この記事のねらい
Obsidian はすごくよいノートアプリです。さまざまな思考スタイルに寄り添ってくれます。その代わり、どう始めればいいか迷いやすいところがあります。
この記事では、ノートの枚数でユーザレベルを分けることにし、「ゼロイチ期→育成期→発展期→達人期」と名付けました。くわしくは本記事後半の Obsidianユーザレベルのめやす をご覧ください。
そのなかでも、ゼロイチ期、つまりObsidianをまだ使っていないころから、ノート数が10枚ていどのころに役立つ情報を集めました。
ヒトが考えるためには書くツールが必要です。Evernoteがグダグダのいま、(ほかにもたくさん選択肢はありますが)Obsidianはオススメできる鉄板ツールのひとつです。ぜひ10枚の壁を越えて、見える風景を味わってみてください。
ゼロイチ期(ノート 0-10枚)に役立つ情報
まずは、Obsidianが何なのかふんわり捉え、インストールし、ノートをつくり、印刷するところまでを目指します。ここまでくれば、Windowsのメモ帳やmacOSのメモアプリの代わりに使えます。
Obsidianとは
まず気になるのは「それは何?」「何の役に立つの?」だとおもいます。結局のところ使ってみないとわからないのですが、ざっくりわかるとうれしいものです。
まず3つ読むとすれば、こちらがオススメです。ノートアプリとしてどんな特徴があるのか、おおまかにつかめるかとおもいます。
- ローカル環境で動作し、Markdownで書いたノートをつなげるアプリ「Obsidian」とは | 技術評論社
- そうして、私はObsidianを使い始めた | 今夜はバンガイ
- Obsidianを医学の勉強に使う方法|しおん
書籍から入りたいかたは、こちらが参考になります。
下記では、もう少し具体的にどんなノートをつくるのかが書かれています。全部やる必要はありませんが、どんな使い方があるのか、イメージが補強されるとおもいます。
つぎの3つの記事は、実験系研究、小説創作、技術屋さんの使用例です。そんな使い方もあるのかと、きっと視界が広がります。
インストールからノート作成まで
インストール・セットアップ、ノートの作り方などの解説へのリンクです。動画が苦手でなければ、こちらがオススメです。
記事では下記がわかりやすいです。
- 【メモアプリ】Obsidianの使い方【セットアップ編】 | コトバ日報
- Obsidian がすごくいい Zenn
- 最強のメモツールObsidianのインストール&使い方 - でじぇろぐ
- Obsidianを使って生産性を高める - Qiita
ちなみに、公式サイトは英語表記のみですが、アプリは日本語で使えます。
PDFにして印刷
Obsidianはアプリから印刷できません。いちどPDFに変換して、PDFを印刷するのがオススメです。PDFの変換は下記をどうぞ。
育成期以降に役立つ情報
育成期(ノート 10-100枚)
Markdownの書き方、リンクの貼り方、フォルダの使い方、デイリーログの使い方、定番コミュニティプラグインなどが使えると、ただのメモアプリのレベルから、どんどん使い方が変わっていきます。
まずはド定番、公式のヘルプページを見るのがなによりオススメです。
実例や解説記事も豊富です。まずはMarkdown、リンク、フォルダについて。
- Obsidianで使うMarkdown記法の基礎・使い方 | コトバ日報
- Obsidianでノートをつなげる方法3種類 | コトバ日報
- Obsidianでノートを作るときの考え方とは? |技術評論社
- Obsidian 初期フォルダは4つでOK – フォルダ管理徹底解説
プラグイン、デイリーログは必須ではありませんが、Obsidianらしさが増していきます。
- 標準機能でも便利な「Obsidian」をプラグインで使いやすくする | 技術評論社
- 【Obsidian🔰#1】デイリーログってなんですか|みならい
- 小さく始めるデイリーノート - 輪ごむの空き箱
- Obsidian|使いかたとコツ(目次)
やれることが多いので、迷いも大きいかもです。ピンときたおもしろそうなものを、ひとつひとつやっていくのがよいのではないかと思います。
ネット上にたくさん記事があります。上記を入口に、探索を楽しんでください。
発展期・達人期
このレベルに達している方は、じぶんで調べられるとおもいますので、本記事では割愛します。
Obsidianユーザレベルのめやす
どのレベルにいるか、ノート枚数を目安にしました。だいたいよい相関があるとおもいますが、あくまでもめやすなので、ご自身でご判断ください。
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ゼロイチ期(ノート 0-10枚)
- Obsidianをまだ始めていない、もしくは始めたばかりの時期。
- ノートが作れる、印刷できる、デフォルトでどんな機能があるかなんとなくわかる、
- コアプラグインを利用し始める、といった段階です。
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育成期(ノート 10-100枚)
- 基本的な使い方に慣れ、より多くのノートを作成し始める時期。
- 見出し、太字、箇条書きなど、Markdownでノートの体裁を修飾できる、
- リンク、フォルダ、デイリーノートを利用する・しないの判断をし、ノートの管理と整理ができる、
- 外観を変えたり、定番コミュニティプラグインをつかい始める、といった段階です。
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発展期(ノート 100-1000枚)
- 大量のノートを扱い、知識の結びつきを強化し、知識のネットワークを構築しはじめる時期。
- ホットキー、コミュニティプラグイン、Obsidian以外のツールとの連携を進める、
- ナレッジマネジメントやタスク管理などの知見をObsidianで実現する、といった段階です。
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達人期(ノート 1000枚以上)
- Obsidianをナレッジマネジメントやクリエイティブな作業に利用している段階です。
- Publishで公開したり、プラグインを自作したり、どこに向かって技を深めていくか、個性が広がっていく段階です。
おわりに
Obsidianの最大の魅力は、その柔軟性とカスタマイズ可能性にあります。自分の思考スタイルに合わせてアプリを調整し、アイディアや情報をつなぎあわせ、深い洞察を導けます。しかしその多様性が、入門者を戸惑わせる要因でもあります。この記事が、Obsidianの世界への第一歩を踏み出す助けとなり、各ステージでの成長を支援する一助となれば幸いです。
Obsidianコミュニティは活発で、ユーザー同士が知識や使い方を共有しています。ぜひ参加し、質問し、経験を共有してください。