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古いLIFEBOOKをUbuntu開発機にする【6. VS Code導入・GPU対策編】

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Last updated at Posted at 2026-09-11

目次


はじめに

メインPCのDELLでフリーズやWSL切断などの不調が発生し、修理・切り分け中もLaravel開発を止めないため、以前使っていた古いLIFEBOOKをUbuntu開発機として再利用しています。

これまでにLIFEBOOKへ Ubuntu 24.04.4 LTS Desktop をインストールし、OpenSSH Server、公開鍵認証、UFW、Git、GitHub CLI、VS Code Remote - SSH、Docker Engine、Sambaなどの環境を構築してきました。

これまでは、主にメインPC側のVS CodeからRemote - SSHでLIFEBOOKへ接続する構成でした。

DELL
  └─ VS Code
       └─ Remote - SSH
            └─ LIFEBOOK
                 └─ Ubuntu

しかし、メインPC自体が修理に出る可能性が出てきたため、LIFEBOOK単体でも開発を継続できるよう、Ubuntu側へ Visual Studio Code本体 を直接インストールすることにしました。

今回の第6回では、

LIFEBOOK
  └─ Ubuntu 24.04.4 LTS Desktop
       └─ Visual Studio Code

という構成を作ります。

ただし、今回使用しているLIFEBOOKは2010年前後の世代の古いPCです。

VS Code本体のインストール後、初回の code 実行ではGUIが立ち上がりませんでした。その後、LIFEBOOK本体のGUIセッションで code --disable-gpu を実行すると起動でき、最終的にGPUアクセラレーション無効化を恒久設定した状態で通常の code 起動まで確認しました。

ただし、初回失敗時とGPU無効化での成功時は実行セッション条件が混在しているため、この記事では GPUを単独の原因とは断定しません

そのためこの記事では、単にVS Codeをインストールするだけではなく、

VS Codeをインストール
  ↓
通常起動を確認
  ↓
起動できない
  ↓
GPUアクセラレーションを一時的に無効化
  ↓
起動成功
  ↓
SSHセッションとGUIセッションを切り分け
  ↓
メモリ不足ではないことを確認
  ↓
GPU無効化をargv.jsonへ恒久設定
  ↓
通常のcodeコマンドで起動成功

までを、実際の作業記録に沿って整理します。

この記事で確認したGPU描画の問題は、今回使用したLIFEBOOK実機で発生した結果です。

「古いPCでは必ずVS CodeのGPUアクセラレーションを無効化する必要がある」という意味ではありません。

別環境では、まず通常起動を確認してから必要な場合だけ対処してください。


今回の導入環境

項目 内容
PC 富士通 LIFEBOOK AH52/C
型名 FMVA52CBJ
CPU Intel Pentium P6200 2.13GHz
CPUコア数 2コア / 2スレッド
メモリ 8GB
ストレージ 256GB SSD
OS Ubuntu 24.04.4 LTS Desktop
Kernel Linux 7.0.0-31-generic
アーキテクチャ x86_64
Ubuntuユーザー honta
VS Code 1.136.1(2026年9月4日の導入時点)
Docker Engine 導入済み
Git / GitHub CLI 導入済み
Remote - SSH 構築済み
Samba 構築済み

Microsoft公式のVS Codeシステム要件では、推奨ハードウェアとして、

1.6 GHz or faster processor
1 GB of RAM

が案内されています。

今回のLIFEBOOKはCPUクロックとメモリ容量の数値上はこの推奨値を満たしています。

また、Linux側ではGLIBC 2.28以降、GLIBCXX 3.4.25以降などの追加要件があり、対応プラットフォームとしてUbuntu Desktop 20.04が記載されています。

