebpackのオプションで作成します(詳細は別途)。

index.htmlの作成

ブラウザを通して確認する場合の、index.htmlをdistに作成します。
Bundle(コンパイル)後のファイルはmain.jsとします。
distにできたmain.jsを参照して動作するイメージです。

index.html
<!DOCTYPE html>
<html>
  <head>
    <meta charset="utf-8">
  </head>

  <body>
    <script src="main.js"></script>
  </body>
</html>

index.html内のscript呼び出しは、とりあえず最低限にしておきます。
dllmainっぽいです。

動作確認用にmain.jsを追加します。
distにファイルを新規作成し、以下を記載します。

main.js
window.document.write("Hello JS World!");

この状態で、index.htmlをブラウザで開くと、「Hello JS World!」と表示されています。
VSCodeのmarketplaceで、View in Browserをインストールしておくと、index.htmlファイルを右クリックし「View in Browser」からブラウザ表示できます!

myproject
 ├dist
 │  ├index.html
 │  └main.js
 ├lib
 ├src
 ├myproject.code-workspace
 └package.json

babelのインストール

トランスパイル(ソースコードの.jsからいろいろなブラウザで実行できるような.jsにコンパイル)用のbabelをインストールします。
Webアプリ界隈は規格・仕様の変更が非常に速いため、いちいちそれ向けのコードを書いていられません。
このあたりを吸収してくれるのがbabelのようです。

F1キーでクイックオープンから、Yarn: Add and Save dev. Dependencyを実行します。
image.png
babel-cli babel-core babel-loader babel-preset-envをインストールします。
参考:https://qiita.com/y-temp4/items/9be4b041565a4bb24dab
参考:https://babeljs.io/docs/usage/cli/

インストールすると、以下のように変わります。

  1. rootディレクトリにnode_modulesが追加され、この中にモジュールが保存されている
  2. rootディレクトリにyarn.lockが追加されている。
  3. package.jsonにdevDependenciesが追加され、インストールしたモジュール名とバージョンが書かれている
package.json
    "devDependencies": {
        "babel-cli": "^6.26.0",
        "babel-core": "^6.26.0",
        "babel-loader": "^7.1.4",
        "babel-preset-env": "^1.6.1"
    }

次に.babelrcを作成します。
rootフォルダにファイルを新規作成し、ファイル名を.babelrcとします。
内容は以下を記載して保存します。

.babelrc
{
    "presets": [
        ["env", {"modules": false}]
    ]
}

{"modules": false}にしないと、WebpackのTreeShake機能が有効にならないようです。
https://ics.media/entry/16028

package.jsonに2点追記します。
1.mainにindex.jsを追記します。(すでにあれば不要です)
2.scriptsにbuildを追記します。(scripts内にtestがすでにあると思います)
scriptsに追加したコマンドはターミナルから、yarn run コマンドで実行できるようになります。
ここでは、'yarn run build'になります。

package.json
    "main": "index.js",
    "scripts": {
        "test": "echo \"Error: no test specified\" && exit 1",
        "build": "babel src -d lib"
    },

srcにindex.jsを作成します。

index.js
console.log("Hello World");

ターミナルからyarn run buildします。
問題なければ、libフォルダにindex.jsが生成されます。
node lib/index.jsを実行します。
ターミナルに「Hello World!」と表示されます。

myproject
 ├dist
 │  ├index.html
 │  └main.js
 ├lib
 │  └index.js
 ├node_modules
 │  └省略
 ├src
 │  └index.js
 ├.babelrc
 ├myproject.code-workspace
 ├package.json
 ├yarn-error.log
 └yarn.lock

yarn-error.logはエラーが発生するとできます。

webpackのインストール

色々なモジュール(.js)やCSS等から構成されるもろもろを1つの.jsにまとめる(バンドルする)ツールのようです。
VCだと、DLLやiniを個別に分割せず、1つのEXEにする感じだと思います。

