数千行クラスのアクセススイッチのコンフィグから、
「トランクVLANとして設定されているものだけを全部洗い出す」
というタスクを担当することになりました。
対象は複数台のアクセススイッチ。
お客様への報告期限も迫っており、正直、じっくり全コンフィグを精査している時間はありません。
とはいえ、
・見落としはできない
・あとから「本当に全部見た?」と言われるのも避けたい
そんな状況の中で、生成AIを使ってこのタスクをどう切り抜けたのか。
実務で使ってみて分かった「AIへの指示出しのコツ」も含めて、今回の記事としてまとめてみます。
※ 現場では Copilot を使用していますが、本記事ではブログ用に一部内容を調整し、ChatGPT を用いて説明しています。
前提
・アクセススイッチ:4台
・各スイッチに48ポート
・合計インターフェース数:192ポート
各ポートには、
・access VLAN
・trunk VLAN
が混在して設定されています。
今回の目的は、
この中から「トランクポートに設定されている VLAN のみ」を
すべて抽出して整理することです。
AIへどう指示したのか?
そもそも調査対象が多すぎるため、一つひとつ手作業で確認するのではなく、AIには「考え方」や「どこから着手すべきか」といったスタートラインを整理してもらうことを意識して、プロンプトを考えるところから始めました。
指示内容
要件や前提、そして解決するための手順などを提案してほしいと依頼
AIからの回答
そもそも、全部数える必要はなく、フィルターを掛けて、後は条件に沿ってトランクVLANの個所のみを抽出し、置換なりで整理すればいいと提案された。
具体的な整理の仕方
① interface 単位でフィルターをかける
→ まずは見る範囲を大きく減らす
② switchport trunk を条件に抽出
→ アクセスポートは今回の目的から除外
③ 抽出結果から、VLAN番号のみを貼り付け
→ allowed vlan / add のコマンドを削除し、かつ重複したVLANも削除
④ AIでVLANを整理
→ 昇順・レンジ表記に整形
AIへの指示
回答
⑤ 最終結果を人の目でチェック
ここで、本当に重複がないか、または漏れがないかを人の目で必ずチェックします。
チェック対象も数千行のコンフィグではなく、整理された VLAN 一覧のみになるため、確認工数を大幅に減らしつつ、ミスが入り込む可能性も下げることができます。
結果
このやり方で進めた結果、約1時間半で整理と報告が完了しました。
もし、最初から全コンフィグを精査していたら1時間で終わるのは正直かなり厳しく、下手をすると数日かかっていたかもしれません。
生成AIにすべてを任せたわけではなく、「どこをAIに任せて、どこを人が確認するか」
を意識して切り分けたことが、今回うまくいったポイントだと感じています。
この考え方を身につけていけば、数千行、あるいはそれ以上のボリュームの作業でも、より安全かつ効率的に進められるようになるかもしれません。
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