公式の推奨ハードウェア要件を満たすことと、すべての古いGPU・ドライバー構成で描画が問題なく動作することは同じではありません。

今回のLIFEBOOKでは、最終的にGPUアクセラレーションを無効化した構成で正常起動を確認しました。

ただし、初回の code 実行とGPU無効化時の起動確認は同一条件でのA/B比較ではないため、GPUを唯一の原因とは断定していません。


今回作る構成

最終的には、メインPCに依存せずLIFEBOOK単体でVS Codeを起動できる状態を目指します。

LIFEBOOK
Ubuntu 24.04.4 LTS Desktop
  │
  ├─ Git / GitHub CLI
  ├─ Docker Engine
  ├─ Codex CLI
  ├─ Claude Code
  ├─ Samba
  │
  └─ Visual Studio Code 1.136.1
       │
       ├─ GPU hardware acceleration: disabled
       └─ ~/.config/Code/argv.json
            └─ "disable-hardware-acceleration": true

これまでのRemote - SSH構成も残したままなので、

メインPCが使えるとき
  ↓
Remote - SSH

メインPCが使えないとき
  ↓
LIFEBOOK上のVS Codeを直接起動

という2通りの使い方ができます。


1. VS Code導入前の状態を確認する

いきなりVS Codeをインストールせず、まずLIFEBOOKにすでにVS Code本体が存在するか確認しました。

command -v code
code --version 2>/dev/null || true

今回の結果は、

(出力なし)

でした。

つまり、

codeコマンド
  └─ 未導入

VS Code本体
  └─ 未導入

の状態から開始しています。

これまで使用していたVS Code Remote - SSHは、メインPC側のVS CodeからLIFEBOOKへ接続する構成であり、LIFEBOOK側へGUI版VS Code本体をインストールしたものではありません。


2. Microsoft公式のLinux版VS Code導入方法を確認する

Microsoft公式のVS Codeドキュメントでは、Debian / Ubuntuについて .deb パッケージをダウンロードし、APTでインストールする方法が案内されています。

判断元URL:

公式記載:

Download the .deb package from the VS Code download page

続いて、

Install it with sudo apt install ./<file>.deb

と案内されています。

今回はUbuntu 24.04.4 LTS Desktopのx86_64環境なので、Linux x64 Debian向けStable版を使用します。

また、VS Code公式FAQには、バージョン指定用URLとして、

https://update.code.visualstudio.com/{version}/linux-deb-x64/stable

が案内されており、{version}latest を使用すると最新Stable版を取得できると説明されています。

判断元URL:

今回はブラウザ操作ではなく、LIFEBOOKのターミナルから直接取得するため、

https://update.code.visualstudio.com/latest/linux-deb-x64/stable

を使用しました。

今回のLIFEBOOKは日本語Ubuntu Desktopとしてセットアップしているため、ユーザーディレクトリのダウンロード先は、

~/ダウンロード

になっています。

英語環境では ~/Downloads など、異なるディレクトリ名になる場合があります。


3. VS Codeのdebパッケージを取得する

まずダウンロード先へ移動しました。

cd ~/ダウンロード

現在位置を確認します。

pwd

今回の結果です。

/home/honta/ダウンロード

続いて、Microsoft公式のStable版URLから .deb を取得しました。

wget -O vscode-latest-amd64.deb \
  https://update.code.visualstudio.com/latest/linux-deb-x64/stable

今回の取得時には、最終的に次のファイルへリダイレクトされました。

code_1.136.1-1788413865_amd64.deb

このバージョンは 2026年9月4日の作業時点latest URLから取得できたものです。

latest はその時点のStable版を指すため、後日同じURLを実行した場合は別バージョンが取得される可能性があります。

ダウンロードサイズは、

243690526 bytes

で、wget の表示では約232MBでした。

保存後、ファイルを確認します。

ls -lh vscode-latest-amd64.deb

今回の結果です。

-rw-rw-r-- 1 honta honta 233M  9月  3 15:30 vscode-latest-amd64.deb

続いて、ファイル形式を確認しました。

file vscode-latest-amd64.deb

今回の結果です。

vscode-latest-amd64.deb: Debian binary package (format 2.0), with control.tar.xz , data compression xz

