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Windows X Server: リモートLinux GUIアプリケーションのためのX11転送の設定

Last updated at Posted at 2024-03-01

はじめに

X ServerはLinuxサーバー上でグラフィカルなアプリケーションとのやりとりが必要な場合に不可欠です。特に、コマンドラインインターフェースだけでは不足するか、実用的でない場合、X Serverを活用することでSSH接続を介してリモートLinuxサーバーとローカルマシンをシームレスにつなげ、快適なグラフィカルな体験を実現できます。

以下は、X Serverが必要になる典型的なシナリオです:

  1. リモートでのGUIアプリケーションの実行: SSHを通じてLinuxサーバーにアクセスし、WebLogicやJenkinsなどのGUIアプリケーションを実行する際に重要です。

  2. 開発とテスト: Linuxサーバー上で開発作業を行っており、開発プロセス中にグラフィカルなアプリケーションをテストまたは実行する場合に活用されます。

  3. 管理タスク: 一部のシステム管理ツールにはグラフィカルなインターフェースがあり、X Serverを使用してこれらのツールをリモートで効果的に利用できます。ネットワーク設定の構成、ユーザーの管理、システムリソースの監視などがこれに該当します。

  4. データの視覚化: データの視覚化ツールや科学的なアプリケーションを使用する場合、X Serverを介してこれらの視覚化を表示し、対話する必要があります。

  5. Linuxデスクトップ環境へのアクセス: リモートでLinuxデスクトップ環境全体にアクセスしたい場合、X Serverを使用してリモートLinuxサーバーのグラフィカルインターフェースをローカルマシンに転送できます。

X Server

今回は、XmingとVcXsrvの2つのX Serverをご紹介いたします。どちらもTera TermやPuTTYなどのSSHターミナルと組み合わせて使用可能です。お好みに合わせて、どちらかを選んでください。

  1. Xming:

    • SSH: Xmingは安全なSSH接続を提供し、リモートサーバーへの安全なアクセスを実現します。
    • Server Management: Xmingはサーバーの管理を容易にし、グラフィカルなユーザーインターフェースを通じてサーバーの設定を行えます。
    • Terminal Tools: Xmingには便利なターミナルツールが含まれており、効率的な作業が可能です。
    • Server Configuration and Automation: サーバーの構成と自動化に関してもXmingは柔軟かつ効果的なオプションを提供しています。
  2. VcXsrv:

    • SSH: VcXsrvもSSH接続をサポートし、セキュアなリモートアクセスを提供します。
    • Server Management: VcXsrvは直感的な管理オプションを備え、サーバーの操作を簡素化します。
    • Terminal Tools: 効率的な作業をサポートするターミナルツールもVcXsrvに含まれています。
    • Server Configuration and Automation: サーバーの構成と自動化においてもVcXsrvは優れた機能を提供しています。

これらのX Serverは、Tera TermやPuTTYと組み合わせて使用することで、リモート環境でのGUIアプリケーションの実行や管理作業をスムーズかつ効果的に行うことができます。

SSHターミナルの設定

Tera TermとPuttyを利用している場合はターミナルのSSH転送の設定が必要です。

Tera Termの設定

TeraTermを立ち上げて、
設定⇒ssh設定⇒SSHポート転送を開き、
「リモートの(X)アプリケーションをローカルのXサーバに表示する」にチェック。
image.png

image.png

image.png

設定の保存をして、再度立ち上げれば、X11転送の設定が完了。(TeraTermの再起動が必要)

PuTTY の設定

TeraTermを立ち上げて
「SSH」⇒「X11」⇒を開き、
「X11 フォワーディングを有効にする」にチェック。

image.png

OSの設定

minimalからgraphical user interface (GUI)に変更

  • すでにGUIがインストールされているか確認する。
    OSがminimalの場合はGUIに変更する必要のため、GUIのインストールを行う。
dnf groupinfo "Server with GUI"
  • GUIのグループパッケージを確認する
dnf group list
#Output
Updating Subscription Management repositories.
Updating Subscription Management repositories.
Last metadata expiration check: 0:12:40 ago on Fri 01 May 2020 08:58:11 PM IST.
Available Environment Groups:
   Server with GUI
   Server
   Minimal Install
   KDE Plasma Workspaces
   Custom Operating System
   Virtualization Host
Installed Environment Groups:
   Workstation
Installed Groups:
   Development Tools
Available Groups:
   Legacy UNIX Compatibility
   Container Management
   .NET Core Development
   Graphical Administration Tools
   Headless Management
   Network Servers
   RPM Development Tools
   Scientific Support
   Security Tools
   Smart Card Support
   System Tools
   Fedora Packager
   Xfce
  • GUIのグループパッケージをインストールする
dnf groupinstall "Server with GUI"
  • default targetをgraphical modeに変更する
systemctl set-default graphical.target
  • 再起動する
reboot

X11Forwardingの有効化

  • X11Forwardingパラメータを確認するために、次のコマンドを使用します。
cat /etc/ssh/sshd_config | grep -i X11Forwarding

出力がないか、もしくは X11Forwarding no と表示された場合は、sshd_config ファイル内に以下の行を追加します。ファイルに既に含まれている場合は、値が yes に設定されていることを確認します。

