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古いLIFEBOOKをUbuntu開発機にする【7. LibreOffice導入・動作検証編】

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目次


はじめに

メインPCのDELLでフリーズやWSL切断などの不調が発生し、修理・切り分け中もLaravel開発を止めないため、以前使っていた古いLIFEBOOKをUbuntu開発機として再利用しています。

これまでにLIFEBOOKへ Ubuntu 24.04.4 LTS Desktop をインストールし、OpenSSH Server、公開鍵認証、UFW、Git、GitHub CLI、VS Code Remote - SSH、Docker Engineなどの開発基盤を整えてきました。

さらに第5回では、Windowsからも利用できるよう Sambaファイルサーバー を構築し、第6回ではメインPCに依存せずLIFEBOOK単体でも開発を継続できるよう、Ubuntu側へ Visual Studio Code本体 を導入しました。

ここまでで、

LIFEBOOK
Ubuntu 24.04.4 LTS Desktop
  │
  ├─ OpenSSH Server
  ├─ Git / GitHub CLI
  ├─ Docker Engine
  ├─ Samba
  └─ Visual Studio Code

という、開発とファイル共有に必要な環境が整ってきました。

一方、メインPCが使えない期間にLIFEBOOKを代替機として使うのであれば、開発だけでなく、文書作成や表計算といったOffice系の作業もLIFEBOOK単体で行えると便利です。

そこで今回の第7回では、Ubuntuへ LibreOffice を導入し、古いLIFEBOOKで実際に利用できるか検証します。

単にLibreOfficeをインストールして起動できることだけを確認するのではなく、

LibreOfficeを導入
  ↓
Writerで文書を作成
  ↓
Calcで表計算を確認
  ↓
日本語入力・表示を確認
  ↓
ファイルを保存・再読込
  ↓
Microsoft Office形式を確認
  ↓
Samba共有上でのファイル操作を確認

まで実際に試します。

今回使用しているLIFEBOOKは、Intel Pentium P6200 2.13GHz、2コア / 2スレッド、メモリ8GBという古いハードウェアです。

そのため、「LibreOfficeをインストールできた」というだけではなく、WriterやCalcを実際に操作し、文書・表計算作業へ利用できる状態になるかまで確認していきます。

また、第6回のVS Code導入ではGUI起動時の切り分けが必要になりました。LibreOfficeでも想定外の挙動が発生した場合は、古いPCであることを原因と決めつけず、実際の症状と実機の状態を確認しながら切り分けます。

この記事では、今回使用しているLIFEBOOK実機で確認できた結果を記録します。

「古いPCならLibreOfficeが必ず同じように動作する」「同じ問題が発生する」という意味ではありません。

問題が発生した場合も、今回確認できた事実と一般的な仕様を分けて整理します。


今回の導入環境

今回LibreOfficeを導入するLIFEBOOKの環境は次のとおりです。

項目 内容
PC 富士通 LIFEBOOK AH52/C
型名 FMVA52CBJ
CPU Intel Pentium P6200 2.13GHz
CPUコア数 2コア / 2スレッド
メモリ 8GB
ストレージ 256GB SSD
ファイルシステム ext4
OS Ubuntu 24.04.4 LTS Desktop
Kernel Linux 7.0.0-31-generic
アーキテクチャ x86_64
Ubuntuユーザー honta
Docker Engine 導入済み
Git / GitHub CLI 導入済み
Samba 構築済み
VS Code 1.136.1

ストレージは256GB SSDへ換装しており、Ubuntu 24.04.4 LTS Desktopを使用しています。

これまでのシリーズで、OpenSSH Serverによるリモート接続、Git / GitHub CLI、Docker Engine、SambaによるWindowsとのファイル共有、LIFEBOOK本体で利用するVisual Studio Codeまで順番に構築してきました。

今回は、この既存環境へLibreOfficeを追加し、古いLIFEBOOKで文書作成や表計算まで行えるかを実機で検証します。


今回確認する構成

LIFEBOOK
Ubuntu 24.04.4 LTS Desktop
  │
  ├─ Git / GitHub CLI
  ├─ Docker Engine
  ├─ Samba
  ├─ VS Code
  └─ LibreOffice
       ├─ Writer
       └─ Calc
LibreOffice導入前の状態確認
  ↓
公式情報確認
  ↓
APT候補・変更内容確認
  ↓
LibreOfficeインストール
  ↓
バージョン・GUI起動確認
  ↓
Writer / Calc
  ↓
日本語入力・表示
  ↓
Microsoft Office形式
  ↓
Samba共有
  ↓
再起動後確認
  ↓
最終確認

1. LibreOffice導入前の状態を確認する

1.1 OS・ホスト情報を確認する

まず、LibreOfficeを導入するLIFEBOOKのOS・ホスト情報を確認しました。

hostnamectl

今回の主な結果です。

Static hostname: lifebook-ubuntu
Operating System: Ubuntu 24.04.4 LTS
Kernel: Linux 7.0.0-31-generic
Architecture: x86-64
Hardware Vendor: FUJITSU
Hardware Model: FMVA52CBJ
Firmware Version: Version 1.05
Firmware Date: Wed 2010-11-17

今回LibreOfficeを導入する環境は、

ホスト名       : lifebook-ubuntu
OS             : Ubuntu 24.04.4 LTS
Kernel         : Linux 7.0.0-31-generic
Architecture   : x86-64
Hardware Vendor: FUJITSU
Hardware Model : FMVA52CBJ

であることを確認できました。

これまでのシリーズで使用してきたLIFEBOOKと同じUbuntu環境で、そのままLibreOfficeの導入検証を進めます。

1.2 CPUとメモリを確認する

続いて、LibreOfficeを動かすLIFEBOOKのCPUとメモリ状態を確認しました。

まずCPU情報を確認します。

lscpu

今回の主な結果です。

アーキテクチャ:             x86_64
CPU:                        2
モデル名:                   Intel(R) Pentium(R) CPU P6200 @ 2.13GHz
コアあたりのスレッド数:     1
ソケットあたりのコア数:     2
ソケット数:                 1

この結果から、今回使用しているLIFEBOOKのCPU構成は、

CPU          : Intel Pentium P6200 2.13GHz
論理CPU数    : 2
物理コア数   : 2
スレッド数   : 2
Architecture : x86_64

であることを確認できました。

続いて、メモリとSwapの状態を確認します。

free -h

今回の結果です。

               total        used        free      shared  buff/cache   available
Mem:           7.6Gi       2.0Gi       3.6Gi       122Mi       2.3Gi       5.5Gi
Swap:          4.0Gi          0B       4.0Gi

LibreOffice導入前の時点では、

メモリ total     : 7.6GiB
メモリ available : 5.5GiB
Swap total       : 4.0GiB
Swap used        : 0B

でした。

確認時点ではSwapは使用されておらず、OSから利用可能と表示されているメモリは5.5GiBでした。

1.3 ストレージと空き容量を確認する

続いて、LibreOfficeをインストールするLIFEBOOKのストレージ構成を確認しました。

lsblk -o NAME,SIZE,TYPE,FSTYPE,MOUNTPOINTS

今回の主な結果です。

NAME     SIZE TYPE FSTYPE MOUNTPOINTS
sda    238.5G disk
├─sda1     1M part
└─sda2 238.5G part ext4   /

今回の環境では、約256GBのSSDを使用しており、Ubuntuのルートファイルシステム /sda2ext4 上にあります。

続いて、LibreOffice導入前の空き容量を確認しました。

df -h /

今回の結果です。

Filesystem      Size  Used Avail Use% Mounted on
/dev/sda2       234G   30G  193G  14% /

LibreOffice導入前の時点では、

ルートファイルシステム : /dev/sda2
容量                     : 234G
使用済み                 : 30G
空き                     : 193G
使用率                   : 14%
ファイルシステム         : ext4

となっていました。

1.4 LibreOfficeコマンドの存在を確認する

続いて、LibreOfficeがすでに利用できる状態になっていないか、libreoffice コマンドの存在を確認しました。

command -v libreoffice || echo "libreoffice は見つかりません"

今回の結果です。

libreoffice は見つかりません

続いて、バージョン情報も確認しました。

libreoffice --version 2>/dev/null || true

今回は何も表示されませんでした。

(出力なし)

この時点では、

libreofficeコマンド
  └─ 見つからない

libreoffice --version
  └─ バージョン情報を取得できない

という状態であることを確認できました。

ただし、この確認だけではLibreOffice関連パッケージが一切インストールされていないことまでは判断しません。

次にAPT / dpkg側からLibreOffice関連パッケージの導入状態を確認します。

1.5 LibreOffice関連パッケージの導入状態を確認する

libreoffice コマンドが見つからなかったため、続いて dpkg のパッケージ情報からLibreOffice関連パッケージの導入状態を確認しました。

dpkg -l | grep -E '^ii\s+libreoffice' \
  || echo "インストール済みのLibreOffice関連パッケージは確認できません"

