はじめに
先日こんなやり取りがありました。
わたし「何かを説明する時に図を描くと通じやすくていいという話をみんなにしてるけど誰も図を描いてくれないんだよね。お客さんと話をする時にもパパパっと描けるとものすごく話しやすいし。」
若手「描く余裕がないんじゃないですか?」
なるほど。
Twitter の絵師さんにイラスト依頼の話
「パパパっと描けるんでしょ?」と安い単価でイラスト依頼を出して炎上したケースがありました。
ものすごい時間の練習と工夫と努力の結果、挫折せずに続けられた人だけがパパパっと描けるようになっているのに、それに対してリスペクトがなかったり報酬が伴っていないというのは酷いという話でした。
そうです。いきなりパパパっとは描けませんし、パパパっと描けるようになるにはものすごく時間がかかるのです。
ただ、そうは言っても、描かないことにはいつまで経ってもパパパっと描けるようにならないのです。
成果が見えづらい修行と口頭・文章の限界
図を描き慣れていない方が図で説明しようとした場合、口頭で説明するより伝わりづらいことがあるかもしれません。
また、作画するために口頭で説明するより時間がかかってしまうかもしれません。
ただ、修行をしていくとそれは少しずつ改善されて口頭だけでは説明できないことを説明できるようになるかもしれません。
上記の文章と図は同じ内容ですが、図の方が直感的に理解できる情報の量が多いのではないでしょうか。
冒頭で「余裕がない」という話にあった通り 「必要な速さで説明するためには口頭や文章でしかできない。」 と感じているかもしれません。それは、日常生活で「口頭や文章」で伝える機会に対して「図」で伝える機会が圧倒的に少なく充分な修行が行えていないことに起因していると思います。
ただ、口頭や文章では伝えきれないことを伝える必要もでてきます。その時に「図で説明するスキル」が欲しいと思っても、すぐに身につくスキルではないところが難しいところですね。
おわりに
口頭や文章で伝わるものは図にする必要はありません。
また、資料が寂しいからと意味のない賑やかしの図を載せる必要もありません。
そういうことは、コスパやタイパが悪いのでやめた方がいいです。
きちんと明確に伝えたいことを、より伝わりやすく伝える図を描くべきですが、その様な図を適材適所に配置できるようになるには相当な量の修行が必要なので、意識して図を描く機会は作るとよいと思っています。
シンプルに図を描くのは楽しいのでぜひ取り組んでみてください。12
おまけ1(新卒エンジニア向け手紙)
おまけ2(新卒エンジニア向け記事)
おまけ3(...は難しいシリーズ)
おまけ4(営業A短編シリーズ)
おまけ5(エンジニアのためのお仕事問題集)
2030年にIT人材が最大79万人不足するとのことで、学習用の資料をgitで無料公開してます(不定期更新)。
よろしければどうぞ。
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いいねがほしいと書くといやらしいので、さりげなく図でほのめかしてみました。ほしいです。 ↩
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今回作成した図はすべて VS Code の Draw.io Integration を用いて作成しました。 ↩