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IBM Bobを使ってDifyのDSLをwatsonx Orchestrateのエージェントに変換してみる

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Last updated at Posted at 2026-04-06

IBM Bobで利用可能なwatsonx OrchestrateのSkillがリリースされました!

3月末に、watsonx OrchestrateのADK2.7.0がリリースされましたが、その中に各種IDEで利用可能なwatsonx Orchestrateのための3つのSkillが含まれていました。

  • sop-builder
    ワークフロー図、Langflow JSON、n8n JSON、BPMNモデル、またはワークフロー記述から標準業務手順書(SOP: Standard Operating Procedure)を作成するための専門的な手順を提供します。ビジネス上の課題、データ要件、およびビジネスロジックに焦点を当て、平易な言葉で解説します。

  • wxo-builder
    SOPや簡単なプロンプトからwatsonx Orchestrateネイティブソリューションを生成するための手順を提供します。ビジネス要件に基づいて、エージェント、フロー、ツール、ナレッジベースを実装します。

  • customercare-mcp-builder
    LLMのバイパスや、ウィジェットの表示などを利用可能なカスタマー・ケア・エージェント用MCPサーバーを作成する際に利用可能なSkill。

sop-builderとwxo-builderを組み合わせることで、BPMNやLangflowなどの仕様に従って定義されたワークフローをwatsonx Orchestrate上で動作するフローに変換することが可能になりました。

この記事では、これらのSkillとIBM Bobを用いて、Difyのサンプルとして提供される投資分析レポート・コパイロットをwatsonx Orchestrate上で動作するエージェントとして実装し、動作させるまでの流れについて説明します。

Difyからのエクスポート

まず、元ネタとなるDifyのエージェントを作成し、DSLファイルとしてダウンロードします。今回は、テンプレートとして提供される投資分析レポート コパイロットをベースにしてみました。
image.png
このエージェントは、いくつかのyahoo financeのAPIとLLMを用いて投資分析レポートを提供してくれるものです。試しに「IBMについて分析して」と入力すると、IBMの投資分析レポートを生成してくれました。

image.png
作成した投資分析レポート コパイロットをDSLファイルとしてエクスポートします。

IBM BobでのSkillの構成

Skillは開発エージェントに一貫した処理フローを指示するための仕組みです。IBM Bobにおいては、以下のようなフォルダ構成でSkillを構成することが可能です。
image.png

詳細については、Bobの公式情報を参照してください。watsonx OrchestrateのSkillはこちらに公開されていますので、リポジトリをクローンしてからコピーするか、ダウンロードしてフォルダに配置します。

watsonx OrchestrateのMCPサーバーに、SkillをダウンロードできるToolが含まれているため、MCPサーバー構成後に「Skillをダウンロードして」と依頼して構成することもできます。

sop-builderによる標準業務手順の作成

ダウンロードしたDSLファイルをフォルダに配置し、「DifyのDSLからSOPを生成して!」とBobのチャット欄に入力してみます。すると以下のようにSOPを作成してくれました。
image.png

生成されたSOPは1100行を超えるかなり詳細なものになりました。
image.png
mermaid形式でフロー図なども作ってくれます。
image.png
利用されているプロンプトも分析してくれます。
image.png

wxo-builderによるToolとAgentの作成

次にSOPからエージェントを作成してもらいます。
image.png
以下のようなファイルを生成してくれました。

  • investment_analysis_flow.py
    pythonベースのAgenticWorkflow実装

  • yahoo_finance_tools.py
    yfinanceのAPIをRESTで呼び出すToolの実装

  • investment_analysis.yaml
    投資分析エージェントの定義

  • import-all.sh
    AgentおよびToolインポートのためのスクリプト

  • Readme.md
    エージェントの説明文書。以下の様なアーキテクチャ・ダイアグラムも生成してくれます。

image.png

## 動作確認
作成されたスクリプトを実行することでToolとAgentを問題無く導入することができました。チャット欄から「IBMを分析して」と依頼したところ、期待通り動作してレポートが表示されました。
image.png

今回、DifyではGeminiを使用して動作確認しましたが、watsonx Orchestrate側ではデフォルトで利用可能なGPT-OSS-120bを使用したため、最終的な出力には少し差がありました。watsonx OrchestrateではGeminiを外部LLMとして登録して利用することも可能なため、同等の出力が必要な場合は、モデルなども含めて条件を合わせる必要があります。

まとめ

この記事では新しくリリースされた、watsonx OrchestrateのSkillを用いて、Difyで作成したエージェントをwatsonx Orchestrate上で動作するエージェントに変換する手順について説明しました。
今回の検証を通じて、DifyのDSLから生成された詳細なSOP(標準業務手順書)をベースに、watsonx Orchestrateネイティブなツールやエージェント定義を自動生成できることが確認できました。

特に、Pythonベースのワークフロー実装やRESTツールの自動作成までBobがサポートしてくれる点は、開発工数の削減において大きなメリットとなります。仕様の可視化と実装の自動化をスムーズに実現できるため、非常に有用なアプローチであることが確認できました。

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