今回の結果です。

インストール済みのLibreOffice関連パッケージは確認できません

この結果から、今回の確認時点では libreoffice で始まるインストール済みパッケージは確認できませんでした。

第1章で確認した結果をまとめると、

OS
  └─ Ubuntu 24.04.4 LTS

CPU
  └─ Intel Pentium P6200 2.13GHz
       ├─ 2コア
       └─ 2スレッド

メモリ
  ├─ total: 7.6GiB
  ├─ available: 5.5GiB
  └─ Swap使用: 0B

ストレージ
  ├─ /dev/sda2
  ├─ ext4
  ├─ 容量: 234G
  └─ 空き: 193G

LibreOffice
  ├─ libreofficeコマンドなし
  ├─ バージョン情報なし
  └─ 関連パッケージも確認できない

という状態です。

したがって、この記事では LibreOffice未導入の状態から検証を開始します。


2. Ubuntu公式の導入方法を確認する

LibreOfficeをインストールする前に、Ubuntu公式の情報を確認し、今回採用する導入方法を整理しました。

2.1 Ubuntu公式のLibreOffice導入方法を確認する

Ubuntu公式WikiのLibreOfficeページでは、UbuntuへLibreOffice一式を導入する方法として、libreoffice メタパッケージをAPTでインストールする方法が案内されています。

判断元URL:

公式記載:

Performing a full installation is the recommended way to install
LibreOffice in Ubuntu.

続いて、インストールコマンドとして次の方法が案内されています。

sudo apt install libreoffice

今回のLIFEBOOKでも、Ubuntuのパッケージ管理にAPTを使用しているため、この方法を候補とします。

2.2 Ubuntuではパッケージマネージャー経由の導入が推奨されている

Ubuntu公式Wikiでは、Ubuntuを使用する場合、LibreOffice公式サイトで配布されている .deb ファイルから手動インストールせず、Ubuntuのサポート対象リポジトリにあるパッケージを使用することを推奨しています。

判断元URL:

公式記載:

If you're using Ubuntu, please don't install LibreOffice manually from
the .deb files available at libreoffice.org.

また、Ubuntu公式のLibreOfficeパッケージダウンロードページでも、Ubuntu利用時はWebサイトからパッケージを手動ダウンロードする代わりに、パッケージマネージャーを利用することが強く推奨されています。

判断元URL:

公式記載:

If you are running Ubuntu, it is strongly suggested to use a package
manager like aptitude or synaptic to download and install packages,
instead of doing so manually via this website.

そのため今回は、

LibreOffice公式サイトから.debを直接取得

ではなく、

Ubuntu公式リポジトリ
  ↓
APT
  ↓
libreoffice

という経路で導入します。

LibreOffice公式からLinux向けパッケージを取得する方法もありますが、今回の目的はUbuntu 24.04.4 LTS上へLibreOfficeを導入することです。

そのため、今回はUbuntu側で管理されているパッケージをAPTから導入する方針とします。

2.3 Ubuntu 24.04 LTS向けLibreOfficeパッケージを確認する

Ubuntu公式パッケージ情報では、Ubuntu 24.04 LTS(noble-updates)向けに libreoffice メタパッケージが提供されています。

判断元URL:

今回確認した公式パッケージ情報では、

Package : libreoffice
Version : 4:24.2.7-0ubuntu0.24.04.6

が掲載されていました。

また、libreoffice は「office productivity suite (metapackage)」として掲載され、依存パッケージには次のコンポーネントなどが含まれています。

libreoffice-base
libreoffice-calc
libreoffice-core
libreoffice-draw
libreoffice-impress
libreoffice-math
libreoffice-writer

今回使用したいWriterとCalcを含め、LibreOffice一式を導入するため、個別パッケージを一つずつ指定するのではなく libreoffice メタパッケージを使用する方針とします。

ここで確認した 4:24.2.7-0ubuntu0.24.04.6
は、Ubuntu公式パッケージページで確認できたバージョンです。

実際に今回のLIFEBOOKへ導入される候補バージョンについては、次章でLIFEBOOK自身のAPTから apt-cache policy を使って確認します。

公式Webページの掲載値だけを、そのまま実機の導入バージョンとは扱いません。

2.4 今回採用する導入方針を整理する

公式情報を確認した結果、今回は次の方針でLibreOfficeを導入します。

Ubuntu 24.04.4 LTS Desktop
  ↓
Ubuntu公式リポジトリ
  ↓
APT
  ↓
libreofficeメタパッケージ
  ↓
LibreOffice一式を導入

この時点ではまだインストールせず、次にLIFEBOOK自身のAPTで、

候補バージョン
  ↓
取得元
  ↓
追加されるパッケージ
  ↓
既存パッケージの更新・削除有無

を確認してから実際のインストールへ進みます。


3. APTでLibreOfficeの候補バージョンと導入内容を確認する

3.1 APTのパッケージ情報を更新する

LibreOfficeの候補バージョンを確認する前に、APTのパッケージ情報を更新しました。

sudo apt update

今回の主な結果です。

ヒット:1 https://download.docker.com/linux/ubuntu noble InRelease
取得:2 https://cli.github.com/packages stable InRelease [4,685 B]
ヒット:3 https://packages.microsoft.com/repos/code stable InRelease
ヒット:4 http://security.ubuntu.com/ubuntu noble-security InRelease
ヒット:5 http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu noble InRelease
ヒット:6 http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu noble-updates InRelease
ヒット:7 http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu noble-backports InRelease

パッケージリストを読み込んでいます... 完了
依存関係ツリーを作成しています... 完了
状態情報を読み取っています... 完了
パッケージはすべて最新です。

今回の確認では、Ubuntuの

noble
noble-updates
noble-security
noble-backports

に加え、すでに登録済みのDocker、Microsoft、GitHub CLIの各リポジトリもエラーなく参照できました。

また、最後に

パッケージはすべて最新です。

と表示され、確認時点ではアップグレード待ちのパッケージがない状態でした。

この状態で、次にLibreOfficeの候補バージョンと取得元を確認します。

3.2 LibreOfficeの候補バージョンと取得元を確認する

APTのパッケージ情報を更新したあと、LibreOfficeが未導入であることと、現在どのバージョンがインストール候補になっているかを確認しました。

apt-cache policy libreoffice

今回の結果です。

libreoffice:
  インストールされているバージョン: (なし)
  候補:               4:24.2.7-0ubuntu0.24.04.6
  バージョンテーブル:
     4:25.8.7-0ubuntu0.25.10.1~bpo24.04.1 100
        100 http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu noble-backports/universe amd64 Packages
     4:24.2.7-0ubuntu0.24.04.6 500
        500 http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu noble-updates/universe amd64 Packages
        500 http://security.ubuntu.com/ubuntu noble-security/universe amd64 Packages
     4:24.2.2-0ubuntu1 500
        500 http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu noble/universe amd64 Packages

この結果から、今回のLIFEBOOKでは、

LibreOffice
  ├─ インストール済み: なし
  └─ APT候補:
       4:24.2.7-0ubuntu0.24.04.6

であることを確認できました。

また、利用可能なバージョンとしては、

noble-backports
  └─ 4:25.8.7-0ubuntu0.25.10.1~bpo24.04.1

noble-updates / noble-security
  └─ 4:24.2.7-0ubuntu0.24.04.6

noble
  └─ 4:24.2.2-0ubuntu1

が確認できました。

今回のAPTでは、noble-backports のLibreOffice 25.8系は優先度 100noble-updates / noble-security の24.2.7系は優先度 500 になっています。

そのため、通常のAPT候補として選択されているのは、

4:24.2.7-0ubuntu0.24.04.6

です。

noble-backports には25.8系も存在しますが、今回の apt-cache policy では通常のインストール候補は 4:24.2.7-0ubuntu0.24.04.6 となっていました。

今回はBackportsを明示的に指定せず、APTが候補として選択している24.2.7系を使用します。

3.3 インストール内容をシミュレーションする

LibreOfficeを実際にインストールする前に、APTがどのパッケージを変更する予定なのか確認しました。

apt install --simulate libreoffice

--simulate
を使用しているため、この段階では実際のパッケージ変更は行われません。

今回の結果では、次のようになりました。

アップグレード: 0 個
新規インストール: 119 個
削除: 0 個
保留: 0 個

新規インストール予定には、LibreOffice本体のほか、今回使用するWriterとCalcを含む次のコンポーネントが含まれていました。

libreoffice
libreoffice-base
libreoffice-calc
libreoffice-core
libreoffice-draw
libreoffice-impress
libreoffice-math
libreoffice-writer
libreoffice-gnome
libreoffice-gtk3

また、Java実行環境として、

default-jre
default-jre-headless
openjdk-21-jre
openjdk-21-jre-headless

なども新規インストール予定に含まれていました。

LibreOffice関連パッケージについては、前節の
apt-cache policy libreoffice で通常候補として確認した、

4:24.2.7-0ubuntu0.24.04.6

がインストール予定として表示されました。

今回のシミュレーションでは既存パッケージのアップグレードや削除は予定されておらず、119個のパッケージが新規に追加される構成であることを確認できました。

apt install --simulate の冒頭には、これはシミュレーションであり、実際の実行時と完全に同じ状態を保証するものではない旨の注意も表示されました。

