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XAMPPのApacheでLaravelを表示できるようにする

Last updated at Posted at 2018-12-11

この記事は、「【連載】初めてのWindows用Laravel 5.7開発環境構築入門」の孫記事です。環境などの条件は、親記事をご覧ください。
この記事は、「XAMPP上にLaravel 5.7をインストールする 2018年12月版」の子記事です。


 今回は、XAMPP環境でLaravelを動作させます。XAMPP環境ではApacheがWebサーバーなので、LaravelはApache上で動作することになります。
 前回の最後でLaravelの簡易サーバー上で動作確認しているところまでできているので、その状態からスタートします。簡易サーバーは動作したままでも大丈夫ですが、自分がどっちを見てるかわからなくなると面倒なので、念の為止めておいたほうがいいかもです。

前提

 フォルダ構成は前回同様以下のようになっているものとします。

C:
 + xampp
  + htdocs        ← これが通常のドキュメントルート。http://localhost/で見える
   + laravelexample   ← 今回新しく作ったテストプロジェクトフォルダ
    + public       ← テスト用URL http://example.com で見せるドキュメントルート

そしてApache上のLaravelをテスト用URL http://example.com で動作させることを目指します。

Visual Studio Code上でプロジェクトを見ると、ここにあるpublicフォルダを http://example.com で見せるドキュメントルートにしたいわけです。
image.png

なので、Apacheは http://localhost/ などで見えるデフォルトのドキュメントルート(C:\xampp\htdocs)と、 http://example.com 用のドキュメントルート(C:\xampp\htdocs\laravelexample\public)の2つがあることを知っておかなければいけません。デフォルトじゃない方(example.com)を、バーチャルホストとしてApacheに登録することで、これを実現します。

バーチャルホスト(Virtual host)を設定

Apacheにバーチャルホストを設定する方法はいくつかありますが、今回はバーチャルホスト専用の登録場所 httpd-vhosts.conf という設定ファイルに登録することにします。

以下のように、 c:\xampp\apache\conf\extra フォルダにある httpd-vhosts.conf をテキストエディタで開きます。
image.png

image.png

このファイル、初期状態だと中身はすべて # でコメントアウトされています。最終行に、以下を追加しましょう。

<VirtualHost example.com:80>
  DocumentRoot "C:\xampp\htdocs\laravelexample\public"
  ServerName example.com
  <Directory "C:\xampp\htdocs\laravelexample\public">
    AllowOverride All
    Options All
    Require all granted
  </Directory>
</VirtualHost>

VirtualHost に example.com (http://はいらない)を登録し、:80 はポート番号です。ちなみにLaravelの簡易サーバーは8000番でしたね。複数のサーバーで同じ番号は使えません。
DocumentRoot が今回バーチャルホストで見せたいフォルダです。Directory のところでセキュリティ設定してます。
ServerName はホストドメイン名と同じで良いです。

変更したら、保存します。

Windowsにhostsの例外を登録する

 次に、Windows 10に「example.comは、ローカルPC(自分自身=IPアドレス 127.0.0.1)と思ってね」と教えます。これをしないと、ブラウザで http://example.com を開こうとしたとき、インターネットのどこかにあるexample.comを探しに行ってしまいます。
 この「example.comは、[IP]と思ってね」を登録するファイルは、C:\Windows\System32\drivers\etc\hosts です。ただ、このファイルは保護されているので、管理者権限で編集しなくてはいけません。

 管理者権限でhostsファイルを編集するために、まずは管理者権限でメモ帳を開きます。スタートメニューからメモ帳を探し、右クリックして、「管理者として実行」します。
image.png

 つぎに、hostsファイルを開きます。
image.png

 拡張子がテキストじゃないので、開くダイアログの右下のファイルタイプを「すべてのファイル」にします。
image.png

 hostsを開きます。
image.png

 ファイルは以下のようになっているはずなので、
image.png

 最終行に以下を追記します。

127.0.0.1 example.com

 これで、「example.comと言われればIPアドレス127.0.0.1(ローカルPC)」とWindowsが思ってくれるようになります。

LaravelのAPP_URLを再設定する

LaravelのプロジェクトをVisual Studio Codeで開き、.envファイルを開きます。APP_URLはexample.comにしたいので、以下の部分を編集します。
image.png

APP_URL=http://example.com

編集後
image.png

編集したら保存します。

これで、XAMPPのApacheでLaravelを動作させる設定が完了しました。

example.comで動作確認

では動作確認をしましょう。
まず、XAMPPでApacheが動作していることを確認します。(Virtual host編集後一度もApacheを再起動してなければ、一度再起動して設定を反映します。)

image.png

次にブラウザを開いて、アドレスバーに example.com と入力して移動します。
image.png

動作OKですね!

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