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【最速】既婚子持ち社会人のクラウド初心者でも、1ヶ月半でAWS資格11冠制覇できる方法

Last updated at Posted at 2021-08-01

アバン

燃えたらチャンスなので、過去記事ご紹介!

でもって、本書きたいので、出版社の方、声かけて頂けたら企画書書きます! 本編もサクッと書きます!

既婚で、子持ちで、IT企業に勤める社会人で、40代後半です。奥さんは超頑張り屋です。関係ないけど学校は文系です。で、大昔にプログラマしていたことはあるけれど、基本その後20年間スーツ系のお仕事をしていたので、「サブネットってアレだ。255.255.255.0とかでマスクしてるやつ」くらいのネットワーク知識です。逆にソケットなら使ったことあるけども。

本格的なIaaSが登場したときにはすでにエンジニアから遠い界隈にいたので、「AWSって、さくらインターネットの凄い版?」みたいなぼんやりした印象を持っている、クラウド初心者も甚だしい人でした。でも、AWS資格を取ってみよう、と思ってからきっかり1ヶ月半で11冠取れました。ぱちぱちぱち。まあ、1ヶ月半を「きっかり」と呼ぶかどうかは微妙ですが、どうやれば取れるのか、というあたりをざっくりお話ししようと思います。

ただし、人には向き不向きがあるので、このやり方はあくまで私に合ったやり方に過ぎません。ですから、これはあくまで参考情報です。初期仮説の肥やしにして頂き、おのおのがた、自分なりのやり方を見つけて取り組んでもらえればよいのではないでしょうか。

動機

会社で取得推進が盛り上がっていたんです。それが引き金です。それだけだと身も蓋もないので、もすこし深層を掘ってみると、私、もともとはがっつりエンジニアだったのですね。でも、起業したり完全にITと関係ないビジネスコンサルをやったりで20年弱、ITから遠く離れていたんです。するってーと「そこそこIT分かる」と言ってもまあ、エンジニアにはもちろん、そうでない人にもゆっくり時間をかけないと信じてもらえるわけもなく、なのでまあ「資格でも取ろうかな」という秘めた気持ちがありました。しかも忙しくて先延ばしになりつつあったんで、危機感もありました。

クラウドっていうかIaaSって、私がエンジニアを離れて久しくなってから流行ってきたものなので、正直海の物とも山の物とも知れず、好奇心がうずいた、というのもあります。胡乱な本なのでリンクは張りませんが「クラウドコンピューティングの幻想」なんて本を読んだりもして、「そんなもんかねえ、しらんけど」という偏った認識を持っていたので、「流行って久しいAWSをここらで知ってみるのもいいかな」とも考えたのです。エンジニアの経験があるとは言っても、据え置き型ゲームとか、黎明期のPC用オンラインゲームとかで、まあなんというかコードがっつりの世界しか知らないので、「運用の人」って「なんかTeraTermでgrepしてる人」というイメージしかないという、まあなんか色んな意味で遠い世界だったわけです。

併せて、AWS認定資格自体も、結構流行っている印象です。AWS6冠とかAWS11冠とか、そういう言葉が割と人口に膾炙していて、**「なるほど『AWS11冠』って言えば、なんかちょっと頑張った人扱いになるのか」**と見受けられたのも、この種目を選んだ理由です。

RTAってほどじゃないけど

色んな人が色んな言い回しで書いていますが、資格って、実務能力とはそんなに強く相関しません。でも無相関でもない。実務がバスケだとしたら、資格は体力測定、というくらいのほどほどの相関です。だから、資格の意義は「特定分野の話が通じる可能性」を示唆してくれる感じですかね。少なくとも、「多少わかってうんうん言ってる人」と「うんうん言ってるけどぜんぜんわかってない人」を見分けるくらいの精度はあると思っています。「話が通じる人」だと証明するために資格を取るんだ、と割り切ってしまえば、さっさとそうなってしまいたいのが人情です。

RTAと言うには初期条件を揃えにくいのでアレですが、最速で全部取ったれ、と決めました。ちなみに「RTA」というのは、Real Time Attackの略で、短い実時間でのゲームクリアを競う遊び方のことです。下調べであれこれググってみて「バッドノウハウ記事に踊らされるな!資格は最短で取れ!」にもちょっと影響されました。

