【オンプレ→クラウドのデータ転送を自動化】AWS DataSyncとは?
「オンプレミスからS3へ安全にデータを転送したい」
「大量のファイルを定期的に移動させたい」
そんなときに活躍するのが AWS DataSync です。
🔸 AWS DataSyncとは?
AWS DataSync は、オンプレミスや他のクラウドからAWS上のストレージ(S3, EFS, FSxなど)へ高速・安全にデータを転送するマネージドサービスです。
- ✅ 大規模データを数百TBレベルでも転送可能
- ✅ ネットワーク経由でエージェントを使って簡単接続
- ✅ GUIやAPIからスケジュール設定・自動化も可能
🔸 対応するデータソース・宛先
ソース(転送元) | デスティネーション(転送先) |
---|---|
オンプレミスのNFS / SMB | Amazon S3 |
AWS内のEFS / FSx / S3 | Amazon EFS, Amazon FSx, S3など |
他クラウドのファイル共有(SMB/NFS) | S3やEFSなど |
🔸 主なユースケース
ユースケース | 説明 |
---|---|
オンプレのファイルサーバ移行 | SMB/NFSからS3/EFSへ簡単・高速にデータ移行 |
定期的なバックアップ | 毎日夜間に自動でバックアップをクラウドに転送 |
ビッグデータの一括転送 | 分析基盤(RedshiftやAthena)に使うための一時的なデータ移動など |
ストレージの階層化(コールド化) | 頻繁に使わないデータをS3 Glacierへ移してコスト削減 |
🔸 DataSyncのメリット
- ✅ 最大10倍の高速転送(並列処理+最適化)
- ✅ 転送時にデータ整合性チェック(MD5検証)あり
- ✅ VPCエンドポイント経由の通信でセキュア
- ✅ AWS BackupやStorage Gatewayと連携可能
- ✅ GUIだけで簡単操作。CLI/APIでも自動化対応
🔸 利用の流れ(ざっくり)
- エージェントをデプロイ(オンプレ or EC2 上)
- ソースと宛先を指定(NFS, SMB, S3など)
- 転送タスクを作成&実行(オプションでスケジュール設定も可)
- CloudWatchで進捗モニタリング・ログ確認
🔸 他サービスとの比較
サービス | 特徴 |
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AWS DataSync | 大容量ファイルの高速・定期転送に最適。オンプレとS3/EFS間も対応。 |
AWS Transfer Family | SFTP/FTPS/FTP対応。ユーザー単位でのファイル受け渡しに適している。 |
Snowball Edge | 超大容量(数PB)を物理デバイス経由で移行。ネットが遅い環境向き。 |
🔸 まとめ
AWS DataSyncは、安全・高速・自動的にデータを移動したい組織に最適なサービスです。
オンプレからクラウドへの移行や、クラウド内でのバックアップ・アーカイブ処理にも大活躍します。
GUIベースで導入が簡単なので、インフラの知識がそれほどなくてもすぐに使い始められます!
🔗 公式リンク
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