試験を受けたのは何者なのか?
- エンジニア未経験の文系大学出身の公務員 33歳
- 独学で学んだVBAによる業務改善がきっかけで、プログラミングと出会い、エンジニア転職を目指す
- 新卒後、VBAと出会う(32歳)まで仕事やプライベートでプログラミングに触れたことがない素人
- 体育会系のノリが好きで、パソコンとは縁もゆかりもない1児の父親
AWS歴
実務案件に挑戦した42日間 実務案件詳細記事はこちら
SAA試験について簡単に
AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイトは、AWS における、可用性があり、コスト効率が高く、高耐障害性で、スケーラブルな分散システムの設計に関する 1 年以上の実務経験を持つ方を対象としています。
形式 択一選択問題・複数選択問題
時間 130分
問題数 65問
合格点 720点
受験料 15,000円(税別)
なぜ試験を受けたのか?
先日、企業のモニタリング体制を構築するちょっとした実務案件を経験させていただき、AWSをより深く、体系的に勉強したいと感じたので、資格取得に挑戦しました。
結果どうなったのか?
合格!!!!
学習期間:10月6日〜10月12日までの間(7日間)
試験日:10月13日
学習時間:42時間
なぜ学習期間が1週間なのか?
エンジニアに転職したいという目標のもと、きちんと計画的に勉強ができる人間であることを少しでも証明したいと思い、1週間という短期間で受験することにしました。
この1週間という期間は、現役エンジニアの方から助言を頂き、自分のスキル感と平均的なSAAの資格取得までの期間を総合的に勘案し、実務経験がある人なら2週間程度で取得できるという試算をいただいた上で、設定した学習期間です。
試験合格までの道
1 戦略立案
まず、短期間で合格をするために、最短ルートで合格まで突き抜ける方法を探すことにしました。
この資格は情報が溢れており、たくさんの方が合格のためのノウハウを発信してくれていました。
その情報を集めて、自分のスキル感と再現性を考慮し、自分なりに突破方法を考えました。
その勉強方法は結論から申しますと、徹底的に問題を解く!!これに尽きます。
学習した7日間で私は、合計940問の問題を解きました。
7日間学習に費やすために、まずは半日かけて学習計画を立案しており、情報源は次のとおりです。
- 【最速】既婚子持ち社会人のクラウド初心者でも、1ヶ月半でAWS資格11冠制覇できる方法
- AWS認定11冠制覇したのでオススメの勉強法などをまとめてみる
- GW11連休を利用してAWS認定6冠を達成しての振り返り
これらの情報源を元に自分なりに最短の勉強方法をまとめたところ、
- 問題をひたすら解く
-
Udemy
とAWSWeb問題集
が2強で、AWSWeb問題集を推しているのが多い - AWSWeb問題集推しの理由:解答に公式ドキュメントへのリンクがあり、間違った問題については公式のどこを読むべきかわかるので効率的に学ことができる
-
- 問題を解いて、よく分からない、聞いたことがないサービスについては、公式を見る
- 参考の公式はブラックベルト
- 模擬試験を受けて、試験慣れする
このような感じでした。
参考書から読みだしたら当然、時間が足りないので、実践で知識も養う!分からなければ、そこだけインプットする!
これが最短の勉強方法とのことでした。
2 学習開始
問題を解きまくって、試験を突破する。
どのような問題集を選ぶのか、最初の戦略立案で、AWSWeb問題集推しが多かったので、私もその問題集を購入することにしました。
実際に勉強してみたところ、AWSの各種試験別に問題が用意されており、SAA試験の場合だと、1000問以上用意されていました。
私は、この問題集を購入(月額制)して、問題を解いていきました。
だいたい7問で1セクションになっていて、ネットで紹介されていたとおり、問題ごとに解説もついており、根拠となる公式のリンクも貼ってありました。
学習2日目の転機
1日目、2日目はこの問題集を解いていたのですが、2日目に、「これはなかなか前に進まない」「効率的ではない気がする」という違和感に気づきました。
その理由は、解説がきちんと載っているのですが、その解説が自分には分かりにくかったからです。
公式のリンク先を参照しても、公式も当然分かりにくいのです。
その結果、一つ一つの問題の理解に時間がかかり、また、全体の問題量が多すぎて、試験までにやりきった感を味わえないと思いました。
また、問題形式が実践と異なっている点も気がかりでした。
4〜5択の選択問題が多い試験にも関わらず、2択問題が結構あり、私は時間がない中で、選択肢を見るだけでも勉強になるので、問題の形式が違うのは嫌でした。
極めつけは、解説内容をコピペできない仕組みになっており、復習のためにNotionにメモを残したかったので、いちいち自分で1から入力しないといけない状況がとても非効率に感じました。
そこで、2日目の途中で方針を転換することにしたのです。
良質な問題集との出会い AWS CloudTech
SAA試験の良質な問題集を探すため、再度情報を集めました。
欲しい問題集の軸は
- 解説が分かりやすいこと
- 問題数がそこそこあること
- 基本を無視した最短合格を目指すことにフルコミットしていること
この軸を満たす問題集を探しました。
すると、見つけました。これです!完全無料(2021/10/12現在)の自分にとって最高の問題集です。
AWS CloudTech
こちらのリンク先で、会員登録すると、無料でSAA試験用の問題集200問を解くことができます。
勉強方法についてもyoutube動画で無料配信してくれています。
この勉強方法は実にシンプルで分かりやすく具体的に紹介してくれています。
勉強方法をまとめると、
- 200問ある問題を10問づつ解いていく
- 10問終わったら次に行かずにもう一回同じ10問を解いていく
- 2回同じ10問を解いたら、次の10問をやり、2回やったらまた戻る、2歩進んで1歩下がるみたいな感じです