X11Forwarding yes
  • sshd_configファイルを開くために次のコマンドを実行します。
vi /etc/ssh/sshd_config

/etc/ssh/sshd_configファイルで値を変更した場合は、ssh サービスを再起動します。

systemctl restart ssh

これで X11 フォワーディングが有効になり、sshd_config ファイル内の X11Forwarding パラメータが正しく設定されていることが確認できます。

.bash_profile 設定

  1. .bash_profile ファイルを編集するために、次のコマンドを実行します。

    vi ~/.bash_profile
    
  2. ファイル内で必要な変更を行います。
    例: windowsのIPアドレスが 192.168.1.100 の場合、次の行を追加します。

    export DISPLAY=192.168.1.100:0
    

    この設定は、X サーバーが実行されている IP アドレスを指定します。これにはXmingなどのXサーバが動作れているWindows端末のIPアドレスを使用します。

  3. 変更を保存してファイルを閉じます。

  4. .bash_profile ファイルの変更を反映するために、次のコマンドを実行します。

    source ~/.bash_profile
    

これで、X11 フォワーディングが有効になり、.bash_profile ファイルが正しく設定されていることが確認できます。なお、X サーバーの IP アドレスは、Windows 上で実行されている X サーバー(例: Xming)のものを指定します。

X Serverのインストールと設定

Xmingのインストールと設定

  • ダウンロードした「Xming-x-x-x-x-setup.exe」ファイルを実行する。

  • Xmingのセットアップウィザードが立ち上がたら「Next >」をクリックする。
    image.png

  • インストール先を指定し、「Next >」をクリックする。
    image.png

  • デフォルトの状態で「Next >」をクリックする。
    image.png

  • スタートメニューに作成するかを聞かれるので「Next >」をクリックする。
    image.png

  • 以下をチェックして、「Next >」をクリックする。
    Create a desktop icon for XLaunch
    Associate XLaunch.exe with the .xlaunch file extension
    image.png

  • 「Install」をクリックする。
    image.png

  • 「Launch Xming」のチェックを外して「Finish」をクリックする。
    image.png

Xmingフォントのインストール

  • ダウンロードした「Xming-fonts-x-x-x-xx-setup.exe」を実行する。

  • Xmingをインストールしたフォルダを指定して「Next >」をクリックする。
    image.png

  • 「はい」をクリックする。
    image.png

  • デフォルトの状態で「Next >」をクリックする。
    image.png

  • スタートメニューに作成するか聞かれるので「Next >」をクリックする。
    image.png

  • 「Install」をクリックする。
    image.png

  • 「Finish」をクリックする。
    image.png

  • 「スタート」⇒「Xming」⇒「XLaunch」をクリックする。
    image.png

  • 「Multiple Windows」を選択し、「次へ >」をクリックする。
    image.png

  • 「Start no Client」を選択し、「次へ >」をクリックする。
    image.png

  • 「Clipboard」、「No Access Control」を選択し、「次へ >」をクリックする。
    image.png

  • 「完了」をクリックする。
    image.png

  • 画面下部のタスクバーに「Xming Server」のアイコンが表示される。
    image.png

  • SSHターミナルでログインし、GUIアプリケーションを起動する。

    # firefox &
    

VcXsrvのインストールと設定

  • ダウンロードしたインストーラーのファイルを実行する。

  • VcXsrvのセットアップが立ち上げたら「Next >」をクリックする。
    image.png

  • 「Install」をクリックする。
    image.png

  • インストールが完了しましたら「Close」をクリックする。
    image.png

  • 「スタート」⇒「VcXsrv」⇒「XLaunch」をクリックする。
    image.png

  • 「次へ >」をクリックする。
    image.png

  • 「次へ >」をクリックする。
    image.png

  • 「Disable access control」をチェックし、「次へ >」をクリックする。
    チェック済み(有効): 「Disable access control」にチェックを入れると、外部のシステムがXサーバに接続できるようになります。これは、リモートサーバからローカルマシンにGUIアプリケーションを表示する必要がある場合に便利ですが、どんなシステムからでもXサーバに接続できる可能性があり、セキュリティリスクが発生する可能性があります。
    未チェック(無効): 「Disable access control」にチェックを入れないと、Xサーバへのアクセスが制限され、セキュリティが向上します。ただし、SSHを介した適切なX11フォワーディングを設定していない限り、リモートサーバからローカルマシンにGUIアプリケーションを表示する際に問題が発生する可能性があります。

    セキュリティとユースケースに合わせてオプションを選択してください。一般的にはセキュリティを重視し、信頼されたサーバからのみGUIアプリケーションを表示する際は、アクセス制御を有効にすることが推奨されます。
    image.png

  • SSHターミナルでログインし、GUIアプリケーションを起動する。

    # firefox &
    

まとめ

この記事では、Linuxサーバー上でGUIアプリケーションを利用するためのX Serverの導入と設定を紹介しました。X ServerはSSH接続を通じてリモートLinuxサーバーとローカルマシンを結びつけ、グラフィカルな操作を可能にします。

記事では、X Serverが必要な典型的なケースや、XmingとVcXsrvの2つのX Serverを紹介しました。これらはSSHターミナルと組み合わせて利用でき、それぞれ異なる特長があります。

具体的な設定手順もシンプルに解説しましたが、異なるOSの場合は手順が異なることに留意してください。記事を参考にしながら、各環境に合わせて操作してみてください。

関連タグ

X11Forward X11転送 X11 X-Server for windows SSH TeraTerm Linux Windows Xming VcXsrv RedHat
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