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Linux Mintに乗り換えてみた!Windowsソフト対応&代替のメモ

Last updated at Posted at 2025-11-02

0. はじめに

Windows 10に加えて、Office 2019のサポートも既に終了していた
ことに気づいて、自宅のPC環境をLinux Mintに移行していました。
Windowsと同じソフトウェアが使えたもの、代替を余儀なくされた
ものがあったので、備忘録として書き残しておくことにします。
移行先はLinux Mint 22.2 Cinnamon Editionです。

1. Windowsと同じソフトウェア

.debパッケージが準備されているとインストールが楽で良いですね。
職印くん32のインストール手順はこちらに記載しています。
VSCodeの拡張機能については割愛しています。

1.1 ソフトウェア一覧

ソフトウェア 配布元 配布形態
Microsoft Edge https://www.microsoft.com/ja-jp/edge/ .deb
Visual Studio Code https://code.visualstudio.com/download .deb
Google Chrome https://www.google.com/intl/ja_jp/chrome/ .deb
Android Studio https://developer.android.com/studio?hl=ja .tar.gz1
Arm GNU Toolchain https://developer.arm.com/downloads/-/
arm-gnu-toolchain-downloads
.tar.xz1
QEMU2 ソフトウェアマネージャー システム
Git ソフトウェアマネージャー システム
Graphviz ソフトウェアマネージャー システム
OpenJDK ソフトウェアマネージャー システム
FreeFileSync ソフトウェアマネージャー システム
KeePassXC ソフトウェアマネージャー システム
職印くん32 https://www.vector.co.jp/soft/winnt/util/
se171969.html
.exe3

1.2 Android Studioのメニュー登録

Android Studioは展開先のbin/studio.shから起動した後に、
画面左下にある「Options Menu」の「Create Desktop Entry...」
からスタートメニューに登録できます。

1.3 Arm GNU Toolchainのパス追加

Arm GNU Toolchainは~/.bashrcに以下を追加しています。

export PATH="/home/ユーザ名/opt/arm-gnu-toolchain-バージョン番号-x86_64-arm-none-eabi/bin:$PATH"

2. 代替したソフトウェア

Windowsでは、機能コアとUIとを別々にインストールするような
セットアップはあまり記憶になかったので、インストールした
ソフトウェアのいくつかではセットアップで戸惑っていました。
LinuxにはCLIをGUIでラップする文化があるのでしょうね。

2.1 ソフトウェア一覧

ソフトウェア 代替先 配布元 配布形態
Microsoft Office WPS Office4 https://www.wps.com/ja-JP/ .deb
Microsoft Teams Portal for Teams ソフトウェアマネージャー Flatpak
Microsoft OneDrive Onedrive5 ソフトウェアマネージャー システム
TortoiseGit Rabbitvcs-core6
Nemo-python
ソフトウェアマネージャー システム
TortoiseSVN Rabbitvcs-core6
Nemo-python
Subversion
ソフトウェアマネージャー システム
リモート
デスクトップ接続
Remmina ソフトウェアマネージャー システム

2.2 Teamsのテスト通話

「通話」タブの画面左下にあるヘッドセットのアイコンをクリック
すると、「デバイスの設定」を選択することができます。デバイスの
設定画面が開きますので、そこからテスト通話を開始してください。

Portal for Teamsは、Web版のTeamsをラップして実装されています。
Web版のTeamsだと、設定に「デバイス」の項目が見当たらないので、
Linuxでは「テスト通話」機能が使えないものと思い込んでましたw

2.3 OneDriveの不具合対応

Linux Mintで採用しているcurlのバージョンは、これを書いている
時点では8.5.0-2ubuntu10.6です。こちらのバージョンだとHTTP/2
バグが残っているため、OneDriveを使用していると通知が出ます。
以下の記事からコピペして作成したスクリプトで、バージョン
8.14.1をインストールしています。
How to upgrade of 'curl' package on Debian and Ubuntu systems to fix HTTP/2 bugs · abraunegg/onedrive · Discussion #2997 · GitHub

