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この話しは、マネージメントをやってる人にはとっても大事な話しです。
でも、ここを理解出来てないマネージメントの人がめちゃくちゃ多いです。過去に私が勤務してた会社でも分かってない人が沢山しました。その度に説明してました。
マネジメントを学んでない経営者とかベンチャー企業に山の様にいます。結構、社長や役員やってる人がこのマネジメントの基礎を知らない事が多い。不幸な人が出ない様に是非理解して読んで欲しいです。

権限と責任

■権限とは、

正式または公的に行為し得る権利の範囲。特に、法規上の職権として、また法律や契約で認められて、行い得る権能の範囲。

会社の中では、マネージメントの人間が予算を決めれたり、勤怠の承認ができたり、ポジションを&役割変更、指示命令できる等の権限があります。物や人、コストに関して決定できるのが権限。役職によって権限の幅が広がったりしますが、新入社員でも権限があります。人としての権限だったり、仕事、会社を選ぶ権限もあります。

■責任とは、

人や団体が、なすべき務めとして、自身に引き受けなければならないもの

会社の中では、売上・利益の達成責任、新入社員や若手を育てる教育の責任。当然、若手でも納期を守る責任等もあります。

権限と責任はワンセット

必ず、権限と責任はワンセットにしてください。よく権限のみを与えたり、責任のみを与えてしまう間違ったマネジメントをしている人がいます。これは上手に機能しません。

責任だけ押し付けてしまう失敗事例

■納期の設定
プロジェクトやタスクで納期の設定をしますが、納期を遅延をして怒られるのは、納期の設定の権限をもった人だけです。若手が上司に言われて、納期の設定する時に、納期の日付を決める権限が若手にあるのであれば、若手の責任ですが、若手が決められる権限を持ってないのに、納期遅延で叱責するのは間違いです。

上司:この資料いつ迄にできますか?
若手:この内容であれば、来週月曜日までには出来ます。
上司:では、お願いします。絶対に納期までに責任もって作成してください。

この様に期限を設定する権限を移譲して、納期を決めさせる事で、責任も付与する事ができます。

■品質管理部門や共通基盤部門への権限未設定
これ実際によくあります。品質管理や共通基盤を策定する様な部門を作って、共通化、効率化、品質管理をしようと試みて専門部署を設置して人を配置するまではとても良い動きです。
しかし権限を与えずに責任だけをミッションと与えてしまうと、全く機能しません。機能させる事が出来ないのです。担当側には、プロジェクト目線の責任があります。ステークホルダーとして関係のない品質管理部の話しに耳を傾ける余裕等ないのです。これを機能させるには必ず権限と責任を渡す事が必要です。
品質管理であれば、チェックをさせずにリリースをした場合に違反として、評価に影響させる。又、品質管理からの指摘事項に従わなかった場合も違反としてペナルティを与えましょう。
共通基盤も同じで良いフレームワークやテンプレートを用意しても使われないと意味がない。使われる様に普及させるのが役割とか言うマネージャーは、マネジメントの基礎を理解してません。品質管理と同じく使われないとペナルティを与える仕組みにする事が重要です。権限をもたせるのです。

権限だけ渡してしまう失敗事例

■360度評価設定
周りの評価も大事だという事で、目標設定以外にも他人の評価も加えた、360度評価をやろうとする人事がいます。
ここまでは良いのですが、評価対象者を部署の全員とかにするのは、間違いです。良かれと思って全メンバーに平等に評価権限を渡してしまうミスが良く起こってます。評価対象者は、評価する責任をもったメンバーに厳選するべきです。責任を持ってないメンバーに権限を渡してしまうと職権乱用が起こるためです。
例えば、組織に対して責任を持ってないメンバーは、あの人嫌いだから点数低く、あの人好きだから点数高く、あの人は雰囲気暗いし。。。と言った具合の評価になってしまうでしょう。責任がないのだから当たり前です。
一方、組織に対して責任をもったメンバーであれば、組織成長のために、適当な評価はしません。組織が崩壊してしまうと自分が困るためです。

必ず権限と責任をペアにする

仕事を依頼する時に、常に責任を渡してるが、権限も渡しているかを確認してみましょう。知らずうちに責任のみ渡しているパターンをよく見ます。
社内の仕組みを考える時に、職権乱用になってないか常に確認してみましょう。権限を渡すのは、責任を持った人に限定すべきです。
権限と責任が揃ってないと、社内の優れた仕組みも全く機能しません。
今からでも社内の仕組み見直してみてください。

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