この記事は、「【連載】初めてのWindows用Laravel 5.7開発環境構築入門」の子記事です。環境などの条件は、親記事をご覧ください。
連載初回となる今回からは、まず今後開発マシンとなるWindows 10にXAMPPを導入し、PHPとMariaDBで基本的なPHP Webアプリケーションが動作する状態の構築を目指します。以下のステップに分けて、孫記事にしてきます。
- XAMPPをインストールしてPHPとMariaDBが使えるようにする
- Visual Studio CodeでXAMPPのPHPコーディング環境を作る
- XAMPPのPHPをXDebugでデバッグできるようにする
- XAMPPのMariaDBを管理するためHeidiSQLを導入する
- XAMPPのPHPからMariaDBを操作する
以下、なぜ今回この環境なのかを説明していますが、本題ではないので、早速孫記事に入っていただいて問題ありません。
なぜMySQLではなくMariaDBなのか
これまで、有名なオープンソースアプリなどはPHPと組み合わせて使うデータベースにMySQL使うことが多く、私もずっとMySQLを使い続けているひとりです。しかし2018年時点ではMariaDBを選択したほうが良い状況になりつつあります。
- レンタルサーバーでよく利用されているCentOSなどでMySQLじゃなくてMariaDBが標準になってきている。(*1)
- WordPressなど有名なオープンソースを見てもMariaDBが公式にサポートされ始めている。
- GoogleもMySQLをやめてMariaDBに乗り換えた。(*2)
- そもそもXAMPPがMySQLをやめてMariaDBにした。
したがって、今回は時代の流れに逆らわずにMariaDBで進めることにします。
なぜXAMPPなのか
「Apache、PHP、MariaDBのインストールを1から自分で実施する」という技術は、開発とは別の技術です。そもそも最近のレンタルサーバーではDedicatedサーバーでも「Managed」になっているため、本番環境でも契約した時点ですでにこういった環境のインストールが終わってる状態からスタートになります。
したがって、こういった労力は今回のゴールのためには不要(むしろ無駄)であると判断し、XAMPPでの一括インストールを採用します。
参考資料
*1 各LinuxディストリビューションにおけるMariaDB
*2 Google swaps out MySQL, moves to MariaDB