むかしむかしあるところに…
あなたは新しいチームのリーダーに任命されました。
メンバーはあなた以外ほぼ新人
あなたはこのチームの最優先目的はメンバーの能力アップ、育成にあると考えました。
途中、回り道をしながらも着実にメンバーの能力はアップし
ようやくチームとして安定したアウトプットを出せるようになるのではと思っていたころ
とあるメンバーが休みがちになり、ついにはチームを去ってしまいました。
その1人をきっかけに、またひとりまたひとりとメンバーは去っていき
チームが結成されて1年後には、あなたひとりだけのチームになってしまいました。
そこであなたは考えます、「なにを間違っていたのだろう」と。
あなたは何を間違っていたのでしょうか?
なにかハラスメントをしたわけではありません。
過労働を強いたわけでもありません。
ただ、メンバーの育成に力を注いできただけです。
しかし、メンバーのことをふりかえってみると
メンバーが
どんな考えをもっているのか
どんな風に成長したかったのか
どんな仕事が好きだったのか
あまり知らなかったことに思い当たります。
それは、あなたがチームの心理的安全性の確保を怠っていた結果かもしれません。
心理的安全性って?
次の4つの不安をチームに対して感じたことはありませんか?
- 無知だと思われる不安
- 無能だと思われる不安
- 邪魔をしていると思われる不安
- ネガティブだと思われる不安
もし1つでも当てはまったことがあるなら、あなたのチームは心理的安全性が低い状態かもしれません。
心理的安全性の提唱者・エドモンドソン教授は、心理的安全性を 「対人関係においてリスクのある行動をしても、このチームは安全だというチームメンバーによって共有された考え」
と定義しています。
心理的安全性が高いとどういったメリットがあるのでしょうか?
チーム内の情報共有の徹底
チーム内で自分の意見やアイデアを発表することに対する心理的ハードルが低いため、細かな情報共有や活発なアイデア交換ができます。
チームメンバーが今どういう状況で、何を考えているのかをお互いに知っている状態で働けるので、風通しの良い円滑なコミュニケーションが可能になります。
チームメンバーのポテンシャルを高める
お互いを認めあい、切磋琢磨できる土壌が出来上がっているため、個人が持つポテンシャルを最大化することができます。
将来に対するビジョンが明確になる
目標や課題に対して建設的な議論を行えるため、ビジョンの共有化が可能になります。チームメンバーが同じ方向を向いて働くことで、目標達成までのスピードも上がります。
人材流出を防ぐ
Googleでも実証されたように、心理的安全性が高いチームは離職率が低いです。居心地が良く、自分の能力を最大限に活かして働けるため、長く働きたいと思わせる環境が構築できるためです。
(メリットは※1より引用)
裏を返せば…
チーム内で情報共有されない
チームメンバーのポテンシャルを発揮できない
将来に対するビジョンが不明確で、チームの動きが鈍足
人材流出する
ということになります。
心理的安全性、高いですか?
冒頭の話はフィクションですが、過去似たような経験をしました。
そのあと、心理的安全性のこと、チームビルディングのことを知り
過去の私のチームに足りなかったことはこれではないかと気づき
記事のように、チームビルディングを積極的に取り組んでいこうとしています。
「自分には関係ない」「私のチームは大丈夫だ」
と思っている人も一度思い返してみてください。
今からでも心理的安全性の確保、チームビルディングを行なうことで
冒頭の話のような最悪のシナリオに陥らなくて済むかもしれません。
気になる方はぜひ参考ページのチェックシートを!
初めてチームビルディングをするならこの記事のワークに取り組んでみてください。