これで、取得したファイルがDebianパッケージであることを確認できました。

URLだけを見てそのままインストールへ進まず、今回の作業では file コマンドで実際に取得したファイル形式まで確認してから次へ進みました。

ただし、file コマンドで確認できるのは ファイル形式 です。ダウンロードしたファイルの真正性や改ざん有無を検証するコマンドではありません。

今回はMicrosoft公式のHTTPS URLから取得したファイルを使用しています。


4. VS Codeをインストールする

ダウンロードした .deb をAPTでインストールします。

sudo apt install ./vscode-latest-amd64.deb

Microsoft公式でも、Ubuntu / Debian向け .deb のインストールにはこの形式が案内されています。

インストール完了後、code コマンドが利用できる状態になりました。

今回の作業では、Snap版ではなくMicrosoft公式のLinux x64 Debian向け .deb パッケージを使用しました。

この記事では、実際に使用した導入経路に限定して記載しています。


5. VS Codeのバージョンを確認する

インストール後、まずGUIを起動する前にCLIからバージョンを確認しました。

code --version

今回の結果です。

1.136.1
a44adf7f53e00964ab890f9f8758a334f1fc15bc
x64

これで、

Version      : 1.136.1
Commit       : a44adf7f53e00964ab890f9f8758a334f1fc15bc
Architecture : x64

として導入されていることを確認できました。

インストールとCLI実行自体は正常です。


6. VS Codeを通常起動する

次に、GUI版VS Codeが普通に起動するか確認しました。

code

しかし、初回の確認では期待したようにGUIが立ち上がりませんでした。

code --version は成功しているため、

VS Codeパッケージ
  └─ インストール済み

code CLI
  └─ 実行可能

初回GUI起動確認
  └─ 画面が立ち上がらない

という状態です。

ただし、この初回確認時点では 実行したシェルがGUIセッションかSSHセッションかという条件を十分に切り分けられていませんでした

後続の確認では、SSHセッションから code --disable-gpu --verbose を実行すると $DISPLAY が空で、Missing X server or $DISPLAY になることも確認しています。

そのため、この初回結果だけを根拠に「GPUが原因」とは判断せず、描画条件と実行セッションを順番に切り分けました。

なお、同じLIFEBOOKではUbuntuのApp Centerも通常起動時に、

No provider of glBlitFramebuffer found.
Requires one of:
    Desktop OpenGL 3.0
    GL_ARB_framebuffer_object
    OpenGL ES 3.0
    GL_EXT_framebuffer_blit
    GL_NV_framebuffer_blit

中止 (コアダンプ)

となり、

LIBGL_ALWAYS_SOFTWARE=1 snap-store

でソフトウェア描画へ切り替えると起動できる事象も確認していました。

この結果から、VS CodeについてもGPU描画を切り分ける価値があると判断しました。

App Centerで発生したOpenGLエラーとVS Codeの起動不良が同一原因であると、この時点で断定したわけではありません。

App CenterではGPU/OpenGL系のエラーが実際に確認できたため、VS CodeでもGPUアクセラレーションを無効化した場合の挙動を確認する、という切り分けに使用しました。


7. GPUアクセラレーションを無効化して起動する

現在のMicrosoft公式CLIドキュメントでは、--disable-gpu がAdvanced CLI optionとして掲載されています。

判断元URL:

公式記載:

--disable-gpu — Disable GPU hardware acceleration.

また、VS Code 1.40の公式リリースノートでは、このオプションについてGPUハードウェアアクセラレーションを無効化し、ソフトウェアレンダラーへフォールバックすると説明されています。

判断元URL:

公式記載:

Running with this argument will disable the GPU hardware acceleration and fall back to a software renderer.

そこで、まず恒久設定を変更せず、一時的にGPUを無効化して起動しました。

code --disable-gpu

LIFEBOOK本体のGUIセッションから実行すると、VS Codeが起動しました。

今回ここで確認できた事実は、

LIFEBOOK本体のGUIセッション
  ↓
code --disable-gpu
  ↓
起動成功

です。

一方、初回の code 実行時とは実行セッション条件が揃っていないため、厳密なA/B比較として「GPUアクセラレーションだけが起動失敗の原因だった」とは判断しません。

Microsoft公式の1.40リリースノートにも、GPU無効化設定について問題が発生している場合だけ使用するよう注意書きがあります。

この記事でも、問題のない環境で最初から無効化することは推奨しません。

また、今回の作業記録だけではVS Codeの初回起動失敗原因をGPUへ単独特定していません。


8. SSHセッションからGUIを起動できなかった理由を切り分ける

GPU無効化の確認中、Remote - SSH経由のターミナルから次のコマンドも実行しました。

code --disable-gpu --verbose

その結果、

Missing X server or $DISPLAY
The platform failed to initialize.  Exiting.

