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【PostgreSQL】docker-composeで起動と初期データ投入

Last updated at Posted at 2023-02-23

はじめに

備忘録がてら、docker-composeを用いたPostgreSQLの環境構築の方法を記述します。
ディレクトリ構成は以下の通りです。

docker
├── docker-compose.yml
├── image
│   └── postgres
│       └── Dockerfile
└── postgres
    └── init
        └── init.sql

ファイルの作成

docker-compose.yml

まずはじめにdocker-compose.ymlを作成します。
起動するためのコマンドであるdocker-compose up -dを叩いたときに読み込まれるファイルになります。

docker-compose.yml
version: '3'
services:
  postgres:
    container_name: sample-db
    build: ./image/postgres
    restart: always
    ports: 
      - "5432:5432"
    volumes:
      - ./postgres/init:/docker-entrypoint-initdb.d
    environment:
      POSTGRES_USER: "postgres"
      POSTGRES_PASSWORD: "postgres"

imageはDockerfileで定義しているので、それは次に説明します。
Dockerfileを使用しない場合は、build:の部分で以下のようにすることでimageを定義することもできます。

image: postgres:latest

Dockerfile

docker-compose.yml内のbuild:で指定したパスにDockerfileを作成してimageを定義します。
以下のように1行で定義すればOKです。

FROM postgres:15

今回はバージョン15を利用しています。

初期データ投入用のSQL

volumes:でSQLファイルの場所を指定することで、起動時にSQLを流すことができます。
パスの指定はvolumes:で指定されている内の前半部分である./postgres/initです。
ここにSQLファイルを作成します。

-- DB作成
CREATE DATABASE sample_db;
-- 作成したDBに接続
\c sample_db;
-- テーブル作成
DROP TABLE IF EXISTS sample;
CREATE TABLE sample (
	id integer NOT NULL PRIMARY KEY,
	name char(100) NOT NULL,
	created_date_time timestamp NOT NULL DEFAULT CURRENT_TIMESTAMP
);
-- ID用シーケンス作成
CREATE SEQUENCE sample_id_seq START 1;
-- サンブルデータの登録
INSERT INTO sample (id, name) VALUES(nextval('sample_id_seq'), 'sample name');

SQLの内容は任意なので、ご自身でお好きなように設定してください。

動かしてみる

起動

まずdocker-compose.ymlがあるdockerディレクトリに移動します。

cd docker

次にコンテナを起動します。

docker-compose up -d

確認

正常に起動しているか確認します。

docker ps

このコマンドを叩いて、NAMESの箇所にdocker-compose.ymlcontainer_name:に定義した名前が表示されていればOKです。
サンプルコード通りに記述している場合、sample-dbと表示されます。

次に起動したコンテナに接続します。
sample-dbの部分はコンテナ名です。

docker exec -it sample-db bash

コンテナ内で動いているDBに接続します。

psql -U postgres -d sample_db

sample_dbはSQLファイル内で作成したDBの名前になります。
SQLファイル内で新たにDBを作成していない場合はpsql -U postgresのみで大丈夫です。

テーブルにデータが挿入されているか見てみます。

SELECT * FROM sample;

SQLファイル内でINSERTしたデータが出力されれば正常に動作しています。

注意点としては初期データを投入するSQL文が間違っていたとき、エラーログなどを出力してくれません。
そのためデータがうまく挿入されないなどの場合、DBに接続した状態で一度直接SQLを流すなどしてSQLの構文が正しいか確認してみるといいと思います。

コンテナの停止と削除

DBやDockerで起動したコンテナに接続している場合、exitを実行することで接続を切ることができます。
/dockerに移動した状態で以下のコマンドを実行することで、コンテナを停止することができます。

docker-compose stop

削除する場合は次のコマンドになります。

docker-compose down

最後までお読みいただきありがとうございました。

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