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Xで話題のスキル「i-have-adhd」を使ったら、AIの回答が「結論→番号付き手順→次の一手」に変わった

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Last updated at Posted at 2026-10-14

はじめに

Xのこちらの投稿で、i-have-adhdというAgent Skillを知りました。

名前のインパクトが強い。だいぶネタっぽい。

i-have-adhdは、AIの回答を結論、番号付きの手順、次の一手という順番に整えるスキルです。名前だけ見ると一発ネタっぽいのに、使ってみるとかなり実用的でした。

なんだか最近人様のスキルを紹介する人になっているような...

i-have-adhdとは

i-have-adhdは、AIの回答をすぐ行動へ移しやすい形に整えるAgent Skillです。

公式のSKILL.mdには10個のルールがあります。主な内容は次のとおりです。

  • 次の行動を最初に書く
  • 複数の作業へ番号を振る
  • 「少し」ではなく「15分」のように時間を具体化する
  • 本筋と関係ない話を広げない
  • 最後を1つの具体的な行動で終える

単に回答を短くするスキルではありません。最初に何をするか、どの順番で進めるか、今は何を後回しにするかまで回答へ入れます。

自分が毎回聞き返していた「結局何すればいい?」を、最初からAIに答えさせるスキルです。

i-have-adhd-before-after-final.png

実例

もっと単純な例で試します。割り勘用のPython関数で、人数に0を渡すとエラーになるケースです。

2026年10月16日に、Claude CLI 2.1.299からSonnetを使って実行しました。effortはlowです。普段の設定が混ざらないように--safe-modeを指定し、スキルありの実行だけi-have-adhdのSKILL.mdを読み込ませています。

コードの場所を確認する必要がないように、関数本体もプロンプトへ入れました。手順や回答形式は指定していません。

Pythonで割り勘用の関数を作っています。

```python
def split_bill(total: int, people: int) -> int:
    return total // people
```

split_bill(1000, 0)を実行するとZeroDivisionErrorになります。
人数が0以下の場合はValueError("people must be greater than 0")にしたいです。
今日中に直したいです。

ついでにREADMEが古いのも気になっています。

ファイルは変更せず、回答だけしてください。

使用前

まずはi-have-adhdを使わずに生成した回答です。

修正案です。ファイルは変更していません。

def split_bill(total: int, people: int) -> int:
    if people <= 0:
        raise ValueError("people must be greater than 0")
    return total // people

これで split_bill(1000, 0) や split_bill(1000, -1) は ValueError("people must be greater than 0") になります。

補足です。

  • // は切り捨てなので、1000円を3人で割ると333円になり、1円余ります。余りの扱い(誰かが多く払うなど)を決めるなら、divmod(total, people) が使えます。
  • 今日中に直すなら、まず上の修正だけで十分です。あわせて pytest.raises(ValueError) で people=0 と people=-1 を確認するテストを足すと安心です。

READMEは、中身を見ていないので何が古いかは分かりません。今回の変更に関係するのは「people が 0 以下なら ValueError になる」という記述なので、その1行を足すだけなら数分で済みます。それ以外の更新は、今日の修正とは別に後日やるのがよいと思います。READMEを見せてもらえれば、更新案も出せます。

修正コードはすぐ出ました。ただ、余りの扱い、テスト、READMEまで話が広がっています。最後もREADMEの共有依頼なので、今すぐ何をするかは文章の中から拾う必要があります。

i-have-adhdを使用後

次は同じプロンプトへi-have-adhdだけを追加した回答です。

split_bill の先頭にガードを追加してください。

def split_bill(total: int, people: int) -> int:
    if people <= 0:
        raise ValueError("people must be greater than 0")
    return total // people

手順(約2分):

  1. 上のコードで関数を置き換える
  2. split_bill(1000, 0) と split_bill(1000, -1) が ValueError になることを確認する
  3. split_bill(1000, 3) が 333 を返すことを確認する

READMEは別件として、この修正の後に回すのが安全です。今日の修正を先に終わらせましょう。

次の一手: 関数を置き換えて split_bill(1000, 0) を実行してください。

2つを並べると、差が出た場所はここです。

見るところ 使用前 i-have-adhd使用後
冒頭 「修正案です」という説明 「ガードを追加」と作業を指定
手順 コードはあるが番号なし 動作確認まで3つに分割
作業時間 記載なし 約2分
README 後日を勧めつつ更新案も説明 今回は後回しと明記
回答の終わり READMEの共有を依頼 0人で実行する作業を指定

使用前も修正方法は分かります。ただ、補足やREADMEの話まで続くため、回答を読んで自分で優先順位を決める必要があります。

i-have-adhd使用後は、コードを直す、エラーを確認する、正常系を確認するという順番になりました。最後も「0人で実行する」という1つの作業で終わっています。

回答の中身が大きく変わったわけではありません。使用前は修正に関連する情報を広く教える回答、使用後は今の作業を前へ進める回答になりました。

公開後、「使用後の1行目が状況説明になっている」「これから手順を示すという予告文は消える対象では」というコメントをいただきました。

たしかに。以前の実例はコードがない場所で実行しており、コードの場所を聞く必要がある状態でした。そこで今回は関数本体をプロンプトへ載せ、同じ条件でi-have-adhdありの回答を5回生成しています。

確認したこと 結果
1行目が具体的な行動だった 5回中5回
1行目が状況説明だった 5回中0回
「これから手順を示します」のような予告文があった 5回中0回
「次の一手」が本当の最終行だった 5回中3回
回答の最後がREADMEの話になった 5回中2回

1行目は5回とも「ガードを追加してください」のような、すぐ実行できる作業になりました。予告文も出ていません。一方で、2回は最後にREADMEの話へ戻っています。

最初の行動はかなり揃いましたが、最後を1つの行動で終えるルールは毎回守られるわけではなさそうです。モデルなので、そこは揺れる。

ここで載せた文章は実行結果の一例です。モデルの出力には揺れがあるため、毎回同じ文章になるとは限りません。

インストール方法

公式リポジトリはCodexとClaude Codeの両方に対応しています。以下は2026年10月13日に公式のインストール手順で確認した内容です。

Codex

codex plugin marketplace add ayghri/i-have-adhd --ref main
codex plugin add i-have-adhd@i-have-adhd

チャットで次のように呼び出します。

$i-have-adhd

Claude Code

claude plugin marketplace add ayghri/i-have-adhd
claude plugin install i-have-adhd@i-have-adhd

セッション内で次のコマンドを実行します。

/i-have-adhd

そのセッションではルールが継続し、stop adhd modeまたはnormal modeで通常の出力へ戻ります。

まとめ

i-have-adhdは、名前だけ見るとだいぶネタっぽいです。でも、AIの長い回答を読んだあとに「結局何すればいい?手順を教えて」と聞き返したことがある人には、かなり実用的でした。

回答が短くなることより、最初の行動、手順、所要時間、後回しにすることが決まる。この違いが大きいです。

次にAIへ質問するときは、i-have-adhdを付けて投げてみます。
これなら「結局何すればいい?」と聞き返さずに済みそうです。

参考

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