と表示され、GUIを起動できませんでした。

同時に、次のようなCrashpad関連ログも表示されました。

open /sys/devices/system/cpu/cpu0/cpufreq/scaling_cur_freq: No such file or directory
open /sys/devices/system/cpu/cpu0/cpufreq/scaling_max_freq: No such file or directory

ここで、メモリ不足なのか、GUIセッションの問題なのかを分けて確認しました。

8.1 DISPLAYを確認する

echo "$DISPLAY"

今回のSSHセッションでは、

(空)

でした。

つまり、このシェルからはXサーバーの表示先が設定されていません。

その状態でGUI版VS Codeを起動しようとしたため、

Missing X server or $DISPLAY

となっていました。

8.2 メモリを確認する

同時に、メモリ不足ではないかも確認しました。

free -h

今回の結果です。

               total        used        free      shared  buff/cache   available
Mem:           7.6Gi       2.0Gi       2.1Gi       311Mi       4.0Gi       5.5Gi
Swap:          4.0Gi          0B       4.0Gi

確認時点では、

available : 5.5GiB
Swap使用  : 0B

でした。

したがって、この実行結果からはメモリ枯渇状態とは判断できません。

8.3 LIFEBOOK本体のGUI側ターミナルから再確認する

SSHセッションではなく、LIFEBOOK本体のデスクトップで端末を開き、

code --disable-gpu

を実行しました。

こちらでは正常にVS Codeが起動しました。

今回の切り分け結果は、

SSHセッション
  │
  ├─ DISPLAYなし
  └─ GUI版VS Codeは起動不可

LIFEBOOK本体のGUIセッション
  │
  └─ code --disable-gpu
       └─ 起動成功

となりました。

Missing X server or $DISPLAY は、今回の確認ではメモリ不足を示すエラーではありませんでした。

GUIを表示するためのXセッションが、そのSSHシェルから見えていない状態でした。


9. GPUアクセラレーション無効化を恒久設定する

code --disable-gpu で起動できることは確認できましたが、毎回オプションを付けるのは不便です。

Microsoft公式では、VS CodeのRuntime Argumentsを設定する argv.json に、

"disable-hardware-acceleration": true

を追加することで、GPUアクセラレーション無効化を恒久設定できると案内しています。

判断元URL:

公式手順では、Command Paletteから、

Preferences: Configure Runtime Arguments

を開き、argv.json を編集します。

今回はVS Codeの通常起動がまだ安定していなかったため、ターミナルから設定ファイルを確認・作成しました。

9.1 既存のargv.jsonを確認する

まず、既存設定を上書きしないよう確認します。

cat ~/.config/Code/argv.json 2>/dev/null || echo "argv.json はありません"

今回の結果です。

argv.json はありません

既存ファイルが存在しないことを確認できました。

9.2 argv.jsonを新規作成する

設定ディレクトリを作成します。

mkdir -p ~/.config/Code

続いて、argv.json を作成しました。

cat > ~/.config/Code/argv.json <<'EOF'
{
    "disable-hardware-acceleration": true
}
EOF

作成後、内容を確認します。

cat ~/.config/Code/argv.json

今回の結果です。

{
    "disable-hardware-acceleration": true
}

argv.json はVS CodeのRuntime Argumentsへ影響する設定ファイルです。

今回の環境ではファイルが存在しないことを確認してから新規作成しました。

すでに argv.json が存在する環境では、既存設定を確認せず同じ方法で上書きしないでください。


10. 通常のcodeコマンドで再確認する

argv.json を作成したあと、起動中のVS Codeを終了しました。

その後、LIFEBOOK本体のGUI側ターミナルから、今度は --disable-gpu を付けずに実行します。

code

VS Codeは正常に起動しました。

最終的な確認結果は、

~/.config/Code/argv.json
  └─ "disable-hardware-acceleration": true
       ↓
LIFEBOOK本体のGUIセッション
       ↓
code
       ↓
起動成功

