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Azure Blockchain Serviceを試してみる3(エクスプローラ導入編)

Last updated at Posted at 2019-09-03

まえおき

前回の記事では、Azure Blockchain Serviceで構築したチェーンに対して、ERC20のトークンコントラクトをデプロイしました。今回の記事では簡単にではありますが、チェーンの運用に向けてメトリックの紹介と、ブロックチェーンエクスプローラの導入を行います。

メトリック

Azureのポータル上にはノードの状態を監視するための、様々なメトリックが存在します。
スクリーンショット 2019-09-03 11.57.15.png
指定出来るメトリックとして、ブロック数等のチェーンの状態に関するメトリック群、リクエスト数等の通信コネクションに関するメトリック群、CPU使用率等のパフォーマンスに関するメトリック群が存在します。
これらのメトリックを適切に利用して、チェーンが正常に動作しているか監視する必要があります。

エクスプローラの導入

前述のメトリックで確認出来ることは、チェーンのごく僅かな情報や、ノードのインスタンスとしての情報に限られます。ブロックの詳細の情報、トランザクション情報、デプロイされたコントラクト等は、ブロックチェーンのエクスプローラを利用して確認が可能です。
Azure Blockchain Service Explorerという簡易的なエクスプローラがMarketplace上にありますので、今回はそれを導入してみます。
スクリーンショット 2019-09-03 12.37.58.png

作成ボタンをクリックし、必要情報を入力するとデプロイが行われます。
デプロイが完了したら、ポータルから仮想マシンが立ち上がっていることが確認できます。
スクリーンショット 2019-09-03 14.10.57.png

画面に表示されているDNS名にブラウザからアクセスすると、エクスプローラを閲覧出来ます。

なお注意点として、デプロイを終えた状態ではアクセス制御がかかっておらず誰からでもエクスプローラを閲覧出来てしまう、かつ通信がHTTP通信になっているため、実際に運用する場合はセキュリティ面の見直しが必要です。

エクスプローラにアクセス

かなりシンプルなUIではありますが、ブロック情報やトランザクション情報、トークンの送金履歴などの基本的な情報の閲覧・検索が可能です。
スクリーンショット 2019-09-03 14.02.05.png

以下は前回の記事でデプロイしたALISのトークンコントラクトの情報です。
スクリーンショット 2019-09-03 15.20.30.png

おわりに

ブロックチェーンの状態をJSON RPCやweb3.js経由で確認するのはかなり面倒ですが、メトリックやエクスプローラを使って効率よく確認しましょう。以上、簡単にですがメトリックの紹介とエクスプローラの導入に関してでした。
次回の記事ではAzure Blockchain Serviceのコンソーシアムの管理を行います。:wave:

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