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リモート/コンテナ上のX11アプリケーションをローカルで動かす方法まとめ

Last updated at Posted at 2024-08-31

やったこと

下記3つのパターンでX11アプリケーションの起動をお試ししたので、その際の手順を備忘録として残しておきます。

  • ローカルのWindowsに立ち上げたDockerコンテナ上でxeyesを実行する
  • リモートのLinux上でxeyesを実行する
  • リモートのLinuxに立ち上げたDockerコンテナ上でxeyesを実行する

Windows側の設定

Windows側のX ServerとしてVcXsrvを使用するので、こちらからVcXsrvをダウンロードしてインストールしておきます。

VcXsrcのインストールが完了したら、「スタート」から「XLaunch」を選択して起動します。
image.png

「Multiple windows」を選択して「次へ」をクリックします。
image.png

「Start no client」を選択して「次へ」をクリックします。
image.png

デフォルトで入れられているチェックはそのままで、「Disable access control」にチェックを入れ(※1)、「Additional parameters for VcXsrv」に-nowglを追加(※2)して「次へ」をクリックします。
image.png

※1
当初「Disable access control」にはチェックを入れてませんでしたが、リモート上でX11アプリケーションを起動した際に下記のようなエラーが発生したため、今回チェックを入れることで対処しました。

Authorization required, but no authorization protocol specified
Error: Can't open display: XXX.XXX.XXX.XXX.:0.0

※2
xeyesをお試しするだけであれば不要ですが、その他のアプリケーションの起動の際に必要となる場合があったため、一応設定しています。

「完了」をクリックすることで、設定した内容でX Serverが起動します。
「Save Configuration」をクリックすれば、今回設定した内容を設定ファイルとして出力することが出来ます。
次回起動したい場合は、ここで出力した設定ファイルをダブルクリックすることで、設定した内容でX Serverを起動することが出来ます。
image.png

X Serverの起動に成功した場合、画面右下にVcXsrvのアイコンが表示されます。
image.png

ローカルのWindowsに立ち上げたDockerコンテナ上でxeyesを実行する

まずはxeyesをインストールしたDockerイメージを作成します。
下記内容でDockerfileを作成し、ビルドしてDockerイメージを作成してください。

Dockerfile
FROM alpine

RUN apk --no-cache add bash xeyes

CMD ["/bin/bash"]

ビルドしたDockerイメージを起動します。
この時、DISPLAY環境変数にローカルのWindowsマシンのIPアドレスを設定します。

コンテナ起動
docker run --rm -it --name=xeyes --hostname=xeyes -e DISPLAY=<ローカルWindowsマシンのIPアドレス>:0.0 <イメージ名>

コンテナを起動し、コンテナ内でxeyesコマンドを実行すると、ローカルのWindowsマシン上でxeyesの画面が開きます。
image.png

リモートのLinux上でxeyesを実行する

まずは下記コマンドで、リモートのLinux上でX11Forwardingが有効化されていることを確認します。

cat /etc/ssh/sshd_config | grep -i X11Forwarding

「X11Forwarding yes」となっていれば有効化されています。
設定が無い、もしくは「X11Forwarding no」となっている場合は、/etc/ssh/sshd_configに「X11Forwarding yes」の設定を追加した後、sshサービスを再起動してください。

次に、DISPLAY環境変数にローカルのWindowsマシンのIPアドレスで設定します。

export DISPLAY=<ローカルWindowsマシンのIPアドレス>:0.0

先ほどと同様にxeyesコマンドを実行すると、ローカルのWindowsマシン上でxeyesの画面が開きます。
image.png

リモートのLinuxに立ち上げたDockerコンテナ上でxeyesを実行する

ローカルのWindowsに立ち上げたDockerコンテナ上でxeyesを実行する で作成したDockerfileを流用して、リモートのLinux上で同様にDockerイメージを作成します。

Dockerイメージを作成したら、下記コマンドでDockerコンテナを起動してください。
--net hostオプションを追加して、ホストとなるリモートLinuxと同一ネットワークを使用するように設定するのがポイントです。

docker run --rm -it --name xeyes --hostname xeyes \
  --net host \
  -e DISPLAY=<ローカルWindowsマシンのIPアドレス>:0.0 \
  <イメージ名>

後はいつものようにxeyesコマンドを実行するれば、ローカルのWindowsマシン上でxeyesの画面が開きます。(※3)
image.png

※3
最初起動した際に、下記のようなエラーが発生しました。

Authorization required, but no authorization protocol specified

このエラーが発生した場合は、Linux上で下記コマンドを実行してみてください。

xhost + local:

参考記事

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