この記事ではシミュレーション結果だけでインストール成功とは判断せず、実際のインストール後に導入されたパッケージとLibreOfficeのバージョンを改めて確認します。


4. LibreOfficeをインストールする

第3章でAPTの候補バージョンとインストール予定の内容を確認できたため、LibreOfficeを実際にインストールします。

sudo apt install libreoffice

今回、APTから次の内容が表示されました。

アップグレード: 0 個
新規インストール: 119 個
削除: 0 個
保留: 0 個

280 MB のアーカイブを取得する必要があります。
この操作後に追加で 1,058 MB のディスク容量が消費されます。

第3章のシミュレーションでも、

アップグレード: 0 個
新規インストール: 119 個
削除: 0 個
保留: 0 個

となっていたため、実インストール時の変更件数はシミュレーション結果と一致していました。

内容を確認して、

続行しますか? [Y/n] Y

としてインストールを実行しました。

LibreOffice関連では、前章でAPTの通常候補として確認した、

4:24.2.7-0ubuntu0.24.04.6

が実際に取得・展開されました。

主なパッケージは次のとおりです。

libreoffice
libreoffice-core
libreoffice-common
libreoffice-writer
libreoffice-calc
libreoffice-draw
libreoffice-impress
libreoffice-math
libreoffice-base
libreoffice-gnome
libreoffice-gtk3

今回使用するWriterとCalcについても、

libreoffice-writer (4:24.2.7-0ubuntu0.24.04.6)
libreoffice-calc   (4:24.2.7-0ubuntu0.24.04.6)

が展開・設定されました。

インストール中には、LibreOfficeの設定ファイルも新規作成されています。

主なものは次のとおりです。

/etc/libreoffice/registry/main.xcd
/etc/libreoffice/registry/calc.xcd
/etc/libreoffice/registry/writer.xcd
/etc/libreoffice/registry/draw.xcd
/etc/libreoffice/registry/impress.xcd
/etc/libreoffice/registry/math.xcd
/etc/libreoffice/registry/base.xcd

また、依存関係としてJava実行環境も導入されました。

openjdk-21-jre-headless
openjdk-21-jre
default-jre-headless
default-jre

インストール途中では、

No JRE found. Skipping Java certificates setup.

という表示も確認しました。

ただし、その後に、

openjdk-21-jre-headless:amd64 (...) を設定しています ...
openjdk-21-jre:amd64 (...) を設定しています ...
default-jre-headless (...) を設定しています ...
default-jre (...) を設定しています ...

とJava関連パッケージの設定が続き、最終的にコマンドはエラーで停止せずシェルのプロンプトへ戻りました。

No JRE found. Skipping Java certificates setup. という表示は実際のインストールログに記録されています。

この記事では、この1行だけを根拠にLibreOfficeのインストール失敗とは判断しません。

後続の処理ではOpenJDK 21とdefault-jreが設定され、APT処理も最後まで完了しているため、次章でLibreOffice本体のバージョンと導入状態を改めて確認します。

今回のインストールでは、最終的にLibreOffice本体も、

libreoffice (4:24.2.7-0ubuntu0.24.04.6) を設定しています ...

と表示されました。

これでAPTによるLibreOfficeのインストール処理は完了しました。

次に、libreoffice --version とパッケージ情報を確認し、実際にLibreOfficeが利用できる状態になっているか検証します。


5. LibreOfficeのバージョンと導入状態を確認する

5.1 LibreOfficeのバージョンを確認する

インストール後、CLIからLibreOfficeのバージョンを確認しました。

libreoffice --version

今回の結果です。

LibreOffice 24.2.7.2 420(Build:2)

これで、今回のLIFEBOOKにLibreOffice 24.2.7.2が導入され、libreoffice コマンドからバージョン情報を取得できることを確認できました。

APTで導入したパッケージのバージョン表記は 4:24.2.7-0ubuntu0.24.04.6 でしたが、libreoffice --version ではアプリケーション側のバージョンとして 24.2.7.2 420(Build:2) と表示されました。

この記事では、それぞれ実際のコマンドで確認できた表記をそのまま記録します。

5.2 Writer / Calcなどの導入状態を確認する

libreoffice --version でアプリケーション側のバージョンを確認できたので、続いて dpkg から主要なLibreOffice関連パッケージの導入状態を確認しました。

dpkg -l \
  libreoffice \
  libreoffice-core \
  libreoffice-common \
  libreoffice-writer \
  libreoffice-calc \
  libreoffice-gnome \
  libreoffice-gtk3

今回の結果です。

ii  libreoffice        4:24.2.7-0ubuntu0.24.04.6 amd64 office productivity suite (metapackage)
ii  libreoffice-calc   4:24.2.7-0ubuntu0.24.04.6 amd64 office productivity suite -- spreadsheet
ii  libreoffice-common 4:24.2.7-0ubuntu0.24.04.6 all   office productivity suite -- arch-independent files
ii  libreoffice-core   4:24.2.7-0ubuntu0.24.04.6 amd64 office productivity suite -- arch-dependent files
ii  libreoffice-gnome  4:24.2.7-0ubuntu0.24.04.6 amd64 office productivity suite -- GNOME integration
ii  libreoffice-gtk3   4:24.2.7-0ubuntu0.24.04.6 amd64 office productivity suite -- GTK+ 3 integration
ii  libreoffice-writer 4:24.2.7-0ubuntu0.24.04.6 amd64 office productivity suite -- word processor

今回確認した7パッケージはすべて先頭が、

ii

となっていました。

dpkg -l では、1文字目の i がインストールを要求している状態、2文字目の i がインストール済みを示します。

今回確認した主要コンポーネントは次のとおりです。

libreoffice
  └─ メタパッケージ

libreoffice-core / libreoffice-common
  └─ LibreOffice本体の共通コンポーネント

libreoffice-writer
  └─ 文書作成

libreoffice-calc
  └─ 表計算

libreoffice-gnome / libreoffice-gtk3
  └─ GNOME / GTK3との統合

いずれもパッケージバージョンは、

4:24.2.7-0ubuntu0.24.04.6

でした。

これで、LibreOffice本体に加えて、今回使用するWriterとCalc、GNOME / GTK3向けの統合パッケージまでインストール済みであることを確認できました。

次はGUIからLibreOfficeを起動し、実際に画面が表示されるか確認します。


6. LibreOfficeを起動する

インストールとパッケージ状態の確認ができたので、LIFEBOOK本体のUbuntuデスクトップ上でLibreOfficeを通常起動しました。

libreoffice

今回は特別なオプションや設定変更を行わず、そのまま起動しています。

起動するとLibreOfficeのスタートセンターが表示されました。

画面上では、次のアプリケーションを選択できる状態になっていました。

Writer Document
Calc Spreadsheet
Impress Presentation
Draw Drawing
Math Formula
Base Database

今回の確認では、LibreOfficeのスタートセンター自体は正常に表示され、画面が崩れたり、起動直後にクラッシュしたりする事象は確認できませんでした。

また、第6回のVS Code導入時にはGUI起動時の切り分けが必要になりましたが、今回のLibreOfficeでは通常起動だけでGUIを表示できました。

今回確認できたのは、LibreOfficeのスタートセンターが通常起動できたことです。

WriterやCalcの実際の操作、文書・表計算ファイルの保存、再読込については後続の章で個別に確認します。

起動直後のスタートセンターは英語表記になっていました。

この時点では表示言語の設定変更は行わず、まずWriterとCalcの基本動作を確認してから、日本語入力・日本語表示について後続の章で確認します。


7. Writerで文書の作成・保存・再読込を確認する

LibreOffice本体の起動を確認できたので、次にWriterで文書の作成・保存・再読込まで確認しました。

7.1 Writerを起動する

LibreOfficeのスタートセンターから、

Writer Document

を選択してWriterを起動しました。

今回の確認では、Writerの新規文書画面は問題なく表示されました。

7.2 テスト用ディレクトリを作成する

保存先を明確にするため、ホームディレクトリ配下へLibreOffice検証用ディレクトリを作成しました。

mkdir -p ~/libreoffice-test

作成後、ディレクトリの状態を確認します。

ls -ld ~/libreoffice-test

今回の結果です。

drwxrwxr-x 2 honta honta 4096  9月 11 13:25 /home/honta/libreoffice-test

これで、

/home/honta/libreoffice-test

が作成され、Ubuntuユーザー honta が所有していることを確認できました。

7.3 Writerでテスト文書を作成する

Writerへ次の内容を入力しました。

LibreOffice Writer Test

LIFEBOOK Ubuntu 24.04.4 LTS
LibreOffice Writer basic operation test.