curl-8.14.1.sh
#!/bin/bash

# Upgrade curl to v8.14.1
sudo apt-get install -y nghttp2 libnghttp2-dev libssl-dev libpsl-dev build-essential wget
wget https://curl.se/download/curl-8.14.1.tar.xz
tar -xvf curl-8.14.1.tar.xz
rm curl-8.14.1.tar.xz
cd curl-8.14.1
./configure --prefix=/usr/local --with-ssl --with-nghttp2 --enable-versioned-symbols
make
sudo make install
sudo ldconfig
cd ..
rm -r curl-8.14.1
curl --version

exec bash

また、OneDriveGUIを使用する場合はOneDrive CLIのバージョン
が最新じゃないと文句を言われるので、こちらもスクリプトでの
対応です。依存パッケージは別途インストールくださいw

onedrive-2.5.9.sh
#!/bin/bash

APP_NAME=onedrive
APP_VER=2.5.9
APP_EXT=.tar.gz

wget https://github.com/abraunegg/onedrive/archive/refs/tags/v$APP_VER$APP_EXT -O $APP_NAME-$APP_VER$APP_EXT
tar -xvf $APP_NAME-$APP_VER$APP_EXT
rm $APP_NAME-$APP_VER$APP_EXT
cd $APP_NAME-$APP_VER
./configure
make
sudo make install
sudo ldconfig
cd ..
rm -r $APP_NAME-$APP_VER
$APP_NAME --version

exec bash

2.4 SVNの作業用スクリプト

RabbitVCSでSVNの作業をしていると、再帰的に追加とか、
無視設定したファイルも含めてクリーンアップとかをGUIから
実行できなくて、ちょっと困ります。スクリプトを作成して
対応しているので共有します。

svn_add.sh
#!/bin/bash

svn add --force .
svn_clean.sh
#!/bin/bash

svn status --no-ignore \
    | awk -v SCRIPT_NAME="$(basename "$0")" \
        '($1 == "?" || $1 == "I") {
            file_path = substr($0, index($0, $2));
            if (file_path != SCRIPT_NAME) {
                print file_path;
            }
        }' \
    | tr '\n' '\0' \
    | xargs -0 rm -rf

2.5 Remmina使用時の注意

RDP接続での使用時は、「Remminaの設定」の「RDP」タブから
キーボードレイアウトを「00000411 - Japanese」に設定して
お使いください。デフォルトの「<Auto-detect>」では変換キー、
無変換キーが機能しない場合があります。

同じWi-Fiに同じ周波数帯で接続しているPC間でRDP接続すると、通信が不安定になる場合があります。一方を有線LAN接続にする、またはWi-Fi接続の周波数帯を変更するなどしてご対応ください。

2.6 WPS Officeについて

現状、デスクトップアプリ版のOfficeが必要になるのは、会社フォーマットの .xls に記入するときくらいです。年に数回とか。MS Office Web版は .xlsx の編集はできますが、.xls だと読み取り専用なんですよね。かといって、年に数回のためにMS Office製品を購入するのもどうかと思った次第。

WPS Officeを使ってみた結果ですが、とりあえず問題なさそうです。.xls を開いて記入して保存しても、レイアウト崩れなし。MS Office 2024で開く際も警告なし。職印の貼り付けもできました。印刷して確認する場合はMS Office Web版が利用できます。問題なければこのままMS Office製品から脱却かなぁ。

3. その他のTips

細かい点で気がついたことも書き残しておきます。

3.1 「夜間の発色」設定

ディスプレイに暖色を表示して睡眠をサポートするっぽい機能です。
デフォルトの半分の設定にするとWindowsの既定値と同じ色になります。
デフォルトのままだとだいぶ赤いですw

Screenshot from 2025-11-14 21-25-53.png

3.2 Secure Bootの設定

LinuxでブートするPCは「Secure Bootを無効化」してお使いください。
Linuxのドライバは、署名の有無よりもソースコードの公開とコミュニティ
によるレビューが重視されるようで、追加ドライバやサードパーティ製は
現状では未署名のものが多いです。

Secure Bootが有効になっていると、PCの起動に失敗することがあります。

  1. ~/optに展開して使用 2

  2. Qemu-systemをインストール

  3. Wine経由でインストール

  4. 日本語化の手順はYahoo!知恵袋のベストアンサーを参照

  5. GitHubからOneDriveGUIの.AppImageをダウンロードして併用

  6. GitHubからRabbitVCS.pyをダウンロードして併用、
    ~/.local/share/nemo-python/extensionsに配置して使用する 2

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