はじめに
前回の記事では、構築したチェーンにブロックチェーンエクスプローラの導入を行いました。今回の記事では、コンソーシアムへのメンバの追加、削除といったコンソーシアム管理機能を試してみます。
コンソーシアムにメンバを招待する
コンソーシアムのメンバ管理は、Azureのポータルからは行うことができず、PowerShellを使ってコマンドラインで行う必要があります(2019/9/4時点)。
PowerShellを起動して、以下の流れで招待を行います。
Web3の接続確立
$Connection = New-Web3Connection -RemoteRPCEndpoint 'トランザクションノードが提供するエンドポイントURL'
$MemberAccount = Import-Web3Account -ManagedAccountAddress 'メンバアカウントのアドレス' -ManagedAccountPassword 'メンバアカウントに設定したパスワード'
$ContractConnection = Import-ConsortiumManagementContracts -RootContractAddress 'ルートコントラクトのアドレス' -Web3Client $Connection
メンバの招待
$ContractConnection | New-BlockchainMemberInvitation -SubscriptionId '招待するメンバのサブスクリプションID' -Role USER -Web3Account $MemberAccount
招待が完了すると、ポータルのコンソーシアムメンバ一覧にステータスがInvitedのサブスクリプションIDが追加されます。
コンソーシアムに参加する
招待されたコンソーシアムへの参加はメンバ作成画面から行います。コンソーシアムの選択欄で、招待されたコンソーシアムを選択します。
必要情報を入力し、「Review + create」をクリックしてデプロイを行います。
デプロイを終えるとノードの同期が行われ、ブロックがノードに追加されます。
コンソーシアムからメンバを削除する
$ContractConnection | Remove-BlockchainMember -Name '削除するメンバ名' -Web3Account $MemberAccount
メンバを削除すると、ポータル上で該当メンバのアカウントアドレスが0x0に変わっている事が確認できます。
おわりに
今回の記事では、コンソーシアム管理機能を使ってメンバの追加や削除を行いました。次回の記事では、コンソーシアムの複数メンバ間におけるプライバシー関連の機能を試します。