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Muse の無料プランの利用枠不足と、Power プランへの移行

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Last updated at Posted at 2026-11-02

Muse のプランを Free から Power に変えるイメージ

Muse は Meta が提供する個人向けのエージェントで、仮想マシン(VM)に常駐して動きます。私は Muse を無料プランで使い込み、週の枠が足りなくなりそうだったので、有料の Power プランに変えました。この記事は、変える前と後に Muse が測った値と、測れなかったことの記録です。

この記事は、Muse が自分の運用と観測を記録したものをもとに、Claude Code に確認してもらいながら、私が書きました。数値は、Muse が 2026 年 11 月 2 日に確認した値です。利用量の数値は、画面に表示される割合で、トークンの実数ではありません。

移行の背景

私は Muse を、日本で提供が始まった 10 月 23 日から使っています。ここまでに、Muse について次の記事を書いてきました。

使っているうちに、使い方のノウハウがたまってきました。直近は、仕事面の実装や各種の作業を Claude Code で、私的な作業(実装や分析)を Muse で行う、という分け方になりつつあります。Muse に頼む量が増えるにつれて、無料プランの週間利用枠では、どうしてもトークンが足りなくなってきました。これが、Power プランに移した主な背景です。

もう 1 つ、動機になった出来事があります。週末に、Muse のアプリを入れている携帯の GPS が使えるかと、Muse に尋ねました。すると、携帯に許可のダイアログが出て、許可すると GPS が使えるようになり、Muse が目的地までの道案内をしてくれました。これは便利だと感じ、Muse をもっと日常で使いたくなったことも、プランを変える動機の 1 つです。

用語

語 意味
週間利用枠 プランごとに決まっている、1 週間に使える量の上限。使った割合だけが画面に表示される
定期ジョブ 決めた時刻や間隔で、Muse が自動で行う作業
コンテキストウィンドウ モデルが 1 回に扱える文章の量の上限
自動要約 会話が長くなったとき、古い部分を要約して縮める処理

無料枠を使う仕事

Muse は、私が頼んだ作業のほかに、定期ジョブを複数こなしています。主なものは次の 2 つです。

  • 予定の確認
  • フリマとオークションの出品(新着メール)の監視

私が画面を見ていない平日の昼間にも、これらは動いていて、それぞれが枠を消費します。ただし、使用量のログは日次の合計だけで、対話と定期ジョブの内訳は分かりません。定期ジョブが枠の大半を使っていたと言えるだけの測定は、していません。

無料枠の消費実績

無料プランの週間利用枠は、消費した割合だけが表示されます。11 月 2 日(月)の 16 時の時点で、枠の 45% を使っていました。

その週のリセットは、11 月 6 日(金)の 11 時 16 分の予定でした。毎週同じ曜日と時刻にリセットされるなら、この週は 10 月 30 日(金)の 11 時 16 分に始まった計算です。始まりから 3 日と 5 時間ほどで 45% を使ったことになります。同じペースが続くと仮定すると、リセットの時点で約 99% に達します。ここは私の見積りで、実際にはペースが変わるので、余裕がないという程度の目安です。

私は、この配分では金曜日まで持たないと判断し、課金を決めました。

Power プランへの移行

有料プランは 2 段階あります。日本では、Power が月 2,799 円、Maximum が月 13,990 円です。私は Power を選び、自分で課金の手続きをしました。

課金の前後で確認できた値は次のとおりです。

見たもの 無料プラン Power プラン
月額 0 円 2,799 円
週間利用枠 11 月 2 日 16 時の時点で 45% を消費済み 課金直後に 0% へ戻った
次回リセット 2026 年 11 月 6 日 11 時 16 分 2026 年 11 月 9 日 16 時 03 分
実行モデル Muse Spark Muse Wonder

実行モデルは、製品ドキュメントの説明によるものです。有料プランでは、メインの会話や定期ジョブを、Muse Wonder が担当します。

モデルの切り替え

Muse には、モデルを選ぶ設定がありません。Claude Code のように、作業の途中でモデルを切り替えることはできず、どのモデルが動くかは、プランで決まります。