当初の目標は3ヶ月で完走でした。11個、週1個なら3ヶ月。簡単な計算です。だれる日もありそうなので、平均勉強時間は日に2時間くらい、と想定しました。しかし、やっていくうちに、テンションが上がってきました。奥さんもものすごく支援してくれました。超感謝。

結果概要

で、こんなんでましたけど。最終的には当初目標の半分の期間で完走したことになります。

略称 取得日付 点数 正味勉強時間 参考:半月ごとの取得ペース
CLF 2021-06-17 830 約5時間
SCS 2021-06-27 767 約14時間 ここまで半月
SAA 2021-07-04 814 約10時間
SOA 2021-07-07 746 約6時間
DVA 2021-07-10 880 約8時間
DOP 2021-07-15 771 約16時間 ここまで次の半月
SAP 2021-07-22 887 約16時間
MLS 2021-07-23 903 約6時間
DAS 2021-07-24 763 約6時間
ANS 2021-07-26 876 約8時間
DBS 2021-07-31 774 約12時間 ここまで最後の半月

点数を書いたので、「ちょいちょいギリギリなの草」とか言われそうですね。まあ否定しません。とはいえ、運にも恵まれて全部一発合格できたので、1ヶ月半で全部いけました。オリンピック連休で3連チャンしたのがいい思い出です。さすがにあれは無理がありました。本当は4連チャンしようと思ったのですが、「次回半額バウチャー」が届くまでに丸一日かかるので、それを待っていたらその間に予約が埋まってしまったのです。次回半額を使いつつ連日受検しようと思うと、夕方6時半にバウチャーが有効になって、すかさず夜8時からの試験を予約、というペースでないといけないのですが、この日は、なんと直近で空いているのが真夜中3時以降しかない、という有様でした。さすがに翌朝からまた出社なのに、夜中の3時に試験を受ける気にはなれません。「11連休で6冠」とか書いていた人がいたので、ネタとしても4連休で4冠なんて書いてみたかったです! 過ぎたことですが、悔しいですねえ。日曜の夜に、今夜は受けられない、というのが判明してストロングゼロを飲んでしまったので、正直1日の猶予は活用できていません。

なお、勉強時間は、中断が入ったり寝落ちもあったりでそんなに精度が高くないと思います。子どもに算数を教える時間は、大体子どもからアポを取ってくれるので突発要因にはならないのですが、それでも数回は号外的なのは発生しましたし、その時間は勘定に入っているかどうか覚えていません。±2割くらいの測定誤差はあると思ってください。合計約107時間。累計すると「うっ」って思いますが、実際スピード最優先で取り組むと、あっという間という印象のほうが強く残っています。

ちなみに7/18には、IPAの情報セキュリティマネジメント試験を受けました。スコアレポートによれば合格ですが、これはまあ、準備のあまり要らない試験です。合格基準は6割なので、過去問の問題文を数年分斜め読みの2時間程度の準備で何とかなりました。

ぼくの(あとから)かんがえたさいきょうの取得順序

Markdownではルビがふれないようなのですが「取得順序」に「ガンダム」というルビをふりたかった気持ちだけ受け取ってください。資格取得なんて第一種情報処理技術者試験以来20数年ぶりということもあって、張り切って色々振り返りをしながら、後知恵も残しているのですが、その中に、こんなメモがあります。

CLF→SAA→DVA→SOA→
ここで猛勉強→DOP→勉強→SAP→勉強→SCS→勉強→ANS→
息抜き→DBS→DAS→MLS

私は1ヶ月半かかりましたが、正直、現役の若者とか学生なら、この順序なら3週間でいけると思います。「つくれぽ」ならぬ「うけれぽ」が読めると嬉しいです。初め4つと最後3つは、朝🌞夜🌙朝🌞勉強、夜🌙受検、みたいに、中1日でガンガンいけるはず。

