Linodeとは
Linodeについてはこちらを参照。
Linodeのネットワーク使用量について
クラウドを利用するにあたり、インスタンス費用そのものは比較的予測しやすいですが、ネットワークの転送費用に関しては予測が難しいものです。
Linode はネットワーク転送費用の考え方を、シンプルかつ、予測がしやすいように考えられており、それが全体コストを分かりやすくしています。
Linodeでは無料のアウトバウンド転送量をインスタンス、オブジェクトストレージに含んでいます。
契約サービスで利用できるネットワーク転送量は契約内でプールとして使えるのも大きな特徴です。プールについては記事の後半で説明します。
Linodeのネットワーク使用量は、インバウンドとアウトバウンドのネットワーク転送に分類されます。
インバウンド転送量は無料となり、アウトバウンド転送量には通信料がかかります。
各インスタンスにはインスタンス費用内に無料のアウトバウンド転送量が割り振られており、この範囲内の転送量であれば追加費用がかかることはありません。
オブジェクトストレージにも同様に無料のアウトバウンド転送量が含まれています。
詳細な金額については以下を参照ください。
Linodeのネットワーク転送料がかかる箇所について
アウトバウンドの転送量がかかる箇所について、以下の構成図にまとめてみました。
LinodeではPrivate IP同士、VLAN内でやり取りされる通信トラフィックについてはアウトバウンドでも無料です。
アウトバウンドで課金対象となる部分は、Public IPが利用されているアウトバウンドの通信トラフィックとオブジェクトストレージからのアウトバウンド通信トラフィックです。
インスタンス同士でもPublic IPにて通信をやり取りする場合には、アウトバウンドの課金対象となります。
Object Storageへの通信は同一リージョン内でもPublic IPを利用するため、課金が発生します。
詳細に関しては、以下の記事を参照ください。
アカウント内での無料の通信トラフィック量の計算の仕方
インスタンスとオブジェクトストレージに付与されている無料のアウトバウンド転送量に対する課金は、各インスタンス毎に計算されるわけではありません。
各インスタンスとオブジェクトストレージに含まれる無料のアウトバウンド転送量はアカウント内でプールされて消費されます。
現在の消費量については、Linode Cloud Managerの画面下部「You have used 0.04% of your Monthly Network Transfer Pool.」から確認できます。
私の環境では、複数のインスタンスとObject Storageが存在するため、45TBの無料枠があり、大幅なトラフィック増加でもあまり心配せず運用しています。
アウトバウンドのネットワーク転送量を監視する
上記のようにLinode Cloud Managerから確認ができますが、定期的に確認するのには手間がかかります。
Linodeでは、無料のアウトバウンドの転送量が80%、90%、100%消費された際に、アカウントのメールアドレスに自動的に通知を行います。
連絡先については以下を参照ください。
また、Linode CLIを利用することにより、使用量をリアルタイムで監視に組み込むことも可能です。
linode-cli account transfer
┌───────┬──────┬──────────┐
│ quota │ used │ billable │
├───────┼──────┼──────────┤
│ 45545 │ 18 │ 0 │
└───────┴──────┴──────────┘
JSON形式のアウトプットも可能です。
linode-cli account transfer --json | jq
[
{
"used": 18,
"quota": 45545,
"billable": 0
}
]
CLIのインストール方法については以下を参照ください。
まとめ
Linodeでは予測の難しいネットワークのコストをなるべく予測がしやすい価格モデルとなっています。
ぜひこの低コストで利用できるLinodeを活用し、様々なユースケースで利用してみてください。
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