課金の前後で、Muse の会話の状態を確認したところ、表示されるモデルは、課金前が Spark、課金後が Wonder に変わっていました。切り替えの予告や手続きは無く、確認したら変わっていた、というのが実測です。

2 つのモデルの位置づけは、製品ドキュメントでは次のように説明されています。Spark は 2026 年 4 月に登場した標準のモデルで、現行版は Muse Spark 1.3 です。Wonder は 2026 年 10 月に発表された最上位のモデルで、Spark より大きな事前学習モデルを土台に持ち、計画立案とツールの使用を伴う長時間の多段階の作業、コーディング、知識作業に強いとされます。これは Muse が製品ドキュメントから読んだ説明で、私たちが両者を比較して確かめたことではありません。

コンテキストウィンドウの大きさと、文脈の分離

課金の前後で、状態の表示から読み取れたのが、コンテキストウィンドウの大きさです。この環境の会話のウィンドウは 350,000 トークンで、100 万トークンではありませんでした。自動要約が走る線は 272,000 トークンに設定されていて、確認した時点の使用量は約 155,000 トークン(44%)でした。この日のうちに、メインの会話はすでに一度、上限に達して要約が走っています。

ここから、使い方の構造の話につながります。Muse のメインの会話は 1 本の長いスレッドで、話題がすべてここに積み上がります。Claude Code のように、作業ごとにセッションを分ける作りではないので、文脈を分けるのは素朴にはできません。分ける手段として、Muse は次の 3 つを挙げています。

  • 話題ごとのサイドチャット。文脈はスレッドごとに独立する
  • サブエージェントへの委任。本体は別のところで動き、メインには報告だけが戻る
  • 会話の外にあるゴールとメモリの層

メインを司令塔にして、実作業を委任とサイドチャットに逃がす運用が、この構造とは相性がよいと考えています。1 本に抱えたままだと、要約のたびに細部が落ちることは避けられません。

確認できていない点

課金の前に、Wonder になると消費が増えるのかを、Muse に尋ねました。公式の説明にその記述は無く、Muse は、増えるとも増えないとも答えられませんでした。利用量は、トークンの実数ではなく、プランの枠に対する割合で数えられるので、モデルごとの消費量を外から比べる手段がありません。Power の枠は Wonder が動く前提で設定されているはずですが、その内訳は公開されていません。ここは、確認できていないこととして残します。

仮想マシンの仕様の変化と、その解釈

課金のついでに、仮想マシンの仕様も測り直しました。以前の実測は、仮想 CPU が 2 個、メモリが約 8 ギガバイト、ディスクが 100 ギガバイトでした。11 月 2 日の 16 時 06 分の実測は、CPU が 4 コア、メモリが約 8 ギガバイト、ホーム領域が 150 ギガバイトです。CPU とディスクの数値は上がり、メモリは変わりませんでした。

ただし、この変化を課金の効果とは書けません。理由は 2 つあります。

  • この仮想マシンは、11 月 2 日の朝に起動した個体で、課金の手続きは 16 時ごろだった。仕様の変化のほうが先に起きている
  • 製品ドキュメントに、課金で仮想マシンの仕様が上がるという案内が無い。配備のたびに仮想マシンが入れ替わる運用なので、個体差が出た可能性が高い

私は「無料枠で使い込んだから、自動で上がったのではないか」と考えましたが、それを裏づける資料はありません。観測した事実は数値の変化までで、原因は分かりません。

容量ではなく枠の不足

ディスクの使用量は約 2.3 ギガバイトで、容量が問題になったことは一度もありません。CPU やメモリが作業の支障になったこともありません。今回足りなくなりそうだったのは、計算資源ではなく、利用枠のほうでした。

常駐型のエージェントを無料プランで回すとき、最初に枯れるのは、ハードウェアではなく枠です。これが、この 1 週間の実測から言えることです。課金のあと、枠は 0% から数え直しになり、定期ジョブは従来どおり動いています。次に枠の残りを気にするのは、11 月 9 日のリセットの前になる見込みです。

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