CTO/VPoEのマネジメント職にとって若手のエンジニアの育成は重要課題です。
今回は、成長促進の3つのメソッドをお教えします。
1.競わせる
単純ですが、競わせる事で自主的に勉強し努力し成長していきます。この自主的が重要で、他人からの指示では工夫、努力をしないし、達成感が薄いです。
そして、重要なのが個人でなく集団で競わせるのがポイントです。日本人は、ワールドカップの盛り上がりが示す様に集団vs集団に対して異様に盛り上がる部分があります。単体ではサボる事もグループだと最後まで頑張るし勝つ意欲が継続します。グループを作って、グループ同士で競わせましょう。
具体的には、
- コスト削減タスクフォース
クラウドサービスのコストダウンのためのタスクフォースを作って、コストの削幅を競わせる - ラボ
研究テーマを自分達で決めてもらって発表してもらう - 業務改善コンテスト
業務改善に繋がるアイデアを具体的に実装してもらう
他にもグループで競わせる案を考えてみてください
2.キャスティング
ポジションが人を育てます。環境が人を育てます。
- サポーターにする
リーダーになってもらう手前に、特定メンバーのフォロー役として担当してもらいます。教えたり、相談に乗ったりする事で目線が変わってきます。 - リーダーにする
リーダーというポジションを与える事で、リーダーとしての勉強をしたり振る舞いが変わってきます。 - メンバーを変える
担当メンバーを増やしたり減らしたりすると仕事のバランスが変わるので、どの様に役割分担するのか考えたり試行錯誤するきっかけになります。 - ポジションを変更する
担当部署や担当PJを変える事で新規一点、やる気を与えたり、メンバーが新たになることでマネジメントの経験が広がります。マンネリ化脱却としても有効です。 - 同じランクに優秀な人財をアサインする。
現状からの脱却に悩んでいるフェーズに同じリーダー格で自分とやり方の違う優秀なリーダーが入ってくると参考にして動きが変わってきます
3.アウトプットしてもらう
アウトプットするためには、勉強が必要です。アウトプットで恥をかきたくないので、必死で勉強します。勉強した内容をアウトプットするので質問に対処できる様に自分なりに整理して理解します。勉強して整理して理解して初めてアウトプットができる状態になります。
加えて、当然ですが、アウトプットの仕方の練習にもなるし、1:Nのコミュニケーションの練習になる。ポジションが上がっていくと、1:1のコミュニケーションだけでなく、1:Nのコミュニケーションが徐々に増えてくる。これはこれで特別なノウハウが必要で工夫も必要です。
いかがでしたか、若手エンジニアの成長促進の3つのメソッドをご紹介しましたが、エンジニアとしてのスキルアップ等にはふれてません。スキル外の成長要件についての3つのメソッドです。是非、チャレンジしてみてください。
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