となりました。

これで毎回 --disable-gpu を指定せず、通常の code コマンドからVS Codeを起動できる状態になりました。

ここで確認できたのは、GPUアクセラレーション無効化を設定した最終構成で正常起動したことです。

設定を外した状態と同一GUIセッションで再度比較する検証は今回の作業記録にはないため、「この設定がなければ必ず起動しない」とまでは断定しません。


11. 開発用拡張機能は必要最低限にする

今回のLIFEBOOKは古い2コアCPUを搭載したPCなので、VS Code本体が起動できたあとも、拡張機能を大量に追加するのではなく、実際の開発で必要なものだけを使う方針にしました。

Laravel開発用として今回候補にした主な拡張機能は次のとおりです。

拡張機能 Extension ID 主な用途
Laravel laravel.vscode-laravel Laravel向け補完・ナビゲーション
PHP Intelephense bmewburn.vscode-intelephense-client PHP補完・型情報・定義ジャンプ
Tailwind CSS IntelliSense bradlc.vscode-tailwindcss Tailwind CSSクラス補完
Prettier - Code formatter esbenp.prettier-vscode JavaScript / TypeScript / JSONなどの整形

今回の作業記録には、LIFEBOOKへ最終的に導入できた拡張機能の完全な一覧と各バージョンまでは残していません。

そのため、この章では「今回の開発用途で候補にした拡張機能」として記載し、実導入済みの一覧とは扱いません。

Pythonで作成しているログ解析自動化ツールについては、コーディング支援をCodex CLI中心で行い、RuffやpytestもCLIから実行しているため、追加拡張は必要最小限にする方針です。

拡張機能の必要性はプロジェクト構成や開発方法によって異なります。

今回の記事では「古いLIFEBOOKだから大量に拡張機能を入れない」という独自の必須要件を一般化するのではなく、実際の運用に必要なものだけを追加する方針にしています。


今回躓いたポイント

VS Codeはインストールできたのに初回のGUI起動確認で画面が立ち上がらなかった

.deb パッケージの取得とインストールは成功し、

code --version

も、

1.136.1
a44adf7f53e00964ab890f9f8758a334f1fc15bc
x64

と正常に表示されました。

しかし、初回の、

code

では期待したようにGUIを起動できませんでした。

その後、Microsoft公式が案内している、

code --disable-gpu

をLIFEBOOK本体のGUIセッションから試したところ、起動できました。

ただし初回実行時と成功時ではセッション条件が揃っていないため、この結果だけでGPUを単独の原因とは断定していません。

最終的には、

{
    "disable-hardware-acceleration": true
}

~/.config/Code/argv.json へ設定し、通常の、

code

で起動できる状態にしました。

今回の実機ではGPUアクセラレーション無効化を設定した構成で正常起動を確認できましたが、「VS Codeが起動しない場合は必ずGPUが原因」という意味ではありません。

今回の初回起動失敗ではSSH/GUIセッション条件も切り分け対象になりました。エラーログや実行環境を確認したうえで判断する必要があります。


Missing X server or $DISPLAY をメモリ不足と混同しかけた

SSH経由のターミナルで、

code --disable-gpu --verbose

を実行すると、

Missing X server or $DISPLAY
The platform failed to initialize.  Exiting.

と表示されました。

一方、

free -h

では、

available 5.5Gi
Swap 0B使用

だったため、今回の確認時点ではメモリ不足ではありませんでした。

さらに、

echo "$DISPLAY"

が空だったことから、SSHセッション側ではGUIの表示先が設定されていない状態だと確認できました。

LIFEBOOK本体のGUI側ターミナルから、

code --disable-gpu

を実行すると起動できました。

ここでは、

GUIが起動しない
  ↓
メモリ不足と決めつけない
  ↓
DISPLAYを確認
  ↓
メモリを確認
  ↓
GUIセッションから再実行

と切り分けたことが重要でした。


App CenterでもOpenGL関連の問題が出ていた

同じLIFEBOOKでは、UbuntuのApp Centerを通常起動した際にも、

No provider of glBlitFramebuffer found.

