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テキストの感情分析をするためのクラウドサービス比較(2018年版)

Last updated at Posted at 2018-12-04

この投稿は2018年12月時点の情報です。
2019年版はこちらにあります。
テキストの感情分析をするためのクラウドサービス比較(2019年版)

概要

テキストの感情分析するのにいろいろなクラウドサービスがあるが、何を選んでいいのかがよくわからない。
基本的にできることは同じようなことだと思うが、無料でどこまでできるか、日本語に対応しているかなど、以下の項目で各サービスの比較を行った

比較項目

  1. 日本語対応の有無
  2. 無料で使える範囲
  3. クレジットカード登録の有無
  4. 料金
  5. 呼び出し方

Google Cloud natural Language

比較項目 調査内容
日本語対応の有無 APIは日本語に対応している。チュートリアルも日本語対応している。
無料で使える範囲 月5000リクエストまでは、無料。登録すると、12ヶ月利用できる300ドル分のクレジットが付与される。
クレジットカード登録の有無 無料トライアルをするには、クレジットカードの登録が必要だが、有料アカウントに手動でアップグレードしない限り、課金されることはない。
料金 月5000リクエストまでは、無料。ただし、1リクエストのMAXは1000文字なので、1300文字のリクエストを投げると、2リクエストとなる。月5000リクエストを超えると、1000リクエスト単位で課金される。料金表は以下のURLを参照のこと。高くても1000リクエストあたり2ドル。https://cloud.google.com/natural-language/pricing?hl=ja
呼び出し方 RESTで投げるとJSONで帰ってくる。入門ガイドに言語ごとに参考プログラムがある。https://cloud.google.com/natural-language/docs/analyzing-sentiment?hl=ja#language-sentiment-string-go

Amazon Comprehend

比較項目 調査内容
日本語対応の有無 2019年11月に日本語対応。ただし、東京リージョンでは対応していないので、リージョン選択に注意。https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/amazon-comprehend-japanese/
無料で使える範囲 12ヶ月間で5M文字まで無料。月ごとの無料枠があるわけではなく、アカウント作成から12ヶ月間の期限つきの無料枠。
クレジットカード登録の有無 必要。無料枠を使い切ると自動的に課金されるが、上限に近づいたらメールで通知する機能がある。
料金 リクエストは100文字を1ユニットとして計算されて、各リクエストに月3ユニットが最低料金となる。料金は10Mユニットまでは、ユニットあたり0.0001$なので、最小のリクエストを1000リクエスト投げても、3$。
呼び出し方 言語ごとにAPIが準備されていて、それを叩く。戻りはJSON。

Azure Cognitive Services

比較項目 調査内容
日本語対応の有無 日本語に対応した。ドキュメントは日本語対応している。
無料で使える範囲 Azureは無料枠が2つある。ゲスト・・・7日間の試用期間が与えられる。クレジットカードの登録は不要だが、試用期間終了後にデータが削除される。無料のAzureアカウント・・・有効期限のない無料プラン。1ヶ月5000トランザクションまで無料。そのほかに22,500円のクレジットが付与される。コンテナ作成時にFreeレベルで作成しておけば、5000トランザックションを超えると制限がかかるため、自動的に課金されることはない。
クレジットカード登録の有無 ゲストは不要、無料のAzureアカウントは必要
料金 500,000テキストレコードで224円。1テキストレコードは1000文字。1300文字は2テキストレコードとなる。
呼び出し方 RESTで投げるとJSONで帰ってくる。.NETはAPIが準備されている。

IBM Watson Tone Analyzer

比較項目 調査内容
日本語対応の有無 APIは日本語未対応。ドキュメントは日本語もあるが、詳細なドキュメントは英語。
無料で使える範囲 ライトアカウントであれば、1ヶ月あたり2,500件のAPI呼び出しが無料。標準アカウントの場合は、1,000回のAPI呼び出しまで無料。
クレジットカード登録の有無 ライトアカウントであればクレジットカードの登録は不要。
料金 250,000呼び出しまでは、1呼び出しあたり0.0088$。
呼び出し方 RESTで投げるとJSONで帰ってくる。SDKもある。

まとめ

有名どころの4サービスについて調査をしたが、日本語の感情分析に対応しているのはGoogleだけだった。
他のサービスもドキュメントは日本語対応していても、APIが日本語対応していないのでは使えない。
Amazon以外は勝手に課金されることはないので、「無料枠で使うつもりが、いつの間にか課金されてた!」がないのが良いなと思った。
使い勝手はまだ使っていないのでわからないが、どれもよくあるWebAPIな感じ。

というわけで、日本語の感情分析をしたい場合は、Google Cloud natural Language一択!
(2018年12月4日現在)

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