2020年12月にAssociate Cloud Engineer認定試験を受験し無事合格することができたので、これから受験を目指す方向けに記録を残します。
どんな試験?
Associate Cloud Engineerは、GCPの認定資格です。
認定されるスキルは、以下のような内容です。(公式ページより引用)
Associate Cloud Engineer は、アプリケーションのデプロイ、オペレーションのモニタリング、エンタープライズ ソリューションの管理を行います。Google Cloud Console とコマンドラインインターフェースを使用してプラットフォームベースの一般的なタスクを実行し、Google Cloud 上の Google マネージド サービスまたはセルフマネージド サービスを利用してデプロイされたソリューション管理できるようになります。
試験時間は2時間
、問題数は50問
、受験には$125
必要です。
なお、Googleの認定試験ではありますが、日本語
で受験可能です。
勉強方法
私は、次のような勉強方法を取りました。
- Googleの公式学習コンテンツでGCPについての知識を習得
- Googleの公式模擬試験を受験
- Udemyの問題集で練習問題を解く
詳細は後述しますが、公式模擬試験はあまり役立たなかったので、これから学習される方にはGoogleの公式学習コンテンツ → Udemyの問題集という順で学習されることをオススメします。
Googleの公式学習コンテンツ
Googleが提供している以下の学習コンテンツを順に勉強していきました。
時間はかかりますが、GCPについて体系的に学べるので、個人的には有意義だったと感じています。
-
Coursera (オンライン講座)
-
Qwiklabs (ハンズオン)
Googleの公式模擬試験
- Googleが公式で提供してくれているコンテンツ
- 無料で受験可能
- 問題数は20問
- 気が済むまで、何回でも受験できる
- 毎回同じ問題
- 正解か否かはわかるが、解説は一切なし
- カバー範囲が狭く、実際の試験で類似問題だと思ったのは1-2問程度
個人的な感想ですが、試験の形式等を把握する程度の目的であればアリ
ですが、模擬試験で満点だったから本試験対策バッチリとは到底言えません。
Udemyの問題集
【GCP認定資格】Google Cloud Platform Associate Cloud Engineer模擬問題集
- 非公式コンテンツ
- 有料(2,400円)
- 問題数は40問 ✕ 3回分の合計120問
- Googleが定めるカテゴリに合わせて分類されていて、カテゴリ別の正答率が確認できる
- すべての問題に解説が付いているので、間違った問題の理解を深めるのに役立つ
前述の公式模擬試験よりもはるかに有意義
で、試験範囲をしっかり網羅されているので、受験前の実力チェック、自身の苦手領域の確認と強化には有効でした。
私の場合は、各回で正解率が80%を超えるまで繰り返し受験しました。
受験方法
テストセンターでの受験
と、遠隔監視のオンライン受験
が選択可能です。
コロナ禍ということもあり、初めてオンライン受験を選択しました。
オンライン受験の流れ
申込時に注意したいこと
申込時に氏名を入力しますが、ここで入力する氏名は身分証明書と一致している必要があります。
もし、運転免許証などを身分証明書として使おうと思っているなら日本語の氏名を登録
してください。
私の場合、良かれと思ってローマ字の氏名で登録してしまったため、試験直前に慌ててローマ字氏名が書かれているパスポートを探しました。
身分証明書は有効期限内である必要もあるので、ここでパスポートの有効期限が切れていたら詰んでいました。
受験前にしておくこと
受験申込時に案内される通り、予めPCに受験用のソフトをインストールしておく必要があります。
また、それに加えて、そのソフトを使用して生体情報(顔写真)の撮影も必要です。
また、試験を受ける部屋の中に、カンニングを疑われるようなものがないか、予め確認して排除しておきます。
マルチ画面のモニターは接続を外して、できればモニター自体を片付けてしまうことをおすすめします。
(後述する試験監督者との英語での無用なコミュニケーションをできるだけ少なくするため)
受験サイトにログイン
受験当日は、受験サイトにログインし、予約時刻の10分前になると試験を開始できるボタンが表示されます。
これをクリックすると、予めインストールしておいたソフトが起動し試験が開始します。
身分証明書の確認
カメラに身分証明書を写すように求められます。
指示に従って、カメラに身分証明書が写るようにして、準備OK
的なボタンをクリックします。
