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Claude CodeのSkillsとMCPでBacklogへのタスク起票を効率化した

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Last updated at Posted at 2026-06-08

普段、Backlogでプロジェクト管理を行っています。
機能追加、バグ修正、調査などのタスクを起票するときは、対象機能の仕様やコードを確認し、影響範囲を洗い出し、操作フローやテスト観点をまとめる必要があります。
これまでは、自分で調査してBacklogにタスクを起票していて時間がかかっていました。
特に複数のタスクをまとめて起票する場合、仕様やコードの確認、影響範囲の確認、類似機能との整合性確認が積み重なり、起票だけでかなり時間を使っていました。
そこでClaude CodeのSkillsとMCPを使って、Backlogタスクの「調査・整理・起票」を短縮できないか試してみました。

これまでは1件ずつ調査・整理・起票していた

これまでのタスクの起票フローは、主に以下のとおりでした。

  1. 対象機能の仕様やコードを確認する
  2. 現在の仕様を整理する
  3. 変更後の仕様や調査内容をまとめる
  4. 影響範囲を洗い出す
  5. 操作フローを確認する
  6. テスト観点をまとめる
  7. Backlogのタスクとして起票する

毎回すべてを自分で調査して起票するのは負担になっており、また急いでいると影響範囲やテスト観点の確認が抜けることもありました。
そこで、タスクの起票フローをClaude CodeのSkillsに記載し、調査から起票までをClaude Codeで行うことにしました。

解決方法:Claude CodeのSkills + MCPを使用する

MCPとは

MCPは、Model Context Protocolの略です。
AIモデルが外部ツールやサービスと連携するための標準プロトコルです。
今回の場合は、Claude CodeにBacklog用のMCPサーバーを設定することで、Claude CodeからBacklog APIを呼び出せるようにしました。
これによりClaude Code上でBacklogの課題作成や更新を行えるようになります。

Skillsとは

Skillsは、Claude Codeに特定の作業手順やルールをまとめて渡すための仕組みです。
今回であれば、Backlogタスクを起票する前に行う調査、起票してよい条件、未確定な内容がある場合の質問、タスク本文の出力形式をSkillsに定義しました。
毎回プロンプトに同じルールを書くこともできますが、起票条件、確認観点、タスク本文テンプレートを毎回書くのは手間なので、Backlogタスク起票用の手順をSkillsにまとめました。

構成

今回構築した仕組みの構成は以下のとおりです。

Claude Code
├── Skills
│   └── backlog-task
│       ├── 調査ルール
│       ├── 起票条件
│       ├── 未確定な内容がある場合の質問
│       ├── 自己レビュー
│       └── タスク本文テンプレート
└── MCP(Backlog連携)

Skillsに入れた主なルール

Backlogにタスクを起票できるようにするだけではなく、起票されるタスクの内容も一定の粒度にしたいと考えました。
そのため、Skillsには以下のルールを入れています。

1. 必ず調査してから起票する

「起票して」と依頼された場合でも、すぐにBacklogへタスクを起票しないようにしました。
まず、対象機能の仕様やコードを確認し、どの画面や処理に関係するのか、どこに影響しそうなのかを整理させます。
確認する内容は、主に以下です。

  • 対象になる画面や処理
  • 関連する処理
  • DBの該当テーブルやカラム
  • 権限や状態による分岐
  • 類似機能の実装
  • テストで確認する観点

2. 未確定な内容があれば質問で返す

起票前に未確定な内容が残っている場合は、Backlogにタスクを起票せず、質問を返すようにしました。

例えば、以下のような内容です。

  • 対象画面が特定できていない
  • 表示文言が決まっていない
  • デフォルト値が決まっていない
  • 権限ごとの表示・操作可否が未確認
  • 状態遷移が未確認

実際には、以下のような形で返ってきます。

起票前に確認したい点があります。

1. 追加する検索条件の対象データはどの項目ですか?
2. 未選択の場合は、検索条件に含めない扱いでよいですか?
3. 既存データに対して、今回の対応で更新が必要な項目はありますか?