この段階ではWriter自体の基本動作を確認するため、英数字のみを使用しました。

日本語入力については後続の章で別途確認します。

7.4 ODT形式で保存する

作成した文書を、LibreOffice Writerの標準的な文書形式であるODT形式で保存しました。

保存先は次のとおりです。

/home/honta/libreoffice-test/writer-test.odt

保存後、ターミナルから実ファイルが作成されていることを確認しました。

ls -lh ~/libreoffice-test/writer-test.odt

今回の結果です。

-rw-rw-r-- 1 honta honta 12K  9月 11 13:29 /home/honta/libreoffice-test/writer-test.odt

ファイルサイズは約12KBで、所有者・グループはいずれも honta でした。

7.5 保存したファイル形式を確認する

続いて、file コマンドで保存したファイル形式を確認しました。

file ~/libreoffice-test/writer-test.odt

今回の結果です。

/home/honta/libreoffice-test/writer-test.odt: OpenDocument Text

これで、保存した writer-test.odt がOpenDocument Text形式として認識されていることを確認できました。

7.6 保存した文書を再度開く

Writerを閉じたあと、Ubuntuのファイルマネージャーから、

/home/honta/libreoffice-test/writer-test.odt

を開き直しました。

Windowsのエクスプローラーからファイルを開く場合と同じように、ファイルマネージャーからODTファイルを選択して再度Writerで開くことができました。

再読込後も、

LibreOffice Writer Test

LIFEBOOK Ubuntu 24.04.4 LTS
LibreOffice Writer basic operation test.

と入力した内容はそのまま表示されました。

今回の確認では、

Writer起動
  ↓
文書作成
  ↓
ODT形式で保存
  ↓
実ファイル作成を確認
  ↓
OpenDocument Text形式を確認
  ↓
ファイルマネージャーから再度開く
  ↓
入力内容を正常に再表示

まで問題なく動作しました。

警告やエラーは表示されず、再読込後の文書表示にも問題は確認できませんでした。


8. Calcで表計算ファイルの作成・保存・再読込を確認する

Writerの基本動作を確認できたので、続いてCalcで表計算ファイルの作成・計算・保存・再読込を確認しました。

8.1 Calcを起動する

LibreOfficeのスタートセンターから、

Calc Spreadsheet

を選択してCalcを起動しました。

今回の確認では、Calcの新規スプレッドシート画面は問題なく表示されました。

8.2 テストデータを入力する

Calcへ、文字列と数値を入力しました。

今回の確認では、次のような簡単な表を作成しました。

A1: Item
B1: Value

A2: Alpha
B2: 10

A3: Beta
B3: 20

A4: Total
B4: =SUM(B2:B3)

文字列・数値とも問題なく入力できました。

8.3 SUM関数を確認する

合計値を確認するため、B4へ次のSUM関数を入力しました。

=SUM(B2:B3)

今回の確認では、SUM関数は問題なく計算され、期待した結果が表示されました。

これで、Calc上での基本的な数値入力と関数計算が動作することを確認できました。

8.4 ODS形式で保存する

作成した表計算ファイルを、LibreOffice Calcの標準的な表計算形式であるODS形式で保存しました。

保存先は次のとおりです。

/home/honta/libreoffice-test/calc-test.ods

保存後、ターミナルから実ファイルが作成されていることを確認しました。

ls -lh ~/libreoffice-test/calc-test.ods

今回の結果です。

-rw-rw-r-- 1 honta honta 11K  9月 11 13:46 /home/honta/libreoffice-test/calc-test.ods

ファイルサイズは約11KBで、所有者・グループはいずれも honta でした。

8.5 保存したファイル形式を確認する

続いて、file コマンドで保存したファイル形式を確認しました。

file ~/libreoffice-test/calc-test.ods

今回の結果です。

/home/honta/libreoffice-test/calc-test.ods: OpenDocument Spreadsheet

これで、保存した calc-test.ods がOpenDocument Spreadsheet形式として認識されていることを確認できました。

8.6 保存した表計算ファイルを再度開く

Calcを閉じたあと、保存した、

/home/honta/libreoffice-test/calc-test.ods

を再度開きました。

再読込後も、入力した文字列・数値・SUM関数の計算結果はそのまま保持されていました。

今回の確認では、再読込時に警告やエラーは表示されず、表計算ファイルを問題なく開くことができました。

8.7 Calcの基本動作確認結果を整理する

今回の確認結果を整理すると、次のようになります。

Calc起動
  ↓
文字列・数値入力
  ↓
SUM関数を入力
  ↓
計算結果を確認
  ↓
ODS形式で保存
  ↓
実ファイル作成を確認
  ↓
OpenDocument Spreadsheet形式を確認
  ↓
保存したファイルを再読込
  ↓
入力内容・計算結果を正常に再表示

今回のLIFEBOOKでは、Calcの起動、文字列・数値入力、SUM関数、ODS形式での保存、再読込まで問題なく動作しました。


9. 日本語入力と日本語表示を確認する

9.1 Writerで日本語入力・保存・再読込を確認する

LibreOfficeのスタートセンターは英語表示でしたが、Ubuntu側のロケールは日本語になっているため、まずWriter上で日本語入力そのものが正常に動作するか確認しました。

Ubuntu側のロケールを確認します。

locale

今回の主な結果です。

LANG=ja_JP.UTF-8
LC_CTYPE="ja_JP.UTF-8"
LC_NUMERIC="ja_JP.UTF-8"
LC_TIME="ja_JP.UTF-8"
LC_COLLATE="ja_JP.UTF-8"
LC_MONETARY="ja_JP.UTF-8"
LC_MESSAGES="ja_JP.UTF-8"
LC_PAPER="ja_JP.UTF-8"
LC_NAME="ja_JP.UTF-8"
LC_ADDRESS="ja_JP.UTF-8"
LC_TELEPHONE="ja_JP.UTF-8"
LC_MEASUREMENT="ja_JP.UTF-8"
LC_IDENTIFICATION="ja_JP.UTF-8"

Ubuntu側は ja_JP.UTF-8 の日本語ロケールになっていました。

続いて、LibreOffice Writerへ次の内容を入力しました。

LibreOffice 日本語入力テスト

古いLIFEBOOKで日本語を入力しています。
漢字・ひらがな・カタカナ:日本語、ぱんだ、パンダ

今回の実機では、漢字・ひらがな・カタカナを問題なく入力できました。

入力時に目立った遅延や引っかかりは感じず、文字化けも確認できませんでした。

作成した文書は、次のファイル名で保存しました。

/home/honta/libreoffice-test/writer-ja-test.odt

保存後、ターミナルから実ファイルを確認しました。

ls -lh ~/libreoffice-test/writer-ja-test.odt

今回の結果です。

-rw-rw-r-- 1 honta honta 12K  9月 11 13:54 /home/honta/libreoffice-test/writer-ja-test.odt

続いて、ファイル形式を確認しました。

file ~/libreoffice-test/writer-ja-test.odt

今回の結果です。

/home/honta/libreoffice-test/writer-ja-test.odt: OpenDocument Text

これで、日本語を含む文書がOpenDocument Text形式として保存されていることを確認できました。

保存後にWriterを閉じ、Ubuntuのファイルマネージャーから writer-ja-test.odt を再度開きました。

再読込後も、日本語の文字化けやレイアウト崩れは確認できず、保存した内容はそのまま表示されました。

今回の確認結果を整理すると、次のようになります。

Ubuntu側ロケール
  └─ ja_JP.UTF-8
        ↓
Writerで日本語入力
        ↓
漢字・ひらがな・カタカナを入力
        ↓
目立った遅延なし
        ↓
ODT形式で保存
        ↓
OpenDocument Text形式を確認
        ↓
ファイルマネージャーから再読込
        ↓
文字化けなし
        ↓
レイアウト崩れなし

これで、今回のLIFEBOOKではLibreOffice Writer上で日本語の入力・保存・再読込まで問題なく行えることを確認できました。

9.2 日本語言語パックの導入状態と候補バージョンを確認する

Writerでは日本語の入力・保存・再読込まで問題なく行えましたが、LibreOfficeのスタートセンターは英語表示でした。

そこで、日本語UIに関係する libreoffice-l10n-ja パッケージの導入状態とAPT候補バージョンを確認しました。

apt-cache policy libreoffice-l10n-ja

今回の結果です。

libreoffice-l10n-ja:
  インストールされているバージョン: (なし)
  候補:               4:24.2.7-0ubuntu0.24.04.6
  バージョンテーブル:
     4:25.8.7-0ubuntu0.25.10.1~bpo24.04.1 100
        100 http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu noble-backports/main amd64 Packages
     4:24.2.7-0ubuntu0.24.04.6 500
        500 http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu noble-updates/main amd64 Packages
        500 http://security.ubuntu.com/ubuntu noble-security/main amd64 Packages
     4:24.2.2-0ubuntu1 500
        500 http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu noble/main amd64 Packages