基本的に、前に取った資格の勉強が後に活きてきて、勉強はどんどん加速します。自分の受検間隔がどんどん狭まっているのもそれです。詰め込んだものがこぼれないうちにどんどん受けた方がお得なのでスピード重視はむしろ合格率にプラスです。飲み会で言うところの「おーっとっとっと! お口でお出迎え!」というやつです(ちがう)。それに加えて順番をちゃんと考えると、勝率はもっと上がります。

そう言えば、略称をふちかましまくっていますが、一応正式名も一覧にしておきましょう。入門<アソシエイト<プロフェッショナル<専門知識の順で、それぞれの中は略称のアルファベット順に並べました。この略称ですが、ちゃんと公式も使っている公認の略称です。しかしなぜクラウドプラクティショナーがCLFなのか、もっとはっきり言えば「Fがどこから出てきたのか」それだけが分かりません。

略称 正式名 和訳名
CLF AWS Certified Cloud Practitioner AWS認定クラウドプラクティショナー
DVA AWS Certified Developer - Associate AWS認定デベロッパーアソシエイト
SAA AWS Certified Solutions Architect - Associate AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイト
SOA AWS Certified SysOps Administrator - Associate AWS認定SysOpsアドミニストレーターアソシエイト
DOP AWS Certified DevOps Engineer - Professional AWS認定DevOpsエンジニアプロフェッショナル
SAP AWS Certified Solutions Architect - Professional AWS認定ソリューションアーキテクトプロフェッショナル
ANS AWS Certified Advanced Networking - Specialty AWS認定高度なネットワーキング専門知識
DAS AWS Certified Data Analytics - Specialty AWS認定データアナリティクス専門知識
DBS AWS Certified Database - Specialty AWS認定データベース専門知識
MLS AWS Certified Machine Learning - Specialty AWS認定機械学習専門知識
SCS AWS Certified Security - Specialty AWS認定セキュリティ専門知識

概ね和訳名はそのまんまなんですが、改めて並べてみると、ANSの据わりの落ち着かなさがすごいですね。そしてやはり「F」。

試験の受け方

自宅受検、素晴らしいですお風呂ではないです。押し入れのある和室があるので、そこにちゃぶ台を置いて、一切のものを押し入れに詰め込んで、そこで受けました。仕事から帰って、宵の口にほいさっさと受けられる。これなしにはこのペースでの資格取得は絶対にできませんでした。

なお、平日夜に受検するためには、受検言語は日本語でも、試験監督は英語にしないといけません。時差の関係か、英語だと夜中も受けられるのです。英語が苦手でも大丈夫。「プリーズ、タイプ」と言えば、文字チャットで指示をしてくれますので、私は毎回「オッケー」と「サンキュ」と「プリーズ、タイプ」しか言っていません。**略して「おっさんプリンタ」**です。

あとは、受検日をあらかじめ決めるのが大事です。厳しめに。で、準備不足だと思っても、延期せずに無理を通す。でも、試験予約までしなくても構いません。というのは、特に後半になってくると、前倒しで受けてしまいたくなるものだからです。そんな時、予約まで24時間を切っていると、翌日まで待つことになります。せっかくのテンションを無駄にして、良い結果に資するわけがありません。

試験の受かり方

受かり方大事。Professional以上、7資格の合格基準は75%です。これを「75%の問題にしっかり答えられれば受かる」と解釈すると、安全側に振りすぎた戦術を導いてしまいます。RTA向きな効率からは離れてしまいます。良くても、私程度の素人が数日の勉強で受かろうと思ったら、しっかり分かるのは50%くらいなんじゃないかな、と思います。で、残りの半分が2択まで絞れたら、5分5分ちょいの確率で受かります。でも、さすがにそれは逆に非効率ですよね。私が受けていた期間は、ピアソンのおかわり1杯無料(落ちても1回無料で再受験できる日本向けキャンペーン)が行われていたので、それを使ったとしてもまあ確率8割。ちょっと分が悪すぎます。

私のおすすめは、「2択まで絞ったものを、6割方正解を引けるように鍛える」という方針です。

反復試行の確率で計算すればいいですね。机上の空論ですが、まあモデル化して検証するのは基本なので、一応計算してみましょう。65問の場合です。うち、5問は後述するダミー問題だとします。残り60問のうち、30問は正解が分かるとします。残り30問が2択まで絞れるとします。