- やった箇所や間違った箇所をスプレッドシートに記録していく
- 200問を試験日までに全体で5回繰り返す
といった感じです。
ある程度まとまった問題を短期間で繰り返して、問題文ごと覚えてしまうくらいやるという勉強方法でした。
これが正解でした。実際の学習記録です。
一番良かったのが、私にとって解説がとてもわかり易かったことです。変な英訳みたいな解説ではなく、作成者が丁寧に解説を作成された感じが伝わって来ました。
また、ある程度まとまった問題集を早い段階でまず一通りでき、安心感を得ることができるという点でも、問題数が丁度よく設定されています。その安心感で、学習がはかどりました。
そして、繰り返しの演習で、問題の傾向や回答の傾向、いわゆる試験問題を解くためのテクニックが身についていき、少しづつ知識も養われいきました。
CloudTechでは動画でAWSを学ぶことができ、無料範囲でも一部閲覧することができる講義動画があるのですが、それがまた分かりやすかったです。
ステートフルとステートレスの違い、ACLとセキュリティグループの違い等をイメージしやすいように噛み砕いて図で説明してくれています。とても頭に入りやすかったです。
この結果、勉強方法が確立しました。(3日目)
問題を繰り返し解き、解説を読んでもよく分からないものは分かりやすい動画を見て学ぶ
この方法です。
また、先ほどの画像をご覧いただきたいのですが、CloudTechで紹介されていた方法は、全体を5回繰り返すというものでしたが、私は時間の都合上、4回目以降は間違えた箇所だけやりました。
問題を解いてみて、自分の理解が至らない箇所を重点的に繰り返し、さらに効率的により少ない勉強で試験に臨みました。
目標を定めて、計画をたて、実際にやってみて、試行錯誤して改良を重ね、最良のスタイルを確立するのが大切だと思いました。
インプット用の動画
このAWSCloudTechの他に、私はインプット用にUdemyの講座を購入しました。
AWSCloudTechの無料枠では試験範囲を全て網羅できず、動画で視覚的に勉強したかったからです。
通勤中や仕事の合間、家事の手伝いをしながらでも勉強できるように動画での勉強が必要でした。
Udemyで購入した講座はこちらです。
これだけでOK! AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験突破講座(SAA-C02試験対応版)
この講座も自分的には当たりでした。
AWSサービスの解説だけではなく、前提として知っておかないといけない知識の講義や実際のAWSサービス利用方法をハンズオン形式でやってくれており、視覚的にざっくり理解することができました。
「見る」という単純な作業で、場所を選ばず、どこでも勉強できて、更には思考を使わず、なんとなくでも理解できるものです。
この講義は全体数が多かったので、私は試験までに全部は見ておらず、全体の30%位を見た程度ですが、とても有益なものでした。
私はこの講義を全てダウンロードし、1.5倍速で隙間時間にどこでも見れるようにして、特に知らないAWSサービスの概要動画をざっと見ることで薄い知識を得て、問題で必要なとこだけ深ぼるスタイルで知識を広げていきました。
3 模擬試験
学習5日目(問題数700問)と7日目(問題数850問)に模擬試験を行いました。
先ほどご紹介したUdemy講座の巻末には3回分の模試がついており、本番試験よりも少し難しいくらいの難易度の問題が掲載されています。
私は1回目と2回目のみを2回づつ実施し、本番試験に臨みました。
1回目の試験は正答率58%、2回目の試験は正答率60%で、正直試験に合格する気がしませんでした。
SAA試験は自分にはとても難しく感じる試験で、もっと学習期間が必要だと感じたのですが、もはや自分を信じてやり続けるしか道はありませんでした。
模擬試験で間違えた問題はしっかり復習し、解説を読んで、試験日まで問題演習を繰り返しました。
試験当日
試験当日、私は「自宅受験」を選択し、試験時間ぎりぎりまで問題を解き続けました。
いざ、試験を始めてみると、肌感ですが、自信を持って回答できたのは、全体の4割くらいと思います。
しかし、まったく知らないサービスの問題でも出題の意図と出題者が欲している回答がなんとなく分かる問題が多く、予測で2択まで絞れるものが多かったです。
SAA試験の試験時間については十分に余裕があり試験時間に追われるという心配はありません。
余裕を持って試験に臨むことができるので安心してください。
結果的になんとか合格できたのですが、前述のとおり、自信を持って回答できた選択肢は少ないです。
なんとなくで正解した問題が多かったのですが、そのなんとなくは繰り返し問題を解いて染み付いた予測と薄く広い知識で得た結果なのではないかと思います。あと、運も味方してくれたと思います
最後に
長々と記事をご覧いただきありがとうございました。
「資格持ってても、実務はできない」というお話はよく聞きます。私もそうだと感じています。
ただ、実際に勉強してみて、AWS認定試験について感じたことは、実務を効率的に習得するのにとても役立つものではないかと感じました。
具体的には、AWSサービスにはどういったものがあるのか、ソリューション作成時の考え方の原則、この問題にはこのサービスを検討みたいな型?を体系的にできたことで、その後の実際に手を動かして実力をつけていくという時にとても役立つのではないかと感じました。
SAA試験の勉強をした後に、先日挑戦させていただいた実務案件をやっていたら、また別のソリューションが提案できただろうなと感じることができ、そういった意味でも、この資格勉強は自分にとって意味があるものだと感じました。
これで絶対受かるという勉強方法ではないですが、この挑戦がどなたかの参考になれば幸いです。
また、7日間、自分が家事・育児ほぼ放棄した状態で応援してくれた家族と一緒に勉強してくれている勉強仲間たち(誰だ?)に感謝申し上げます。
どうもありがとうございました!!