16
24

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

テキストの感情分析をするためのクラウドサービス比較(2018年版)

Last updated at Posted at 2018-12-04

この投稿は2018年12月時点の情報です。
2019年版はこちらにあります。
テキストの感情分析をするためのクラウドサービス比較(2019年版)

概要

テキストの感情分析するのにいろいろなクラウドサービスがあるが、何を選んでいいのかがよくわからない。
基本的にできることは同じようなことだと思うが、無料でどこまでできるか、日本語に対応しているかなど、以下の項目で各サービスの比較を行った

比較項目

  1. 日本語対応の有無
  • 無料で使える範囲
  • クレジットカード登録の有無
  • 料金
  • 呼び出し方

Google Cloud natural Language

比較項目 調査内容
日本語対応の有無 APIは日本語に対応している。チュートリアルも日本語対応している。
無料で使える範囲 月5000リクエストまでは、無料。登録すると、12ヶ月利用できる300ドル分のクレジットが付与される。
クレジットカード登録の有無 無料トライアルをするには、クレジットカードの登録が必要だが、有料アカウントに手動でアップグレードしない限り、課金されることはない。
料金 月5000リクエストまでは、無料。ただし、1リクエストのMAXは1000文字なので、1300文字のリクエストを投げると、2リクエストとなる。月5000リクエストを超えると、1000リクエスト単位で課金される。料金表は以下のURLを参照のこと。高くても1000リクエストあたり2ドル。https://cloud.google.com/natural-language/pricing?hl=ja
呼び出し方 RESTで投げるとJSONで帰ってくる。入門ガイドに言語ごとに参考プログラムがある。https://cloud.google.com/natural-language/docs/analyzing-sentiment?hl=ja#language-sentiment-string-go

Amazon Comprehend

比較項目 調査内容
日本語対応の有無 2019年11月に日本語対応。ただし、東京リージョンでは対応していないので、リージョン選択に注意。https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/amazon-comprehend-japanese/
無料で使える範囲 12ヶ月間で5M文字まで無料。月ごとの無料枠があるわけではなく、アカウント作成から12ヶ月間の期限つきの無料枠。
クレジットカード登録の有無 必要。無料枠を使い切ると自動的に課金されるが、上限に近づいたらメールで通知する機能がある。
料金 リクエストは100文字を1ユニットとして計算されて、各リクエストに月3ユニットが最低料金となる。料金は10Mユニットまでは、ユニットあたり0.0001$なので、最小のリクエストを1000リクエスト投げても、3$。
呼び出し方 言語ごとにAPIが準備されていて、それを叩く。戻りはJSON。

Azure Cognitive Services

比較項目 調査内容
日本語対応の有無 日本語に対応した。ドキュメントは日本語対応している。
無料で使える範囲 Azureは無料枠が2つある。ゲスト・・・7日間の試用期間が与えられる。クレジットカードの登録は不要だが、試用期間終了後にデータが削除される。無料のAzureアカウント・・・有効期限のない無料プラン。1ヶ月5000トランザクションまで無料。そのほかに22,500円のクレジットが付与される。コンテナ作成時にFreeレベルで作成しておけば、5000トランザックションを超えると制限がかかるため、自動的に課金されることはない。
クレジットカード登録の有無 ゲストは不要、無料のAzureアカウントは必要
料金 500,000テキストレコードで224円。1テキストレコードは1000文字。1300文字は2テキストレコードとなる。
呼び出し方 RESTで投げるとJSONで帰ってくる。.NETはAPIが準備されている。

IBM Watson Tone Analyzer

比較項目 調査内容
日本語対応の有無 APIは日本語未対応。ドキュメントは日本語もあるが、詳細なドキュメントは英語。
無料で使える範囲 ライトアカウントであれば、1ヶ月あたり2,500件のAPI呼び出しが無料。標準アカウントの場合は、1,000回のAPI呼び出しまで無料。
クレジットカード登録の有無 ライトアカウントであればクレジットカードの登録は不要。
料金 250,000呼び出しまでは、1呼び出しあたり0.0088$。
呼び出し方 RESTで投げるとJSONで帰ってくる。SDKもある。

まとめ

有名どころの4サービスについて調査をしたが、日本語の感情分析に対応しているのはGoogleだけだった。
他のサービスもドキュメントは日本語対応していても、APIが日本語対応していないのでは使えない。
Amazon以外は勝手に課金されることはないので、「無料枠で使うつもりが、いつの間にか課金されてた!」がないのが良いなと思った。
使い勝手はまだ使っていないのでわからないが、どれもよくあるWebAPIな感じ。

というわけで、日本語の感情分析をしたい場合は、Google Cloud natural Language一択!
(2018年12月4日現在)

16
24
4

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
16
24

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?