質問に回答すると、その内容をもとにClaude Codeが再度タスク内容を整理します。
未確定な内容が残ったまま起票すると、手戻りが発生しやすくなるため、Claude Codeとやり取りしながら内容を詰めてから起票するようにしました。

3. 起票は明示された場合だけ行う

試している中で、依頼文によってはBacklogへの起票まで進んでしまうことがありました。
そのため、依頼文に「起票して」がある場合だけBacklogへ作成するようにしました。

/backlog-task ○○画面に検索機能を追加したい。起票して

単に調査や整理だけをしたい場合は、「起票して」と記載せずに依頼します。

/backlog-task ○○画面の検索条件を見直したい

この場合は、Backlogには起票せず、調査結果や確認事項だけを返します。

4. テンプレートに沿って出力する

Backlogに起票するタスクは、できるだけ同じ粒度で書きたいと考えました。
そこで、Skillsにはタスク本文のテンプレートも定義しました。

# 概要
(目的と変更内容の要点)

# 背景
- なぜこの対応が必要か

# 対象画面
- 画面名
- URL
- 関連ファイル

# 作業概要
- 実施する作業の要点

# 作業詳細
- 変更点
- 意図
- 影響範囲
- テスト観点
- 仮定・未確認点

この形式にしたことで、タスクごとの記載内容のばらつきが少なくなりました。
影響範囲やテスト観点は、タスクを起票時に抜けてしまうと手戻りにつながりやすいため、テンプレートの項目へ含めるようにしました。

導入して感じた効果

導入前後で変わったことを整理すると、以下のようになります。

観点 導入前 導入後
タスク起票前の調査 自分で仕様やコードを確認し、影響範囲やテスト観点まで整理していた Claude Codeの調査結果をもとに、対象画面、関連処理、影響範囲、テスト観点を整理しやすくなった
複数タスクの起票 1件ずつ調査・記載・起票していた 複数セッションで並列に進められるようになった
タスク本文の形式 タスクごとに記載内容の粒度がばらつきやすかった テンプレートに沿って粒度をそろえやすくなった
未確定な内容への対応 起票時点で決まっていない内容が残りやすかった 起票前に質問として返ってくるため、内容を詰めてから起票できるようになった

複数タスクの並列起票ができるようになった

これまでは、1件ずつ調査・整理してからBacklogに起票していましたが、Claude CodeのSkillsとMCPを使うことで、複数のタスクの起票を同時に進められるようになりました。

導入前

タスクA 調査 → 整理 → 起票
                            → タスクB 調査 → 整理 → 起票
                                                        → タスクC 調査 → 整理 → 起票
導入後
タスクA 調査 → 整理 → 起票
タスクB 調査 → 整理 → 起票
タスクC 調査 → 整理 → 起票

起票時に内容を詰めやすくなった

これまでは、調査した内容を自分で整理し、確認が必要な点も洗い出しながらタスク内容をまとめていました。
Claude CodeのSkillsを使うと、調査結果から未確定な内容を質問として返してくれるため、回答することで未確定な内容を埋めながらタスク内容を起票できるようになりました。

導入手順

導入手順は、以下の流れです。

  1. Claude CodeにBacklog用のMCPサーバーを設定する
  2. .claude/skills/backlog-task/SKILL.md を作成する
  3. Skillsに調査ルール、起票条件、タスク本文テンプレートを書く
  4. Claude Codeから /backlog-task で呼び出す

Claude Codeに対して、以下のように依頼することで起票することができます。

/backlog-task ○○画面に検索機能を追加したい。起票して

注意点

Claude Codeの出力は必ず確認する

Claude Codeは対象機能の仕様やコードを確認してくれますが、出力が常に正しいとは限りません。
関連ファイルを見落としたり、影響範囲が不足したりすることはあるため、Claude Codeの出力はそのまま使わず、最終確認は自分で必ず行うようにしています。

まとめ

Claude CodeのSkillsとMCPを組み合わせることで、Backlogタスクの「調査→仕様整理→影響範囲確認→整合性確認→起票」という一連の作業の時間を短縮することができました。

特に大きかったのは以下の3点です。

  1. 複数タスクの調査・整理・起票を並列で進められるようになった
  2. 未確定な内容や影響範囲の確認漏れを起票前に気づきやすくなった
  3. テンプレートを固定することで、タスク内容の粒度をそろえやすくなった

今回の仕組みでは、調査やタスク内容の整理をClaude Codeに任せつつ、起票するかどうかの最終判断は自分するようにしています。
タスク起票にかかる負担がかなり軽くなったので、今後も活用してきます。

参考

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