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chrome-devtools-mcp 導入とトラブル解決:MCP×ChromeDevToolsで開発効率を上げる

Last updated at Posted at 2025-10-30

はじめに

Web開発で「コードを書く→ブラウザで確認→バグ発見→修正→また確認」という無限ループ、経験ありませんか?

chrome-devtools-mcp を使えば、AI開発ツール(Claude CodeなどのIDEエージェント)からChrome DevToolsに直接アクセスできるようになり、コード生成・修正支援だけでなく、「実際にブラウザでどう動くか」まで確認できる開発フローに進化します。

この記事では、導入手順だけでなく、私が遭遇した "ENOTEMPTY: directory not empty" のようなトラブルと解決方法もまとめています。

chrome-devtools-mcpとは

まず用語を整理します。

  • MCP(Model Context Protocol):LLMやAIエージェントが外部ツールやデータにアクセスするための共通インターフェース
    • chrome-devtools-mcp:MCPを使ってChrome DevToolsを操作・監視できるようにするサーバー

つまり、AIがブラウザのコンソールログ、ネットワークリクエスト、パフォーマンス情報などをプログラム的に取得・操作できるようになります。

導入手順

1. 前提条件

  • Node.js:最新版またはLTS推奨
    • Chrome:安定版

2. MCPクライアント(IDE)への設定追加

例:設定ファイルに以下を追加

{
  "mcpServers": {
      "chrome-devtools": {
            "command": "npx",
                  "args": ["chrome-devtools-mcp@latest"]
      }
  }
}

3. サーバー起動

npx chrome-devtools-mcp@latest

初回はインストール確認が出るので y で進めます。

4. 接続確認

IDE側で "chrome-devtools" サーバーへの接続が確認できればOK。ログに "Browser opened" などが表示されます。

遭遇したトラブル:"ENOTEMPTY"エラー

私が実際に遭遇した状況です。

エラー内容

npm error code ENOTEMPTY  
npm error syscall rename  
npm error path ~/.npm/_npx/…/node_modules/bare-fs  
npm error dest ~/.npm/_npx/…/node_modules/.bare-fs-…  

一時展開フォルダ内で「ディレクトリを空にできないからrenameに失敗」というエラーです。

原因

  • 前回の npx 実行が中断された
  • ~/.npm/_npx 以下にキャッシュの残骸があった

解決手順

bash# 1. キャッシュ削除
rm -rf ~/.npm/_npx  
npm cache clean --force

# 2. 再実行
npx chrome-devtools-mcp@latest

これで無事起動しました。

注意点

  • キャッシュ削除は安全ですが、他のプロジェクトの一時ファイルも消えます
    • フォルダの所有者がrootや他ユーザーになっていると失敗しやすい
    • ネットワークが不安定な環境では途中中断が起きやすい

実際の活用例

1. パフォーマンス最適化

LCP(Largest Contentful Paint)やCLS(Cumulative Layout Shift)などのCore Web Vitalsを、エージェントに performance_start_trace コマンドで計測させ、結果を分析できます。

2. バグの自動検出

フォーム送信失敗、ネットワークエラー、CSS崩れなどを、AIがブラウザ実行中にログやDOMを調べて原因を提示します。

3. ユーザーフローの自動検証

ログイン→操作→結果確認という一連の流れを、AI+MCPで自動化し、人がブラウザ操作するように検証できます。

注意すべき点

セキュリティ・プライバシー

  • chrome-devtools-mcpはブラウザの内部状態(DOM、ネットワークリクエスト、コンソール)をエージェントに晒します。

  • 個人情報、認証トークン、機密データがブラウザにある場合は危険です。公式でも「Avoid sharing sensitive or personal information」と明記されています。

キャッシュ管理

  • 一時フォルダの残骸やキャッシュ破損が思わぬエラー(今回の"ENOTEMPTY"など)につながるので、定期的に「クリーン」状態を保つのがおすすめです。

まとめ

今回のつまづきが誰かの役に立てれば幸いです。

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