と表示され、コアダンプする事象がありました。

その際は、

LIBGL_ALWAYS_SOFTWARE=1 snap-store

でソフトウェア描画へ切り替えると起動できました。

VS Codeについても描画系を疑う材料にはなりましたが、この記事ではApp CenterとVS Codeの原因が完全に同一であるとは断定していません。

あくまで、

App Center
  └─ GPU/OpenGL関連エラーを実際に確認

VS Code
  └─ --disable-gpuで起動成功

という、今回のLIFEBOOKで確認できた事実として扱います。


切り分けの時系列

今回の作業全体を時系列で整理すると次のようになります。

LIFEBOOKの実機環境
  │
  ├─ Ubuntu 24.04.4 LTS Desktop
  ├─ Pentium P6200 2.13GHz
  ├─ 2コア / 2スレッド
  ├─ メモリ 8GB
  └─ x86_64
        ↓
VS Code本体の導入状態を確認
  │
  └─ code未導入
        ↓
Microsoft公式のLinux導入方法を確認
  │
  ├─ Debian / Ubuntuは.deb
  └─ sudo apt install ./<file>.deb
        ↓
~/ダウンロード へ移動
        ↓
Microsoft公式Stable URLから取得
  │
  └─ latest/linux-deb-x64/stable
        ↓
vscode-latest-amd64.deb 保存
  │
  └─ 約233MB
        ↓
fileでパッケージ形式確認
  │
  └─ Debian binary package
        ↓
APTでVS Codeをインストール
        ↓
code --version
  │
  ├─ 1.136.1
  ├─ a44adf7f53e00964ab890f9f8758a334f1fc15bc
  └─ x64
        ↓
初回のcode実行
  │
  └─ GUIが立ち上がらない
       └─ この時点では実行セッション条件を単独特定しない
        ↓
同じLIFEBOOKのApp Centerでも
GPU/OpenGL関連クラッシュを確認
        ↓
GPU描画を切り分け
  │
  └─ code --disable-gpu
        ↓
LIFEBOOK本体のGUIセッションでは起動成功
        ↓
SSHセッションでも詳細確認
  │
  └─ code --disable-gpu --verbose
        ↓
Missing X server or $DISPLAY
        ↓
echo "$DISPLAY"
  │
  └─ 空
        ↓
free -h
  │
  ├─ total: 7.6Gi
  ├─ available: 5.5Gi
  └─ Swap使用: 0B
        ↓
メモリ不足とは判断しない
        ↓
GUI側ターミナルから再実行
  │
  └─ code --disable-gpu
       └─ 起動成功
        ↓
既存argv.jsonを確認
  │
  └─ argv.json はありません
        ↓
~/.config/Code/argv.json を新規作成
  │
  └─ "disable-hardware-acceleration": true
        ↓
VS Codeを終了して再起動
        ↓
code
  │
  └─ 通常起動成功
        ↓
LIFEBOOK単体でVS Codeを利用可能

今回特に重要だったのは、

インストール成功
  ↓
GUI起動失敗
  ↓
古いPCだから無理と決めつけない
  ↓
GPUを一時的に無効化
  ↓
SSHとGUIセッションを分ける
  ↓
メモリも実測する
  ↓
成功条件を確認
  ↓
最後に恒久設定

という順番で進めたことでした。


まとめ

今回は、Ubuntu 24.04.4 LTS Desktopをインストールした古いLIFEBOOKへ Visual Studio Code 1.136.1 を直接導入しました。

単に .deb をインストールするだけではなく、

  • VS Code未導入の状態を確認
  • Microsoft公式のLinux x64 Debian向けStable版を取得
  • file でDebianパッケージであることを確認
  • APTでVS Codeをインストール
  • code --version でVersion / Commit / Architectureを確認
  • 初回の code 実行ではGUIが立ち上がらなかったことを確認
  • LIFEBOOK本体のGUIセッションで code --disable-gpu による起動を確認
  • SSHセッションでは $DISPLAY が空であることを確認
  • free -h でメモリ不足ではないことを確認
  • LIFEBOOK本体のGUIセッションから再検証
  • argv.json が存在しないことを確認
  • "disable-hardware-acceleration": true を恒久設定
  • 最後に通常の code で起動できることを確認