この結果から、今回のLIFEBOOKでは libreoffice-l10n-ja は未インストールであることを確認できました。

APTの通常候補は、

4:24.2.7-0ubuntu0.24.04.6

です。

このバージョンは、今回インストールしたLibreOffice本体のパッケージバージョンと一致しています。

一方、noble-backports には25.8系も存在しますが、優先度は 100 で、通常候補には選ばれていません。

そのため、日本語言語パックを追加する場合もBackportsを明示的に指定せず、APTが通常候補として選択している24.2.7系を使用する方針とします。

この時点ではまだインストールせず、次に apt install --simulate を使って追加されるパッケージと既存パッケージへの影響を確認します。

9.3 日本語言語パックのインストール内容をシミュレーションする

libreoffice-l10n-ja の候補バージョンを確認できたので、実際にインストールする前にAPTで変更内容をシミュレーションしました。

apt install --simulate libreoffice-l10n-ja

今回の結果です。

提案パッケージ:
  hunspell-dictionary-ja | myspell-dictionary-ja
  hyphen-ja
  libreoffice-grammarcheck-ja
  libreoffice-help-ja
  mythes-ja

以下のパッケージが新たにインストールされます:
  libreoffice-l10n-ja

アップグレード: 0 個
新規インストール: 1 個
削除: 0 個
保留: 2 個

今回、新規インストール予定になったのは、

libreoffice-l10n-ja

の1パッケージだけでした。

インストール予定のバージョンは、

4:24.2.7-0ubuntu0.24.04.6

で、すでに導入済みのLibreOffice本体と同じ24.2.7系です。

シミュレーション結果では、既存パッケージのアップグレードや削除は予定されていませんでした。

一方、

保留: 2 個

という表示もありました。

今回の出力だけでは、この2パッケージが何であるかまでは表示されていないため、この記事では推測で対象パッケージや理由を断定しません。

また、hunspell-dictionary-jahyphen-jalibreoffice-help-ja などは提案パッケージとして表示されましたが、今回の新規インストール対象には含まれていません。

apt install --simulate の冒頭には、シミュレーション結果は実際のインストール時と完全に同じ状態を保証するものではない旨の注意が表示されます。

そのため、次に実際のインストールを行い、導入後に libreoffice-l10n-ja の状態とLibreOfficeのUI表示を改めて確認します。

9.4 日本語言語パックをインストールする

シミュレーションで変更内容を確認できたため、LibreOfficeの日本語言語パックを実際にインストールしました。

sudo apt install libreoffice-l10n-ja

今回、APTから次の内容が表示されました。

アップグレード: 0 個
新規インストール: 1 個
削除: 0 個
保留: 2 個

833 kB のアーカイブを取得する必要があります。
この操作後に追加で 4,419 kB のディスク容量が消費されます。

新規インストールされるのは、

libreoffice-l10n-ja

の1パッケージだけでした。

実際に取得・インストールされたバージョンは、

4:24.2.7-0ubuntu0.24.04.6

です。

このバージョンは、すでに導入済みのLibreOffice本体と同じ24.2.7系です。

インストール中には、日本語言語パック用の設定ファイルも新規作成されました。

/etc/libreoffice/registry/Langpack-ja.xcd
/etc/libreoffice/registry/res/fcfg_langpack_ja.xcd
/etc/libreoffice/registry/res/registry_ja.xcd
/etc/libreoffice/registry/cjk_ja.xcd

最後に、

libreoffice-common (4:24.2.7-0ubuntu0.24.04.6) のトリガを処理しています ...

と表示されたあと、エラーで停止せずシェルのプロンプトへ戻りました。

これで libreoffice-l10n-ja のインストール処理は完了しました。

次にLibreOfficeを終了して再起動し、スタートセンターやメニューが日本語表示へ切り替わるか確認します。

9.5 LibreOfficeを再起動してUIが日本語化されたことを確認する

libreoffice-l10n-ja のインストール後、LibreOfficeをいったん終了し、再度起動しました。

libreoffice

再起動後のスタートセンターでは、メニューや各項目が日本語表示へ切り替わっていました。

今回、画面上で確認できた主な表示は次のとおりです。

ファイル
ツール
ヘルプ

ファイルを開く
リモートファイル
最近使用したドキュメント
テンプレート

Writer 文書ドキュメント
Calc 表計算ドキュメント
Impress プレゼンテーション
Draw 図形描画
Math 数式
Base データベース

libreoffice-l10n-ja の導入前はスタートセンターが英語表示でしたが、導入後にLibreOfficeを再起動すると日本語表示へ切り替わりました。

今回の確認結果は次のとおりです。

Ubuntu側ロケール
  └─ ja_JP.UTF-8
        ↓
LibreOffice初回起動
  └─ UIは英語表示
        ↓
libreoffice-l10n-ja
  └─ 未インストール
        ↓
APT候補を確認
  └─ 4:24.2.7-0ubuntu0.24.04.6
        ↓
simulate
  └─ 新規1パッケージ
        ↓
libreoffice-l10n-ja をインストール
        ↓
LibreOfficeを再起動
        ↓
スタートセンター・メニューが日本語表示

これで、今回のLIFEBOOKでは日本語入力だけでなく、LibreOffice本体のUIも日本語化できることを確認できました。

Writer上での日本語入力自体は、libreoffice-l10n-ja を導入する前から問題なく利用できました。

今回の実機では、日本語入力・日本語文書の保存・再読込と、LibreOfficeのUI表示言語を分けて確認しています。


10. Microsoft Office形式との互換性を確認する

Microsoft Office形式については、既存のXLSXファイルの読み込み・編集に加え、CalcからXLSX形式、WriterからDOCX形式へ保存し、再読込できるかを実機で確認します。

今回の確認結果だけをもって完全互換とは判断せず、実際に試したファイル・関数・書式の範囲で結果を記録します。

10.1 既存のXLSXファイルをCalcで開いて確認する

Microsoft Excel形式の既存ファイルをLibreOffice Calcで開き、表示だけでなく、実際の入力・集計・関数計算まで確認しました。

今回使用したのは、Samba共有フォルダ上に保存している、

IP発生履歴管理.xlsx

です。

このファイルにはマクロを使用していないため、今回は通常のXLSXファイルとして、表示・入力・数式計算に問題が出ないかを確認しました。

実際にLibreOffice Calcで開き、次の点を確認しました。

  • シートが期待どおり表示される
  • 日本語が文字化けしない
  • セルの値が表示される
  • 表の罫線や背景色などに大きな崩れがない
  • 警告やエラーが表示されない

今回の実機確認では、これらの項目に問題は確認できませんでした。

さらに、動作確認としてアクセス数やステータス別件数へテスト値を入力し、既存の集計結果も確認しました。

今回の確認では、入力した値に応じて集計結果が期待どおり更新されました。

また、ファイル内で使用している IF 関数についても確認し、今回試した範囲では期待した判定結果が表示されました。

今回確認できた内容を整理すると、次のようになります。

既存のXLSXファイルをCalcで開く
  ↓
日本語表示を確認
  ↓
罫線・背景色などの表示を確認
  ↓
アクセス数・ステータス別件数へテスト値を入力
  ↓
集計結果を確認
  ↓
IF関数の結果を確認
  ↓
今回試した範囲では問題なし

これで、今回使用している IP発生履歴管理.xlsx については、LibreOffice Calcで表示するだけでなく、セルへの入力、集計、IF 関数の計算まで動作することを確認できました。

今回確認したのは、実際に使用している IP発生履歴管理.xlsx をLibreOffice Calcで操作した際の結果です。

この結果だけをもって、すべてのMicrosoft Excelファイルや、すべてのExcel関数、マクロ・VBAを含むファイルまで完全互換であるとは判断しません。

今回のファイルではマクロを使用しておらず、実際に確認した表示・入力・集計・IF 関数の範囲で問題がないことを確認しました。

10.2 CalcからXLSX形式で保存して再読込する

既存のXLSXファイルをCalcで開いて問題なく操作できたため、次にLibreOffice CalcからMicrosoft Excel形式のXLSXファイルを保存し、再読込できるか確認しました。

第8章で作成した、

/home/honta/libreoffice-test/calc-test.ods

をCalcで開き、Microsoft Excel形式の、

/home/honta/libreoffice-test/calc-test.xlsx

として保存しました。

XLSX形式で保存しようとすると、LibreOfficeから「ファイル形式の確認」ダイアログが表示されました。

画面には、

このドキュメントはおそらく現在選択されているファイル形式
「Excel 2007-365」では保存できない書式や内容を含んでいます。

ドキュメントを正確に保存するには、デフォルトのODF形式を使用して下さい。

と表示され、ODF形式を使用するか、Excel 2007-365形式を使用するかを選択できる状態でした。

今回はMicrosoft Excel形式での保存確認が目的のため、そのままXLSX形式で保存を続行しました。

保存後、ターミナルから実ファイルを確認します。

ls -lh ~/libreoffice-test/calc-test.xlsx

今回の結果です。

-rw-rw-r-- 1 honta honta 5.6K  9月 11 14:43 /home/honta/libreoffice-test/calc-test.xlsx