しばらく待つと、試験監督者とつながります。
試験監督者による試験環境の確認
試験監督者につながると、チャットを使って英語でメッセージが届きます。
内容は、試験環境の確認をしたいので、端末のカメラをゆっくり動かして、部屋の様子を見せて欲しいというようなものです。
持ち運べるノートPCであれば、PCを持ち上げて部屋の様子を一周見せて、テーブルの上や、足元などを順に見せます。
場合によっては試験監督者から、追加のリクエストがあるのでそれに答えます。(私の場合は、最後に天井を見せてと言われました。)
部屋の確認が終わると、受験に使用するPC本体のチェックがあります。
鏡やスマホのインカメラなどを使って、PCの画面やキーボードを反射させて試験監督者に見せます。
試験開始
ここまで終わると、いよいよ試験が始まります。
試験監督者が最後のメッセージでがんばってね
的な事を言ってくれたのが、地味に嬉しかったです。
当日発生したトラブル
受験当日、いくつかのトラブルが発生し、実際に試験を開始できたのは予約よりも30分遅れなってしまいました。
こちらには落ち度がなかったため、試験時間も受験を開始できた時刻から2時間となり、実影響はなかったものの結構焦りました。
以下に、実際に起ったトラブルを列挙します。
試験直前に Windows Update の強制再起動が発動
試験の時間が近づき、PCを起動して準備をしていたところ、突然 Windows Update の再起動が発動してしまいました。
そして、こういうときに限って再起動に時間のかかるアップデートだったため、再起動中にどんどん試験開始時刻が迫ってきて、焦ることになりました。
試験開始前や試験中に Windows Update による再起動が発動しないように、予め設定を変更しておく
ことをおすすめします。
受験サイトにログインしても試験がなかなか始まらない
受験サイトにログインして、身分証明書をカメラに向けるよう指示があるので、指示通りカメラにパスポートを写し、準備できたよ
ボタンを押したものの、なかなかその先に進まなくなりました。
これは推測ですが、海外の方が遠隔で試験監督者を務めている関係上、試験が混み合う人気の時間や、時差の影響で試験監督者の人員が少ない時間帯は、試験監督者のアサインに時間がかかるのではないかと思いました。
ちなみに、私の場合は日本時間の13:15開始を選択していたので、後者の時差影響と思っています。
試験監督者にこちらのカメラの映像が見えない
やっと試験監督者に繋がったと思ったら、こちらのカメラの映像が見えない、というメッセージがチャットで届きました。
この状態に陥ると試験を始められないため、PCを再起動し再度受験サイトにログインするように案内されました。
指示に従ってPCを再起動し、受験サイトに再度ログインすると、再び身分証明書の確認から再スタートします。
このときも 受験サイトにログインしても試験がなかなか始まらない 事象が発生し、10分近く待たされました。
試験監督者につながって以降は、カメラの映像も問題なかったようで、通常通りの試験を開始することができました。
受験結果
合否は、試験終了後、アンケートの回答を終えると 合格
と表示されました。
ただし、正答率やカテゴリ別の成績など一切表示されないので、この結果を見て弱点を克服といったことは望めません。
(Azureの認定試験だと、カテゴリ別の成績が表示されたので、自分の理解度が把握できて結構便利だったんですが、、)
なお、この試験終了後に 合格
と表示されたからといって、その時点で合否が確定するわけではないようです。
この時点では、試験の正答率だけで合否を判定しているに過ぎず、正式な合否は後日Googleからメールで届きます。
私の場合は、土曜日の13:45〜15:45の受験で、4日後
の水曜日の15:15におめでとうございます。 Google Cloud Certified として認定されました
というメールが届きました。
ちなみに、昔はこの資格を取得すると、Googleからグッズのプレゼントがあったという情報を見かけましたが、今回はありませんでした。
Associateレベルでのグッズのバラマキは辞めたのかも知れません。
次のステップ
私は、Associate Cloud Engineerに合格後、次の段階としてProfessional Cloud Architect
の学習に進みました。
こちらも2021年1月に合格することができたので、GCP Professional Cloud Architect 合格体験記としてまとめました。
さいごに
お見苦しい文章で恐縮ですが、私の受験体験を記録に残しました。
みなさんの受験に向けた準備の一助となれば幸いです。