こんにちは！このアドベントカレンダーでは、Nim言語で実装されたタプルスペースライブラリ「Ninda」について、初学者の方でもステップバイステップで学べるよう、25日間かけて解説していきます。

Nindaは、1980年代にYale大学のDavid Gelernter教授が提唱した「Linda」という協調言語モデルをNim言語で実装したライブラリです。「Nim」+「Linda」で「Ninda」というわけですね。

タプルスペースは、従来のメッセージキューやアクターモデルとは異なるアプローチで、プロセス間の通信と協調を実現します。その特徴は：

このアドベントカレンダーは、以下の5つのフェーズに分かれています。

第1フェーズ: 基礎編（Day 2〜8）

タプルスペースの概念を理解し、基本的な操作を習得します。

第2フェーズ: 機能編（Day 9〜12）

Nindaの高度な機能を学びます。

実際のアプリケーションで使われる設計パターンを学びます。

大規模システムに必要な永続化と分散機能を学びます。

本番運用のためのベストプラクティスと発展的な話題です。

各記事は以下の構成で統一しています：

このアドベントカレンダーを読み進めるにあたり、以下の知識があると理解がスムーズです：

Nim言語の詳しい知識は不要です。必要な構文は都度説明します。

すべてのサンプルコードは、実際に動作することを確認しています。コードは以下のリポジトリで公開しています：

https://github.com/jasagiri/ninda

明日からいよいよ本編がスタートします。Day 2では、タプルスペースの歴史とLindaモデルの基本概念について深掘りしていきます。

並行・分散プログラミングの新しいパラダイムを一緒に探求していきましょう！