はじめに
watsonx Orchestrate(wxO)は、プリビルドスキルの中に Salesforce が含まれており、手軽に連携することができます。
今回は、Salesforce の開発者用アカウント(Developer Edition)を作成し、サンドボックス環境とwxOを接続してみます。
Salesforce 開発者用アカウントの作成
まず、Salesforceの開発者用アカウントを作成します。手順は、こちらのページを参照しました。
アカウントを作成できたら、ログインページを開き、登録したユーザー名とパスワードを使用してログインします。
ログインすると、以下のようなホーム画面が表示されます。右上のアイコンをクリックするとプロフィールを表示できます。
プロフィールの名前の下にある「my.salesforce.com」で終わる URL(赤枠部分)をコピーしておきましょう。(後ほど wxO との接続で使用します)
wxOとの接続
開発者用アカウントが作成できたら、ログインページからwxOにログインします。
ログインしたら、左上のメニューバーを開き、「スキル・カタログ」を選択します。
スキル・カタログを開いたら、検索ボックスで「Salesforce」と検索するか、アプリの一覧から Salesforce のタイルを探してクリックします。
Salesforce の画面を開いたら、右上の「アプリの接続」をクリックします。
以下のような画面が表示されるので、先ほど Salesforce のプロフィールからコピーしたURLを入力します。その後、右下の「アプリの接続」をクリックします。
Salesforce にログインしたページのURLでは正しく接続できないため、必ずプロフィールからコピーしたURLを入力してください。
先ほどと同じ Salesforce のログイン画面が開くので、ユーザー名とパスワードを入力してログインします。
以下のように wxOからのアクセスを許可するかの確認画面が出てくるため、右下の「許可」をクリックします。
無事に接続されると「App is connected」と表示され、wxOの画面に戻ります。wxOの画面の右上には「接続済み」と表示されているはずです。
プリビルド・スキルの追加
wxOとSalesforce の接続は完了しましたが、プリビルド・スキルを利用できるようになるにはもう1つ手順が必要です。
現状は Salesforce のプリビルド・スキルがグレーアウトされており、クリックすると以下のように表示されます。
そこで、次にスキルの構成を行います。左上のメニューバーを開き、「スキル・スタジオ」をクリックします。
スキル・スタジオで「スキルおよびアプリ」のタブに移動し、右上の「事前構築されたスキルの構成」をクリックします。
スキルを構成する画面が開き、Salesforce が候補として表示されるので、そちらをクリックします。
Salesforce のプリビルド・スキルのリストが表示されます。使用したいスキル名を検索してチェックボックスにチェックを入れます。
Salesforce のプリビルド・スキルの一覧は、「スキル・カタログ」または製品ドキュメントから確認できます。
何も検索しない状態では、プリビルド・スキルの一部しか表示されない(リストを下にスクロールできない)ため、必ず使用したいスキル名を検索してチェックを入れてください。
最後に右下の「構成」をクリックすると、スキルの構成が完了します。
例として、「Get all opportunities」というプリビルド・スキルを構成してみます。
構成が完了したら、左上のメニューバーから「スキル・カタログ」に戻り、Salesforce のアプリをクリックします。
検索ボックスで「Opportunities」と検索してみると、Opportunity に関するスキルが表示されますが、「Get all opportunities」のみグレーアウトが外れ、スキルを追加できるようになっていることがわかります。
「スキルの追加」をクリックすると、wxOのチャット画面から呼び出せるようになります。
おわりに
今回は、wxO と Salesforce サンドボックス環境の接続を試してみました。
Salesforce との接続は、他のプリビルド・スキルのアプリとは異なり、スキルの構成という手順が加わります。
接続用のURLも少し工夫が必要なため、接続される際はぜひ注意してお試しください。