続いて、file コマンドでファイル形式を確認しました。

file ~/libreoffice-test/calc-test.xlsx

今回の結果です。

/home/honta/libreoffice-test/calc-test.xlsx: Microsoft Excel 2007+

これで、LibreOffice Calcから保存した calc-test.xlsx がMicrosoft Excel 2007以降の形式として認識されていることを確認できました。

保存後にCalcを閉じ、calc-test.xlsx を再度開きました。

今回の再読込では、

  • 文字化けなし
  • 入力した文字列・数値を正常に表示
  • SUM 関数の計算結果を維持
  • 警告やエラーによる読込失敗なし

を確認できました。

今回の確認結果を整理すると、次のようになります。

ODS形式のテストファイルを開く
  ↓
Excel 2007-365形式で保存
  ↓
ファイル形式の確認ダイアログが表示
  ↓
XLSX形式で保存を続行
  ↓
実ファイル作成を確認
  ↓
fileコマンド
  └─ Microsoft Excel 2007+
  ↓
Calcで再読込
  ↓
文字化けなし
  ↓
SUM関数の計算結果も維持

これで、今回のLIFEBOOKではLibreOffice CalcからXLSX形式へ保存し、そのファイルを再度Calcで開いて、文字列・数値・SUM関数を維持できることを確認できました。

LibreOffice自身も、XLSXなどODF以外の形式で保存する場合には、書式や内容の一部を完全には保存できない可能性がある旨を警告します。

今回確認できたのは、今回作成したテストファイルについて、XLSX形式での保存・再読込・SUM関数の計算結果が問題なく維持されたことです。

この結果だけをもって、すべてのExcelファイル、すべての関数、複雑な書式、マクロ・VBAを含むファイルまで完全互換であるとは判断しません。

10.3 WriterからDOCX形式で保存して再読込する

DOCX形式の確認のみ、第12章のLIFEBOOK再起動後に実施しています。

記事内ではMicrosoft Office形式の確認としてまとめるため、第10章に記載しています。

Writerで作成した日本語文書を、Microsoft Word形式のDOCXとして保存し、再読込できるか確認しました。

第9章で作成した、

/home/honta/libreoffice-test/writer-ja-test.odt

をWriterで開き、次のファイル名で保存しました。

/home/honta/libreoffice-test/writer-ja-test.docx

DOCX形式で保存すると、CalcでXLSX形式へ保存したときと同様に、ODF以外の形式では書式や内容の一部を完全には保存できない可能性がある旨の「ファイル形式の確認」ダイアログが表示されました。

今回はMicrosoft Word形式での保存確認が目的のため、そのままDOCX形式で保存を続行しました。

保存後、実ファイルとファイル形式を確認します。

ls -lh ~/libreoffice-test/writer-ja-test.docx
file ~/libreoffice-test/writer-ja-test.docx

今回の結果です。

-rw-rw-r-- 1 honta honta 5.2K  9月 11 15:33 /home/honta/libreoffice-test/writer-ja-test.docx
/home/honta/libreoffice-test/writer-ja-test.docx: Microsoft Word 2007+

Writerを閉じてから writer-ja-test.docx を再度開きました。

今回の確認では、日本語の文字化けやレイアウト崩れは確認できず、保存した内容はそのまま表示されました。

今回確認できたのは、今回作成したテスト文書についてDOCX形式で保存・再読込できたことです。

複雑なレイアウト、特殊な書式、マクロ・VBAを含むすべてのWord文書との完全互換性を示すものではありません。


11. Samba共有上でファイル操作を確認する

11.1 Samba共有ディレクトリの状態を確認する

LibreOfficeからSamba共有フォルダへファイルを保存する前に、共有ディレクトリの現在状態を確認しました。

stat -c '%A %a %U:%G %n' /srv/samba/share

今回の結果です。

drwx------ 700 honta:honta /srv/samba/share

共有ディレクトリは引き続き、

owner : honta
group : honta
mode  : 0700

となっていました。

続いて、共有ディレクトリ内を確認しました。

ls -la /srv/samba/share

今回の結果です。

合計 12
drwx------  3 honta honta 4096  9月 11 14:44 .
drwxr-xr-x  3 root  root  4096  9月 10 21:50 ..
drwx------ 12 honta honta 4096  9月 11 13:38 共有

第5回で構築したSamba共有ディレクトリが存在し、honta:honta / 0700 の状態を維持していることを確認できました。

11.2 LibreOfficeからSamba共有ディレクトリへ保存する

Writerで新規文書を作成し、次の内容を入力しました。

LibreOffice Samba Test

LIFEBOOKからSamba共有フォルダへ保存しています。

保存先は、Sambaで共有しているディレクトリ直下の、

/srv/samba/share/libreoffice-samba-test.odt

としました。

保存後、実ファイルが作成されていることを確認します。

ls -lh /srv/samba/share/libreoffice-samba-test.odt

今回の結果です。

-rw------- 1 honta honta 9.6K  9月 11 14:56 /srv/samba/share/libreoffice-samba-test.odt

続いて、ファイル形式を確認しました。

file /srv/samba/share/libreoffice-samba-test.odt

今回の結果です。

/srv/samba/share/libreoffice-samba-test.odt: OpenDocument Text

さらに、Linux側のpermissionを確認しました。

stat -c '%A %a %U:%G %n' \
  /srv/samba/share/libreoffice-samba-test.odt

今回の結果です。

-rw------- 600 honta:honta /srv/samba/share/libreoffice-samba-test.odt

これでLibreOffice WriterからSamba共有ディレクトリへ直接保存したODTファイルについて、

ファイル形式 : OpenDocument Text
所有者       : honta
グループ     : honta
permission   : 0600

となっていることを確認できました。

今回LibreOfficeから指定した保存先は、LIFEBOOK上のローカルパス /srv/samba/share です。

この段階では、LibreOfficeからファイルを作成できたことと、保存後のLinux側ファイル形式・所有者・permissionまでを確認しています。

WindowsからSamba経由で同じファイルを参照できるかどうかは、後続の確認で切り分けます。

11.3 WindowsからSamba経由で同じファイルを確認する

LibreOffice Writerから /srv/samba/share へ保存したファイルを、Windows側からSamba経由で参照できるか確認しました。

まず、LIFEBOOK側で対象ファイルのSHA-256を取得します。

sha256sum /srv/samba/share/libreoffice-samba-test.odt

今回の結果です。

f50b547dd1f9e4e7597b8e14845c7a3376fdd2278cc95f2ce7dd7adc7fdf8937  /srv/samba/share/libreoffice-samba-test.odt

続いて、Windows PowerShellから同じ共有ファイルの情報を確認しました。

Get-ChildItem "\\192.168.11.9\share\libreoffice-samba-test.odt" |
    Format-List Name,Length,LastWriteTime

今回の結果です。

Name          : libreoffice-samba-test.odt
Length        : 9729
LastWriteTime : 2026/09/11 14:56:06

Windows側からSamba共有上の libreoffice-samba-test.odt を参照できることを確認できました。

さらに、Windows側でもSHA-256を取得します。

Get-FileHash "\\192.168.11.9\share\libreoffice-samba-test.odt" `
    -Algorithm SHA256

今回の結果です。

Algorithm : SHA256
Hash      : F50B547DD1F9E4E7597B8E14845C7A3376FDD2278CC95F2CE7DD7ADC7FDF8937

LIFEBOOK側とWindows側のSHA-256を比較すると、

LIFEBOOK
f50b547dd1f9e4e7597b8e14845c7a3376fdd2278cc95f2ce7dd7adc7fdf8937

Windows
F50B547DD1F9E4E7597B8E14845C7A3376FDD2278CC95F2CE7DD7ADC7FDF8937

となり、英字の大文字・小文字表記を除いて完全に一致しました。

SHA-256が一致しているため、今回確認したファイルについては、LIFEBOOK上でLibreOffice Writerから保存したファイルと、WindowsからSamba経由で読み取ったファイルが同一内容であることを確認できました。

今回の確認結果を整理すると、次のようになります。

LibreOffice Writer
  ↓
/srv/samba/share/libreoffice-samba-test.odt
  ↓
LIFEBOOK側でSHA-256取得
  ↓
WindowsからSamba共有を参照
  ↓
ファイル情報を取得
  ↓
Windows側でもSHA-256取得
  ↓
SHA-256一致

これで、LibreOffice WriterからSamba共有ディレクトリへ保存したODTファイルを、WindowsからSamba経由で正常に読み取れることまで確認できました。