では、ここからサルになって、確率50%で正解するとしたら、最頻値のところがギリギリ合格なので、50%よりも多少合格率は高く、約57%になります。確率分布はきれいな左右対称です。想像通りかつ、うれしくないですね。グラフに描くと、fig.1のようになります。縦軸は確率、横軸は正解数。合格基準が青線、正解数ごとの確率分布がオレンジ、点数の高い方からの累計が灰色です。
image.png
▶説明不足のグラフ fig.1

では、2択まで絞れた選択肢を、60%の確率で正解するとしたら? 下のfig.2をご覧ください。縦軸確率、横軸正解数、青いタテ線が、合格ラインです。確率分布がオレンジの線で、点数の高い方から累計したのが灰色の線です。なんと、90%の確率で合格するのです。受け直し1回を勘定に入れれば、合格率は99%を超えます。
image.png
▶説明不足のグラフ fig.2

繰り返します。

  • 半分は確信をもって正解できるようにしよう
  • 残りの半分は、2択まで絞れるようにしよう(2/5択なら、シナリオ1「1つはビンゴ、もう1つが2択」シナリオ2「答えの組が2候補」のどちらかを狙いましょう! どちらが良いかは、選択肢の作り方によって違うので、問題に合わせましょう)
  • 2択から選ぶとき、6割の確率で正解できるように、推理力を高めよう

これで半可通のままでも、合格がもぎ取れます。もちろん、6割あたる、というのを精緻にコントロールすることなどできませんが、合格点の取り方として、こういうイメージを持っておくと、余裕をもって、過剰品質にならずにスピード受検ができるのではないでしょうか。

おまけです。上でちろっと言及した話ですが、AWSの試験では、出題範囲外の問題および出来映えが残念な問題が数問出ます。これは、将来の試験で使う問題を実地テストする目的で混ぜてあるもので、配点が0です。答えても答えなくても0です。だから悩むのは時間の無駄なので、「あ、これかな」と気づいたらフラグも付けずに適当に答えます。SAPなんかは元々範囲が広いので見分けがつきにくいのですが、それでも1問はそれっぽいものに気づきました。

勉強の仕方

他の人々の大半が書いているのとは真逆ですが、「分からない言葉でも調べない」。これがスピードアップのコツです。ググりはじめるときりがありません。真面目に調べるのは、RTA向きじゃありません。正確な知識かどうかは点数とはあまり関係ないので、正解選択肢が選べる程度の間違った理解で構わないのです。資格でなくても、その程度の理解で会話には困りません。手を動かすには困るでしょうけど、手を動かすときにはオンラインヘルプ見るし、ググるし、聞きますよね。だから問題なっしんぐ。試験対策ではなるべく調べません。勝手に解釈するのです。難しげに言えば「内的モデルでカタがつくものは、調べない」。例えば「SQS FIFOってあれね、立ち食いそばの食券置き場ね」という感じ。**コンテナとかも、天空の城ラピュタの終盤で出てくる城のバックヤード**を想像して、いろんな脳内妄想を重ね合わせています。AWSには滅びの言葉はなさそうですけどね!

話を戻しましょう。ググらないならどうするか。初めから問題を解きます。選択問題を解いて基準の勝率を超えるのがゲームのルールなので、初めからそれをやるのです。解説書を読んでも麻雀は打てるようにならないのです。私は1資格につき250問と決めて、初手ちんぷんかんぷんでも問題からはじめました。これが賭け麻雀なら大やけどです。なお、どんな問題を解けば良いかというと、
 ・本番と似た形式である。(1/4択・2/5択、という点で本番と共通しているのは必須)
 ・答えたら、すぐに間違いが分かる。(せめて10問終えたら答え合わせできないとダメです)
 ・間違いの理由が何かしら書いてある。
という教材が、良い教材です。

