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troccoAdvent Calendar 2019

Day 4

PostgreSQL→BigQueryのデータ統合を、3分で実現する方法

Last updated at Posted at 2019-12-03

概要

  • PostgreSQLからBigQueryへデータを転送し、分析に使いたい
    • 出来るだけ手軽に・簡単に・3分くらいで実現したい
    • 分析基盤向けデータ統合サービス「trocco」を使って実現してみる

※MySQL→BigQueryのデータ統合は、こちらの記事にあります
その他にも広告やデータベースなど、様々な分析データをETL・転送した事例をまとめました。
troccoの使い方まとめ(CRM・広告・データベース他)

troccoとは

https://trocco.io/lp/index.html

  • 分析基盤向けのデータ統合サービス
  • 分析に必要な様々なデータ(DB/ストレージ/SaaS/API)を、DWHに統合可能
  • DWH自体の管理機能や、運用保守サポート機能も豊富

用意するもの

  • PostgreSQL接続情報(転送元テーブルへの読み取り権限が必要)
  • 接続先ホスト(例 trocco.hogehoge.ap-northeast-1.rds.amazonaws.com
  • 接続先ポート(例 5432
  • 接続ユーザー(例 readonly_user
  • 接続パスワード(例 hogehoge
  • BigQuery接続情報(転送先データセット・テーブルへの書き込み権限が必要)
    • JSON Key(例 {''private_key_id'': ''123456789'', ''private_key'': ''-----BEGIN PRIVATE KEY-----...'', ''client_email'': ''...''}
  • S3のセキュリティ設定
    • trocco18.182.232.211 13.231.52.164 3.113.216.138の3つのIPアドレスでS3に接続します
    • ポリシー等でIP制限等を行っている場合は、こちらのIPを許可しておいてください。
  • troccoの登録
    • 無料トライアルもやっているみたいなので、事前に申し込み・登録しておいてください!
    • 申込時に、この記事を見た旨を記載して頂ければご案内がスムーズです

1. 転送設定を作成する

1-1. 転送元・転送先を決定

トップページより、転送元にS3を、転送先にBigQueryを選択し、転送設定作成ボタンを押す

すると、以下のような画面になるかと思いますが、これが設定画面です。
わからないことは右下のチャットで、直接聞いたりSlackのサポートから問い合わせることが出来ます。
qiita_02.png

1-2. 接続設定を作成

転送設定の名前とメモを適当に入力したら、「転送元の設定」内の「接続情報を追加」ボタンを押します。
qiita_03.png

別タブで接続情報の新規作成画面が開きますので、予め準備した接続情報を入力して下さい。
qiita_04.png

再度転送設定画面に戻り、S3接続情報の「再読込」ボタンを押すと、作成した接続情報が選択できるかと思います。
qiita_05.png

このステップが若干面倒ではありますが、一度保存した設定は再利用したり、チーム内で共有することが出来ます。

1-3. 転送元の設定

下記のように入力します。接続確認を押せば、入力した情報が正しいかを確認出来ます。
差分転送機能もサポートしているので、日次で増分データのみ転送したいみたいな用途にも使えます。
qiita_06.png

1-4. 転送先の設定

転送元と同じ要領で設定していきます。
データセットとテーブルは既存のものを使っても良いですし、新しい名前で入力した上で自動生成オプションを有効にすれば、自動で作成されます。
転送モードはappend(追記)replace(テーブル作り替え)などが選択可能で、いずれもトランザクション内で処理されるため、途中で処理が失敗したらロールバックされます。
少量のデータを定期的に転送する場合はreplaceを、大量データで増分のみを転送する場合はappendを選択すると良いかと思います。
qiita_07.png

また、入力した情報に誤りがないか、疎通確認や権限確認をすることが出来ます。
(転送元も同様に確認が出来ます)
qiita_08.png
この段階で疎通や権限が正しいことを確認できると、安心感がありますね。

2. プレビューを確認

転送元のデータがプレビューされます。列名や、自動推論されたデータ型が正しく判定されているか確認して下さい。
qiita_09.png

データのスキーマは自動で推論されますので、間違っていたら「データ設定」タブから修正することも出来ます。
また、BigQueryの分割テーブルなど、詳細な設定も「入力設定」や「出力設定」から行うことが出来ます。
qiita_10.png

3. 定期実行・Slack通知を設定

最後は定期実行のスケジューリングや、通知設定の入力画面です。
qiita_11.png

日次バッチだったら、以下のようなUIで、数クリックで設定可能です。
(最短1分間隔で転送可能)
qiita_12.png

地味に嬉しいのが、この通知設定。
当然ジョブが失敗したらSlack通知とかはできるんですが、よくある「データが0件でジョブが正常完了してしまった」みたいなのまで検知できるんです。
qiita_13.png

4. ジョブ実行

定期実行の他に、アドホックな実行も可能です。
下図の実行ボタンを押せば実行が始まります。
qiita_14.png

実行画面こんな感じです。ちなみにジョブ実行のたびに専用コンテナが立ち上がり、かつCPUやメモリの割当を動的に変更できるので、パフォーマンス要件が厳しい場合も大丈夫らしいです。
qiita_15.png

まとめ

  • troccoを使うことで、約3分ほどでデータの転送設定を作ることが出来ました
  • 昨今機会が急激に増えつつあるデータ転送を、より手軽に実現できました
  • 複雑な作業はほぼないので、エンジニアだけでなく、マーケター・ディレクターの方まで幅広く利用出来るかと思います

試してみたい場合は、無料トライアルを実施しているので、この機会にぜひ一度お試しください。
(申込時に、この記事を見た旨を記載して頂ければスムーズにご案内できます)

その他にも広告やデータベースなど、様々な分析データをETL・転送した事例をまとめました。
troccoの使い方まとめ(CRM・広告・データベース他)

※1 今回はembulk-input-postgresqlembulk-output-bigqueryのホスティング環境を利用

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