F1キーでクイックオープンから、Yarn: Add and Save dev. Dependencyを実行します。
webpack webpack-cliをインストールします。
インストールすると、package.jsonのdevDependenciesに、インストールしたモジュール名とバージョンが書かれます。

package.json
    "devDependencies": {
        "babel-cli": "^6.26.0",
        "babel-core": "^6.26.0",
        "babel-loader": "^7.1.4",
        "babel-preset-env": "^1.6.1",
        "webpack": "^4.5.0",
        "webpack-cli": "^2.0.14",
    }

webpackの設定ファイルwebpack.config.jsを作成します。
root以下に新規ファイルを作成します。
参考:https://qiita.com/one-kelvin/items/b810aafb6b5ef90789a3

webpack.config.js
const path = require('path');

module.exports = {
  entry: __dirname + "/src/index.js", 
  output: {
    path: path.resolve(__dirname, 'dist'),
    filename: 'main.js'
  },
  module: {
    rules: [
      {
        test: /\.js$/,
        exclude: /node_modules/,
        loader: "babel-loader"
      }
    ]
  }
};

webpack + babelで実際にトランスパイルしてみます。
ターミナルでyarn run webpackを実行します。
成功すると、dist/main.jsが変わっていることがわかります。

dist/index.htmlをブラウザで開くと、何も表示されていませんが、F12キー等で開発者向けウインドウを開き、表示をコンソールにし、ページのリロードをすると、「Hello World」が出力されます。

myproject
 ├dist
 │  ├index.html
 │  └main.js
 ├lib
 │  └index.js
 ├node_modules
 │  └省略
 ├src
 │  └index.js
 ├.babelrc
 ├myproject.code-workspace
 ├package.json
 ├webpack.config.js
 ├yarn-error.log
 └yarn.lock

webpack-dev-serverをインストールする

ブラウザで動作確認するときに、.jsを変更し、webpackでトランスパイルし、ブラウザを開きなおす、ことを毎回するのは非常に面倒です。
そこで、webpackのwatch機能を使って、ファイルを監視し、変更があればトランスパイルし直し、これを開発用サーバー上で更新する、ような仕組みのwebpack-dev-serverを使います。

F1キーでクイックオープンから、Yarn: Add and Save dev. Dependencyを実行します。
webpack-dev-serverをインストールします。
インストールすると、package.jsonのdevDependenciesに、インストールしたモジュール名とバージョンが書かれます。

package.json
    "devDependencies": {
        "babel-cli": "^6.26.0",
        "babel-core": "^6.26.0",
        "babel-loader": "^7.1.4",
        "babel-preset-env": "^1.6.1",
        "webpack": "^4.5.0",
        "webpack-cli": "^2.0.14",
        "webpack-dev-server": "^3.1.1"
    }

webpack.config.jsにdevServerの設定、hotのPlugin設定、modeの設定を追加します。
追加後は以下のようになります。

webpack.config.js
const path = require('path');
const webpack = require('webpack');

module.exports = {
  entry: __dirname + "/src/index.js", 

  mode: 'development', 

  output: {
    path: path.resolve(__dirname, 'dist'),
    filename: 'main.js'
  },

  devServer: {
    contentBase: 'dist',
    open: true,
    historyApiFallback: true,
    port: 8081,
    inline: true,
    hot: true
  },

  plugins : [
    new webpack.HotModuleReplacementPlugin()
  ],
  
  module: {
    rules: [
      {
        test: /\.js$/,
        exclude: /node_modules/,
        loader: "babel-loader"
      }
    ]
  }
};
  },

ターミナルからyarn run webpack-dev-serverで実行します。
ブラウザでlocalhost:8081を開いたら、F12キー等で開発者向けウインドウを開き、表示をコンソールにし、ページのリロードをすると、「Hello World」が出力されます。
その状態で、src/index.jsをconsole.log("Hello JS World");に変更します。
そうすると、ブラウザのコンソールに「Hello JS World」が表示されます。

Debug環境の構築

本筋とずれてきたので、Win10 + VSCode + webpack-dev-serverでのデバッグ環境は省略。
ざっくりとやること。

  1. webpack.config.jsへの追加
  2. package.jsonに以下
    • 追加 scriptsに"start" : "webpack-dev-server -d"
  3. launch.json作成と設定

今回はここまでです。
またしても、NEM Libraryにたどり着きませんでした。。。
次回はNEM Libraryのインストールからです。

NEMトランザクションのメッセージでHello Worldを送り、それをHTMLに表示したいと思います。

JavaScript初心者がNEM Library使ってWebアプリを作りたい、から環境構築した(その1)
JavaScript初心者がNEM Library使ってWebアプリを作りたい、から環境構築した(その2)
JavaScript初心者がNEM Library使ってWebアプリを作りたい、から環境構築した(その3)


変更履歴
2018/05/10 .babelrcの記載を修正、リンク先を追加

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