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DelphiAdvent Calendar 2024

Day 17

【Delphi】Delphi XE4 について

Last updated at Posted at 2024-12-16

はじめに

『Delphi XE4』 についての概要です。

image.png

概要

製品概要です。

項目 説明
製品名 Delphi XE4
コードネーム Quintessence
発売年 2013
発売元 Embarcadero Technologies
ビルドバージョン 18.0
コンパイラバージョン 25.0
BDS バージョン 11.0
サポートプラットフォーム Windows (32/64 bit) / macOS (32bit) / iOS デバイス (32bit) / iOS シミュレータ (32bit)

前バージョンとの違い

  • iOS デバイス用コンパイラ dcciosarm.exe が追加された
  • iOS シミュレータ用コンパイラ dccios32.exe が追加された
  • プリミティブ型 (Integer 等) へのヘルパーが追加された
  • 無名メソッドで即時実行関数式 (IIFE) が使えるようになった
  • System.FSetExceptMask() が使えるようになった
  • モバイル用コンパイラでは 0 ベース文字列がデフォルトで On になった
  • モバイル用コンパイラでは ARC (自動参照カウント) が有効となった
  • ARC が有効な環境かどうかは {$IFDEF AUTOREFCOUNT} で判断できる 1
  • ARC が有効な環境で Create() されたオブジェクトはスコープを抜けると自動で破棄される。手動で破棄したい場合には Free() ではなく DisposeOf() を使う
  • ARC が無効な環境で DisposeOf() を呼び出すと Free() が実行される
  • System.Character ユニット内のメソッドと TCharacter が非推奨となり、Char 型のヘルパーを使う事が推奨されるようになった
  • Enterprise 版以上の SKU では『FireDAC』が標準でインストールされるようになった

その他

  • 0 ベース文字列など、XE4 での新機能とされている機能のいくつかは XE3 で実装されている
  • 『RAD Studio XE4』では『Delphi Prism』が付属しなくなった
  • これ以前のバージョンに実装された TMonitor はパフォーマンスに問題を抱えている
  • TBitmap にバッファオーバーフローの脆弱性がある
  • 2013 年は『Windows 8.1』が発売された年です

image.png

Delphi Professional 版の Add-On Pack について

本物の iOS 開発が可能になりました。但し、モバイル開発は上位 SKU にのみ用意されています。

  • Delphi Enterprise SKU 以上
  • RAD Studio Professional 以上

Delphi Professional でモバイル開発を行うには『Mobile Add-On Pack』を別途購入する必要がありました。

同様に、XE3 で導入された『FireDAC』も Professional には用意されず、RAD Studio / Delphi Professional 版で FireDAC を使うには『FireDAC Client/Server Pack』を別途購入する必要がありました。

Starter 版にはいずれのアドオンも追加できません。

おわりに

このバージョンから変則スケジュールでのリリースとなります。

FireMonkey にドラスティックな変更が加わっています。このバージョンの FireMonkey は FireMonkey 3 と呼ばれる事があります。

本バージョンからしばらくは FireMonkey 関連の変更が多くの割合を占めます。

See also:

  1. 但し、10.4 Sydney で廃止されている。

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