まで行いました。

最終的なVS CodeのRuntime Argumentsは、

{
    "disable-hardware-acceleration": true
}

です。

今回のLIFEBOOKは、

Intel Pentium P6200 2.13GHz
2コア / 2スレッド
メモリ 8GB

という古いハードウェアですが、GPUアクセラレーション無効化を設定した最終構成でVS Code本体を直接利用できる状態になりました。

なお、今回の作業記録では初回起動時とGPU無効化時の条件が完全には揃っていないため、起動失敗の原因をGPUへ単独特定してはいません。

これまでの構成は、

DELL
  ↓
VS Code
  ↓
Remote - SSH
  ↓
LIFEBOOK

でしたが、今回の作業によって、

LIFEBOOK
  ↓
Ubuntu
  ↓
VS Code
  ↓
Git / Docker / Laravel開発

という単体開発環境も用意できました。

メインPCが修理などで使用できない場合でも、古いLIFEBOOK側だけで開発を継続できる選択肢が増えました。


参考資料

今回の記事では、VS CodeのLinux版導入方法、システム要件、GPUアクセラレーション無効化について、主にMicrosoft公式ドキュメントを確認しました。

Microsoft公式:Get started with Visual Studio Code

確認内容:

  • Debian / Ubuntu向け .deb パッケージの利用
  • .deb をAPTでインストールする方法
  • Linuxでの基本的な導入方法

公式記載例:

Download the .deb package from the VS Code download page

Install it with sudo apt install ./<file>.deb

今回の記事では、実際にMicrosoft公式のLinux x64 Debian向けStable版を取得し、APTでインストールしました。


Microsoft公式:Visual Studio Code FAQ

確認内容:

  • バージョン指定Download URL
  • Linux x64 Debian向けURL
  • {version}latest を使用できること
  • 古いLinux distributionでのglibc要件

今回使用したURL:

https://update.code.visualstudio.com/latest/linux-deb-x64/stable

VS Code公式FAQでは、Linux x64 Debian版について、

https://update.code.visualstudio.com/{version}/linux-deb-x64/stable

という形式が案内されています。


Microsoft公式:Requirements for Visual Studio Code

確認内容:

  • 推奨CPU
  • 推奨メモリ
  • Ubuntu Desktopのサポート範囲
  • Linuxで必要なGLIBC / GLIBCXX

公式記載例:

1.6 GHz or faster processor

1 GB of RAM

今回のLIFEBOOKはCPUクロックとメモリ容量の数値上は推奨値を満たしていました。

最終構成ではGPUアクセラレーション無効化を採用しましたが、今回の作業記録だけから起動失敗原因をGPUへ単独特定はしていません。


Microsoft公式:October 2019 (version 1.40) - Disable GPU acceleration

確認内容:

  • GPUハードウェアアクセラレーション無効化時の挙動
  • ソフトウェアレンダラーへのフォールバック
  • Preferences: Configure Runtime Arguments
  • argv.json
  • "disable-hardware-acceleration": true
  • 問題がある場合だけ使用するという注意書き

公式記載例:

Running with this argument will disable the GPU hardware acceleration and fall back to a software renderer.

今回のLIFEBOOKでも、

code --disable-gpu

で起動できることを確認したあと、

{
    "disable-hardware-acceleration": true
}

~/.config/Code/argv.json へ設定し、通常の code で起動できるようにしました。


Microsoft公式:Command Line Interface (CLI)

確認内容:

  • Linuxから code コマンドでVS Codeを起動できること
  • code . によるフォルダ起動
  • --disable-gpu がGPUハードウェアアクセラレーションを無効化するCLI optionであること
  • Linuxインストール時にVS CodeバイナリがPATHへ追加されること

今回の記事では、インストール確認・起動確認の両方で code コマンドを使用し、GPU切り分けでは --disable-gpu も使用しました。


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