はじめに
Juliaは2009年にMITに在籍していた4人の研究者が開発を始め,2012年にオープンソースソフトウェアとして公開が始まった.高速な動作,シンプルな構文,外部ライブラリとの連携が可能という特徴がある.
今回はJuliaのインストール方法についてまとめた.
インストール方法
Windows
https://julialang.org/downloads/にアクセスし,パソコンのbit数にあわせてダウンロードする.installerまたはportableのどちらでも良い.installerをダウンロードした場合,ダブルクリックしJuliaをインストールする.
portableをダウンロードした場合,zipファイルを展開し,適当なディレクトリに移動させる.
PATHを通す
コマンドラインから実行できるようにPATHを通す.
実行ファイルの場所を確認しPATHを追加する1.
installerを使ってインストールした場合は次のようにPATHを追加する.
C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Local\Programs\Julia 1.5.3\bin
macOS
https://julialang.org/downloads/にアクセスし,macOS版をダウンロードする.ダウンロードしたファイルをダブルクリックする.
Applicationsフォルダに移動させる.
Julia-1.5.appをopenする.
シンボリックリンクの設定
ターミナルから実行できるようにシンボリックリンクを設定する.
/usr/local/bin
にPATHが通っているため,次のようにコマンドを実行し,この場所に設定する.
rm -f /usr/local/bin/julia
ln -s /Applications/Julia-1.5.app/Contents/Resources/julia/bin/julia /usr/local/bin/julia
Linux
今回インストールした環境は次の通りである.
- WSL Ubuntu 18.04 LTS
Generic Linux on x86の64bitをwgetコマンドでダウンロードする.
https://julialang.org/downloads/
にアクセスし,ダウンロードしたいファイルを右クリックし,リンクのURLをコピーすることでURLを確認できる.
wget https://julialang-s3.julialang.org/bin/linux/x64/1.5/julia-1.5.3-linux-x86_64.tar.gz
次に,tarコマンドでファイルを展開する.
tar zxvf julia-1.5.3-linux-x86_64.tar.gz
シンボリックリンクの設定
展開したファイルを適当な場所に移動させるが,今回は/optに移動させた.
sudo mv julia-1.5.3 /opt
次に,シンボリックリンクを設定する.
/usr/local/bin
にPATHが通っているためこの場所に設定する.
sudo ln -s /opt/julia-1.5.3/bin/julia /usr/local/bin/julia
実行方法
julia --version
と入力し,正しく設定されていることを確認する.
コマンドラインでjulia
と入力するとREPLが起動し,プログラムを実行できる.
REPLを終了する場合はexit()
と入力する.
ファイルに書いたプログラムを実行する場合は
julia ファイル名
と入力する.
参考
- MIT発の高度な数値処理をプログラミングできるJuliaの最新情報を紹介
- 【入門編】プログラミング言語Juliaの特徴、メリット・デメリットを解説
- 初めてのJuliaとインストール (Windows & Linux)
- Julia1.3をMacに導入
- Platform Specific Instructions for Official Binaries