正直、SCSの時は私、まだ全然知見がなくて、中華製の解説なし問題集PDFを買って解いたのですが、かなり苦労しました。解説がちゃんとあるUdemyの英語版問題集を、Chromeの翻訳機能を使って取り組むのが良いと思います。翻訳済み教材なら「AWS WEB問題集で勉強しよう」も良くできていると思います。ただし、2021年7月現在ではDBSに未対応でした。運営者さんには問い合わせて「8月公開」という予定を聞いて「じゃあそれを使って勉強します」と返信したのですが、その後、問い合わせた時点よりも巻きで進めてしまったので、私の受検には間に合いませんでした。

余談の余談にはなりますが、DBSは最後だったので、模擬試験の無料バウチャーがたくさん溜まっていました。SCSの模擬試験が半分くらい公式Exam-Readinessの巻末問題と重複していて「だまされた」と思って以来、ずっと模擬試験は受けていなかったので、無料バウチャーが溜まりまくっていたのです。それで別日に分けて2回受けてみたら、問題セットが2回とも全く同じという衝撃。あれは複数回受けるものじゃないようです。おっと、DBSで熱くなりすぎました。

さて、教材はともかく、問題を解いては、正解選択肢と間違い選択肢の理由を斜め読みします。そして勝手に解釈します。1周したら2周目。2周目は、自分なりの勝手解釈をつぶやきながら解きます。以上。参考書なんて要りません。参考書は、資格取ってから報奨金で買ってください。4択なら資格を取れる程度には解ける、という謎理解にたどり着いてから参考書を読むと、「ああ、そういうことだったのか!」と一読ですらすら入ってきます。逆に参考書を読んでしっかり理解したつもりでも、資格が取れるほど問題が解けるかっていうとそうでもないのですよ、これが。プレゼン術なんかでも、聞き手がすでに知っている情報が7割、というのが、伝わりやすいバランスだと言われます。そういう意味でAWS資格の合格基準は、なかなかいい線をついてくれています。先に詰め込んで、テストに駆け込みましょう。

仕上げに、日本語版の公式Exam Readinessがある資格については、じっくり観ました。嘘です。映像はシークバーをポチポチワープさせて拾い見て、文章と図とサンプル問題・クイズだけ目を通しました。DOP・SAP・SCSはちゃんと勉強になるので、仕上げにおすすめです。知識が増えるわけじゃないけど、全体観が分かって見通しが良くなる感じです。ちなみに、MLSのExam Readinessは変な意味で面白かったですね。サンプル問題の解説が、全然説明になっていなくって、そのくせセクシーボイスで、笑いながら観ました。映像を一番観たのはMLSです。

話を戻しますが、問題をひたすら解く、というスタイルは、特に忙しかったり、突発事象で邪魔されやすかったりする人にお勧めです。正直、問題と選択肢を読んで、選択肢の比較のポイントを絞ったら、別に他の出来事が挟まっても問題ないのです。だから細切れになっても勉強は着実に前進します。

なお、これはちょっぴり高度ですが、特にプロフェッショナルより上のクラスでは、類題を想像しながら解くと、1問で2度美味しいのでおすすめです。また、気のせいかも知れませんが、「類題を想像する」という頭の動かし方をすると、問題の本質にたどり着きやすいように思えました。

テスト中の過ごし方

次に大事なのは、テスト中です。問題が表示されます。選択肢にはラジオボタンかチェックボックスがついていて、クリックで回答します。画面上部にフラグを付けるボタンがあり、画面下部にある「次へ」のリンクで次の問題に進みます。

ここで重要なのは、回答に自信のない場合にフラグを付けるだけではなく、選択肢中に聞いたことのない言葉が出てきた場合もフラグを付けることです。後続の問題を解いているときにその正体が明らかになることがありますが、後からどの問題だったのか探すのは困難です。私の場合は、SAAを受けた時だったと思いますが、「S3 Intelligent-Tiering」なんて、勉強中は一切聞いたことがなかったのですが、このパターンで正体が想像できました。まあ、むしろ、なんでそんな基本的なところに穴があるんだよ、というツッコミまちな感じですね。いずれにせよ、こういうケースを想定すると、フラグの付け方は、前半はフラグを多めに、後半はフラグを少なめに、というバランスが理想です。