11.4 Samba共有上のファイルを再読込する

最後に、LibreOffice Writerをいったん閉じたあと、Samba共有ディレクトリへ保存した、

/srv/samba/share/libreoffice-samba-test.odt

を再度開きました。

今回の確認では、ファイルは問題なく開くことができ、保存した本文もそのまま残っていました。

LibreOffice Samba Test

LIFEBOOKからSamba共有フォルダへ保存しています。

再読込時に文字化けやレイアウト崩れは確認できず、警告やエラーも表示されませんでした。

今回の第11章で確認できた内容を整理すると、次のようになります。

Samba共有ディレクトリを確認
  ↓
/srv/samba/share
  ├─ owner: honta
  ├─ group: honta
  └─ mode: 0700
  ↓
LibreOffice WriterからODTを保存
  ↓
OpenDocument Text形式を確認
  ↓
ファイルpermission
  └─ 0600 honta:honta
  ↓
LIFEBOOK側でSHA-256取得
  ↓
WindowsからSamba経由で同じファイルを参照
  ↓
Windows側でもSHA-256取得
  ↓
SHA-256一致
  ↓
Writerを閉じて共有上のODTを再読込
  ↓
本文を正常に再表示

これで、今回のLIFEBOOKではLibreOffice WriterからSamba共有ディレクトリへファイルを保存し、そのファイルをWindowsからSamba経由で参照できることに加え、LibreOffice側でも再度開いて内容を正常に読み込めることまで確認できました。


12. LIFEBOOK再起動後も利用できるか確認する

12.1 LIFEBOOKを再起動する

LibreOfficeの導入、日本語UI化、Writer / Calc、Microsoft Office形式、Samba共有上でのファイル操作まで確認できたので、LIFEBOOKを再起動しました。

sudo reboot

今回の実行時には、次のメッセージが表示されました。

Broadcast message from root@lifebook-ubuntu on pts/2 (Fri 2026-09-11 15:07:30 JST):

The system will reboot now!

SSH接続は、

client_loop: send disconnect: Connection reset

となって切断されました。

再起動後、Windowsから再びSSH接続できることを確認しました。

ssh lifebook

続いて、再起動後の起動時刻を確認しました。

uptime -s

今回の結果です。

2026-09-11 15:07:55

これで、再起動後の新しいセッションであることを確認できました。

12.2 再起動後もLibreOfficeのバージョンを確認できるか確認する

再起動後もLibreOfficeが導入済みの状態を維持しているか確認しました。

libreoffice --version

今回の結果です。

LibreOffice 24.2.7.2 420(Build:2)

再起動前と同じバージョン情報が表示され、libreoffice コマンドも引き続き利用できる状態でした。

12.3 LibreOffice本体・Writer・Calc・日本語言語パックの状態を確認する

続いて、主要なLibreOfficeパッケージの状態を確認しました。

dpkg -l libreoffice libreoffice-l10n-ja libreoffice-writer libreoffice-calc

今回の結果です。

ii  libreoffice         4:24.2.7-0ubuntu0.24.04.6 amd64  office productivity suite (metapackage)
ii  libreoffice-calc    4:24.2.7-0ubuntu0.24.04.6 amd64  office productivity suite -- spreadsheet
ii  libreoffice-l10n-ja 4:24.2.7-0ubuntu0.24.04.6 all    office productivity suite -- Japanese language package
ii  libreoffice-writer  4:24.2.7-0ubuntu0.24.04.6 amd64  office productivity suite -- word processor

4パッケージとも状態は、

ii

となっており、再起動後もインストール済みの状態を維持していることを確認できました。

確認できたパッケージは次のとおりです。

LibreOffice本体
  └─ libreoffice

Calc
  └─ libreoffice-calc

Writer
  └─ libreoffice-writer

日本語言語パック
  └─ libreoffice-l10n-ja

いずれもパッケージバージョンは、

4:24.2.7-0ubuntu0.24.04.6

でした。

12.4 作業途中のセキュリティ更新について

第7回の検証開始時点では Ubuntu 24.04.4 LTS を使用していました。

その後、主要ライブラリのセキュリティ更新が提供されていたため、作業途中で更新を適用しました。

再起動後、OS情報を hostnamectl で確認しました。

hostnamectl

今回の主な結果です。

Operating System: Ubuntu 24.04.5 LTS
Kernel: Linux 7.0.0-31-generic
Architecture: x86-64

これで、再起動後は Ubuntu 24.04.5 LTS になっていることを確認できました。

この記事では、検証開始時点の環境としてUbuntu 24.04.4 LTSを記録し、再起動後の確認ではUbuntu 24.04.5 LTSを使用しています。

12.5 再起動後もLibreOfficeと保存済みファイルを利用できるか確認する

LIFEBOOK再起動後、LIFEBOOK本体のUbuntuデスクトップ上でLibreOfficeを起動し、GUIと保存済みファイルが引き続き利用できるか確認しました。

libreoffice

再起動後もLibreOfficeのスタートセンターは正常に起動し、日本語UIも維持されていました。

続いて、WriterとCalcをそれぞれ起動しました。

今回の確認では、

Writer
  └─ 正常起動

Calc
  └─ 正常起動

となり、再起動後も両方とも問題なく利用できました。

さらに、これまでの検証で作成した次の3ファイルを順番に開きました。

/home/honta/libreoffice-test/writer-ja-test.odt

/home/honta/libreoffice-test/calc-test.xlsx

/srv/samba/share/libreoffice-samba-test.odt

writer-ja-test.odt では、日本語表示とレイアウトに問題はありませんでした。

calc-test.xlsx では、文字化けはなく、SUM 関数の計算結果も維持されていました。

Samba共有上の、

/srv/samba/share/libreoffice-samba-test.odt

も問題なく開くことができ、保存していた本文はそのまま残っていました。

今回の再起動後確認を整理すると、次のようになります。

LIFEBOOK再起動
  ↓
LibreOffice起動
  └─ 日本語UIを維持
  ↓
Writer起動
  └─ 正常
  ↓
Calc起動
  └─ 正常
  ↓
writer-ja-test.odt
  └─ 日本語・レイアウト正常
  ↓
calc-test.xlsx
  └─ 文字化けなし / SUM関数結果を維持
  ↓
Samba共有上のODT
  └─ 正常に再読込 / 本文を維持

これで、今回のLIFEBOOKでは再起動後もLibreOffice本体、日本語UI、Writer、Calc、ローカル保存したファイル、Microsoft Excel形式のファイル、Samba共有上のファイルを引き続き利用できることを確認できました。


13. 最終確認

ここまでの実機検証結果を一覧で最終確認します。

確認項目 結果
LibreOfficeインストール 成功
LibreOfficeバージョン 24.2.7.2 420(Build:2)
Writer 起動・入力・保存・再読込とも問題なし
Calc 起動・入力・SUM関数・保存・再読込とも問題なし
日本語入力 漢字・ひらがな・カタカナを問題なく入力
日本語UI libreoffice-l10n-ja 導入後に日本語化
ODT 保存・再読込とも問題なし
ODS 保存・再読込とも問題なし
DOCX 保存・再読込とも問題なし
XLSX 保存・再読込とも問題なし
SUM関数 今回確認した範囲で問題なし
IF関数 今回確認した範囲で問題なし
Samba共有 LibreOfficeから保存・再読込とも問題なし
WindowsからSamba共有参照 問題なし
SHA-256比較 LIFEBOOK / Windows間で一致
再起動後 LibreOffice・Writer・Calc・日本語UI・保存済みファイルとも問題なし

今回の検証では、LibreOfficeの起動確認だけで終わらせず、Writer / Calc、日本語入力・UI、ODT / ODS、DOCX / XLSX、Samba共有、Windowsからの参照、再起動後の利用まで確認できました。

Microsoft Office形式については、今回試したファイル・関数・書式の範囲で問題は確認できませんでしたが、すべてのファイルや機能との完全互換性を示すものではありません。


今回躓いたポイント

日本語入力の切り替え方法で少し戸惑った

今回のLibreOffice導入そのものは大きなトラブルなく進みましたが、日本語入力の切り替え方法で少し戸惑いました。

今回のLIFEBOOKでは、まず、

Win + Space

で入力ソースを切り替えました。

その後、日本語入力と半角英数字入力を切り替えるには、

半角 / 全角

キーを使用しました。

最初は Win + Space だけで日本語入力と半角英数字入力を切り替えられると思っていたため、入力モードの切り替え方法が分からず少し手間取りました。

今回の実機では、

Win + Space
  ↓
日本語入力側へ切り替え
  ↓
半角 / 全角
  ↓
日本語入力 / 半角英数字入力を切り替え

という操作で日本語入力を行えました。

これは今回使用したLIFEBOOK、Ubuntu、日本語入力環境、キーボード構成で確認した操作です。

別のUbuntu環境やキーボード配列、入力メソッドの設定では操作方法が異なる可能性があります。


切り分けの時系列

今回のLibreOffice導入では大きな障害は発生しませんでしたが、導入前確認から日本語UI、Microsoft Office形式、Samba共有、再起動後確認までを順番に切り分けました。