1周目は、なるべくリズムを作って、全体の時間の半分を目標に、全て回答します。2周目は「フラグを見直す」です。ここはじっくりと問題を読み直して、推理して解きます。よく言われるように、初見の答えが大体正しいのですが、すでに述べたように、後続の問題から得たヒントで考えが変わることもあります。2周目で、8割方フラグを外すのが理想です。そして3周目、4~5問を粘って考えて、3周目で全てのフラグを外したら、腹をくくって試験終了です。

冒頭そばの結果概要を見て、「3時間の試験に対して勉強時間6時間ってどういうこと?」と思った方もいるかもしれません。しかし、それは制限時間のお話です。DOP・SAPはぼやぼやしてると制限時間を使い切りますし、実際私もDOPは見直しの時間を取れませんでした。でもそれ以外の試験は、見直し含めた3パス合わせても、制限時間の半分以下で終わります。1.5時間の試験に対して勉強時間6時間、と言えばそれほどバカげた数字ではないでしょう。

試験問題は多分作問者ないし作問チームによって多少センスが違うのだと妄想しています。数種類の異なる雰囲気の問題があるんです。文字数多いけどうっすいのもあれば、情報量が多い中にきっちりポイントを仕込んでくるのもあれば、設定の文章の主題から微妙にズレたディテールを聞いてくるのもあります。選択肢の作り方も、複数の2択を組み合わせて4択を構成してくるタイプと、間違い探しみたいにくどい選択肢のいくつかに間違いを仕込んでくるタイプは、見た目は文字ばっかりで似ているのですが、趣味が違うというか、中の人が違うように思えます。そういうタイプごとに、ボブとかチャーリーとか、適当に自分の中で名前をつけておくと、「またお前か」とツッコミながら楽しく取り組めます

難易度ランキング

んー、難易度情報ってニーズが高いようなので追記していますが、これって何のために知りたいんでしょうかね。(A)簡単すぎるのは意味ないから受けない、なのか、(B)いきなり難しいのは敬遠したい、なのか、どういうことなのでしょうか。(C)簡単な順に受けたい、と言うのもあるかも知れません。

(A)「簡単すぎるのは意味ないから受けない」人へ

とりあえず、CLFだけ除外すればいいんじゃないでしょうか。他は「意味ない」というほど情報量が少なくはありません。

(B)「いきなり難しいのは敬遠したい」人へ

大丈夫、受かれるように作られている試験です。一応、全部無理なく合格できるものだと身をもって体験しました。

(C)「簡単な順に受けたい」人へ

ランキングを本当に必要とするのはこのタイプですかね。一応、「ぼくのかんがえたさいきょうの……」という章で順序は示しましたが、あれは易しい順とはまたちょっと違うので、ここで私見による難易度順を示しておきます。

略称 レベル 短評
CLF 楽勝 制覇するなら試験形式の練習にちょうどいい
DVA 余裕 問題の設定が単純で取り組みやすい
SOA 余裕 問題の設定が単純で取り組みやすい
SAA 余裕 世間での情報量も多く、勉強しやすい
MLS まあまあ 似たような状況設定が多く、取り組みやすい
ANS まあまあ 課題の解決法のバリエーションが少ない
SCS まあまあ テーマの性質上、他の資格と知識が共通しまくり
DAS 多少苦労 他の資格と知識が共通する部分が少ないのに、割と多様
DBS 多少苦労 教材選びの選択肢が少ない
DOP 多少苦労 問題文も選択肢も長文なので、大変
SAP 多少苦労 問題文も選択肢も長文なので、大変

そんな感じです。

まとめ

HACKもTIPSもまだまだありますし、各試験別にも書きたいことはいろいろありますが、あくまでQiitaの記事なので、この辺でおしまいにします。

AWS資格、初めは3ヶ月くらいかけて全部取ろうと思っていたのですが、RTAを意識し始めてから俄然面白くなりはじめました。ぜひ、1ヶ月半なんてぬるいぜ、2週間で充分、とか、そういうフォロー記事を書こうと思って取り組んでもらえたら、楽しいんじゃないかと思います。なお、RTAなんて邪道だ、という向きには定評ある記事あたりを参考にしてはどうでしょうか。

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