LibreOffice未導入を確認
  ↓
Ubuntu公式情報・APT候補を確認
  ↓
apt install --simulate libreoffice
  ├─ 新規119
  ├─ 更新0
  └─ 削除0
  ↓
LibreOffice 24.2.7系をインストール
  ↓
libreoffice --version
  └─ 24.2.7.2 420(Build:2)
  ↓
通常起動
  └─ スタートセンター表示成功
  ↓
Writer / Calcの基本動作
  ├─ ODT / ODS保存・再読込成功
  └─ SUM関数も正常
  ↓
日本語入力を確認
  ├─ ja_JP.UTF-8
  ├─ 文字化けなし
  └─ Win + Space → 半角/全角で入力モード切り替え
  ↓
LibreOffice UIは英語表示
  ↓
libreoffice-l10n-ja 未導入を確認
  ↓
日本語言語パックを導入
  ↓
LibreOffice再起動
  └─ UI日本語化
  ↓
Microsoft Office形式を確認
  ├─ 既存XLSX: 表示・集計・IF関数を確認
  ├─ XLSX保存・再読込成功
  └─ DOCX保存・再読込成功
  ↓
Samba共有を確認
  ├─ ODT保存・再読込成功
  ├─ Windowsから参照成功
  └─ LIFEBOOK / WindowsのSHA-256一致
  ↓
主要ライブラリのセキュリティ更新を適用
  ↓
LIFEBOOK再起動
  ↓
LibreOffice / Writer / Calc / 日本語UI / 保存済みファイルを再確認
  ↓
検証完了

今回特に重要だったのは、LibreOfficeが起動した時点で「使える」と判断せず、ファイル保存・再読込、日本語、Microsoft Office形式、Samba共有、再起動後まで段階的に確認したことです。


まとめ

今回は、Ubuntuを導入した古いLIFEBOOKへ LibreOffice 24.2.7.2 を追加し、文書作成・表計算・日本語入力・Microsoft Office形式・Samba共有まで実機で確認しました。

WriterではODTとDOCX、CalcではODSとXLSXの保存・再読込を確認しました。日本語の文字化けやレイアウト崩れは今回試した範囲では発生せず、Calcでは SUM 関数に加えて、既存の IP発生履歴管理.xlsxIF 関数や集計結果も確認できました。

LibreOfficeの初回UIは英語表示でしたが、Ubuntu側のロケールは ja_JP.UTF-8 でした。libreoffice-l10n-ja が未導入であることを確認して追加し、LibreOfficeを再起動したところ、スタートセンターとメニューが日本語化しました。

日本語入力では、Win + Space で入力ソースを切り替えたあと、半角 / 全角 キーで日本語入力と半角英数字入力を切り替える必要があり、ここだけ少し戸惑いました。

Microsoft Office形式については、DOCX / XLSX保存時にLibreOfficeの互換性確認ダイアログが表示されました。今回作成・確認したファイルでは保存・再読込とも問題ありませんでしたが、複雑な書式、すべての関数、マクロ・VBAまで完全互換であるとは判断していません。

Sambaについては、Writerから /srv/samba/share へ保存したODTファイルをWindowsから参照し、LIFEBOOK側とWindows側のSHA-256が一致することまで確認しました。共有上のファイルをWriterで再読込しても本文は維持されていました。

最後にLIFEBOOKを再起動し、LibreOffice本体、日本語UI、Writer / Calc、ローカル保存ファイル、XLSX、Samba共有上のODTを再確認しましたが、今回の検証範囲では問題なく利用できました。

今回使用したLIFEBOOKは Intel Pentium P6200 2.13GHz / 2コア・2スレッド / メモリ8GB という古いハードウェアです。それでも今回試した範囲ではWriter / Calcとも目立った操作遅延は感じず、文書作成・表計算用途で問題なく操作できました。

これで、LIFEBOOKはUbuntu開発機としてだけでなく、LibreOfficeによる文書作成・表計算と、Sambaを使ったWindowsとのファイル共有まで行える環境になりました。


参考資料

今回の記事では、Ubuntu 24.04 LTS上でのLibreOffice導入方法、日本語言語パック、Microsoft Office形式との互換性、ODF以外で保存する際の警告、Windows側でのSHA-256確認について、主に以下の公式ドキュメントを参照しました。

Ubuntu公式Wiki:LibreOffice

判断元URL:

確認内容:

  • UbuntuへLibreOffice一式を導入する方法
  • libreoffice メタパッケージをAPTでインストールする方法
  • Ubuntuではサポート対象リポジトリのパッケージを利用する方針
  • libreoffice-l10n-* などの言語関連パッケージ

公式記載:

Performing a full installation is the recommended way to install LibreOffice in Ubuntu.

公式で案内されているインストールコマンド:

sudo apt install libreoffice

今回のLIFEBOOKでも、この方法を使用してLibreOffice一式を導入しました。

Ubuntu公式パッケージ:LibreOffice

判断元URL:

確認内容:

  • Ubuntu 24.04 LTS(noble-updates)向け libreoffice メタパッケージ
  • パッケージバージョン
  • Writer / Calc / Impress / Draw / Base / Mathなどの関連パッケージ

今回確認したパッケージ:

Package : libreoffice
Version : 4:24.2.7-0ubuntu0.24.04.6

実機の apt-cache policy libreoffice でも同じバージョンが通常候補として表示され、実際のインストールでもこの24.2.7系が導入されました。

Ubuntu公式パッケージ:LibreOfficeダウンロードページ

判断元URL:

確認内容:

  • UbuntuではWebサイトから .deb を手動取得するより、パッケージマネージャー経由の導入が推奨されていること

公式記載:

If you are running Ubuntu, it is strongly suggested to use a package manager like aptitude or synaptic …

今回の記事ではLibreOffice公式サイトから .deb を直接取得せず、UbuntuのAPTからインストールしました。

Ubuntu公式パッケージ:日本語言語パック

判断元URL:

確認内容:

  • libreoffice-l10n-ja がLibreOfficeの日本語言語パッケージであること
  • Ubuntu 24.04 LTS向けパッケージバージョン
  • libreoffice-common やlocale関連パッケージとの関係

公式記載:

office productivity suite -- Japanese language package

今回確認したパッケージ:

libreoffice-l10n-ja
4:24.2.7-0ubuntu0.24.04.6

今回のLIFEBOOKでは初回起動時のLibreOffice UIが英語表示だったため、このパッケージを追加し、再起動後に日本語UIへ切り替わることを確認しました。

以下のLibreOffice公式ヘルプはURLに latest を使用しているため、参照先のヘルプバージョンは更新により変わる可能性があります。

この記事ではMicrosoft Office形式の対応や保存時の警告など一般的な仕様の確認に使用し、実際の動作結果については今回導入したLibreOffice 24.2.7.2の実機検証を正本としています。

LibreOffice公式ヘルプ:Microsoft Office と LibreOffice の併用

判断元URL:

確認内容:

  • DOC / DOCXをWriterで開けること
  • XLS / XLSXをCalcで開けること
  • Microsoft Office形式で保存できること
  • Microsoft OfficeとLibreOfficeではマクロの扱いが異なること

公式記載:

LibreOffice can open and save documents in the Microsoft Office file formats, including Microsoft Office Open XML formats.

今回の記事では、実際にDOCX / XLSX形式で保存・再読込を行い、今回作成したテストファイルの範囲で表示・計算結果が維持されることを確認しました。

LibreOffice公式ヘルプ:Microsoft Officeドキュメントの変換について

判断元URL:

確認内容:

  • Microsoft Office形式の複雑なレイアウト・書式では差異が発生する可能性があること
  • DOCX / XLSX / PPTXの読み込み・保存に対応していること
  • Microsoft Officeとの互換性を一律に完全互換として扱えないこと

公式記載:

The most recent versions of LibreOffice can load and save the Microsoft Office Open XML document formats.

今回の記事でも、今回確認したDOCX / XLSXでは問題がなかったという実測結果に限定し、「Microsoft Officeと完全互換」とは記載していません。

LibreOffice公式ヘルプ:読み込みと保存 - 全般

判断元URL:

確認内容:

  • LibreOfficeの標準ファイル形式とODF設定
  • ODF以外の形式で保存する際の警告設定
  • Microsoft Office形式などを標準保存形式として指定できること

公式記載:

ODFまたは標準の形式で保存しない場合に警告する

今回DOCX / XLSXへ保存した際にもファイル形式の確認ダイアログが表示されたため、その実際の画面と動作を記事内へ記録しました。

Microsoft Learn:Get-FileHash

判断元URL:

確認内容:

  • PowerShellからファイルのハッシュ値を計算する方法
  • -Algorithm SHA256 の指定方法
  • SHA-256を使って2つのファイル内容を比較できること

公式記載:

2 つのファイルのハッシュ値が同一の場合、ファイルの内容も同じです。

また、Get-FileHash の既定アルゴリズムはSHA256と説明されています。

今回の記事では、LIFEBOOK上で保存したODTファイルと、WindowsからSamba経由で参照した同じファイルのSHA-256を比較し、両者が一致することを確認しました。


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