はじめに
この度AWS認定のDEA(Data Engineer Associate)を受験してきましたので、勉強した内容と受験した感想を書いておきます。
結果はBeta終了後から約90日後に通知されるので、結果が来たら追記します。(多分ダメそう)
※試験内容には言及できないので、本記事では勉強方法や受験した感想が中心となります
2024/2/14追記
無事合格していたので、タイトルを「受験記」→「合格記」に修正しました。
前提
- AWSのデータ分析基盤は実務経験あります
- AWS認定は全て取っています(詳細はこちら) ※PASはこちら
- 2023年11月にDAS更新しました(こちら)
- Microsoft:AZ-900/AZ-104/AZ-700/AZ-305/AZ-204/DP-900/AZ-500/DP-203は取得済み
- GoogleCloud:ACE/PCA/PCSE/PDE/PCD/PCNEは取得済み
AWS Certified Data Engineer - Associate(DEA)とは
概要
「AWS Certified Data Engineer - Associate」を知らない方向けにご説明すると、2023年11月27日からベータ試験の提供が開始された、2023年12月時点で一番新しいAWS認定試験になります。
試験ガイドのIntroductionでは以下のように説明されています。 その試験名の通り、データエンジニアが求められる知識について問われる試験となっているようです。
AWS認定データエンジニア - アソシエイト(DEA-C01)試験は、データパイプラインを実装し、ベストプラクティスに従ってコストとパフォーマンスの問題を監視、トラブルシューティング、最適化する能力を検証します。また、以下のタスクを完了する能力も検証します:
- プログラミングの概念を適用しながら、データを取り込み、変換し、データパイプラインを編成する。
- 最適なデータストアを選択し、データモデルを設計し、データスキーマをカタログ化し、データライフサイクルを管理する。
- データパイプラインの運用、保守、監視 データを分析し、データ品質を確保する
- 適切な認証、認可、データ暗号化、プライバシー、ガバナンスを実装する。ロギングの有効化
AWS認定試験には既に来年廃止が決まっているAWS Certified Data Analytics - Specialty認定資格がありますが、DEAがDASの下位というわけではなく、位置づけ自体が別のものとされています。 AWS公式のブログに記載されている違いを以下に記載します。
- AWS Certified Data Analytics - Specialty
- データエンジニアとデータアナリストの両方に関連するトピックを含む
- 知識範囲はDEAよりも幅広いかつ深く複雑な内容を問われる
- データ分析技術に関する5年以上の経験と、AWSサービスに関する2年以上の経験を持つ人が対象者
- AWS Certified Data Engineer - Associate
- データエンジニアの職務と密接に連携したトピックを含む
- 知識範囲はデータの取り込み・変換・保存・管理、プログラミング概念が含まれる
- DASよりもデータ運用、サポート、およびセキュリティに重点を置いている
- 2~3年のデータエンジニアリングの経験と1~2年のAWSサービスの使用経験を持つ人が対象
試験期間
DEAはまだ発表されたばかりの試験のため、2023年11月27日~2024年1月12日の間でベータ試験が提供されています。今回受験したのはこのベータ試験になります。
正式に一般公開されるのは2024年4月からで、登録自体は2024年3月から開始されるとアナウンスされています。
対象言語と料金
ベータ試験では日本語版が存在しないため、基本英語で受験する必要があります。
また料金も通常のアソシエイト試験よりも安い$75で受験することができます。
英語のみというのは英語力5の自分にとってはかなりハードルが高かったですが、金額が多少安くなってたので、そこは経験と割り切って受験してみました。
恐らく一般公開されたときには日本語試験もあると思いますので、英語が不安な方はもう少し待つと良いと思います。
試験時間と問題数
通常のAWS認定試験だと130分65問だと思いますが、ベータ試験の場合は170分85問と試験時間、問題数が他よりも多くなっています。
※自分は知らなかったのですが、英語がネイティブでない受講者の場合、試験時間の延長ができるようです。(ベータ試験でできるかは不明)
英語がネイティブでない受講者が英語で試験を受ける場合は、リクエストに応じて 30 分間の試験の延長が利用できます。特別な配慮の「ESL +30」は、試験の登録前に 1 度のみリクエストする必要があります。これは、すべての試験配給プロバイダーの今後のすべての試験に適用されます。
参考URL
新しいAWS認定試験で情報はあまりなかったのですが、ベータ試験開始時に最速受験した方々の記事があったので、検索上位に来たページは一通り目を通しました。
個人的には以下のサーバーワークス 兼安 聡さんの記事が特に参考になりました。
あまり詳しくは書けませんが、本試験の英語の問題文のポイントは、修飾子かなと思います。
やりたいことはキーワードを拾うことで朧げにわかるのですが、状況・状態・優先度のような修飾子が理解できないと、回答を一つに絞り込めません。
似たようなサービスで、シチュエーションの違いにより使い分けるものがありますよね?そう、それらが修飾子がわからないと絞り込めないのです。
(受験後自分)<確かに...
学習内容
学習方法もそこまで選択肢はなかったのですが、X(旧Twitter)等の情報から公式がAWS Skill Builderで模擬問題を公開していると聞いたので、それを使って勉強しました。
あとはUdemyで検索したら何個かヒットしたので、1つだけ試しに購入してみました。
↓模擬問題の存在を知ったポスト↓
AWS Skill Builder
(英語試験受験者向け)
最初は日本語の模擬問題を解いて、その後英語の模擬問題を解きましたが、本番に近い環境でやりたいならまずは英語の模擬問題からやることをお勧めします。
日本語から解くとそれで何となく問題と正答を覚えてしまって、英語で解いたときにAWSサービス名で大体即回答できてしまうからです。
英語受験したことがない方であれば、まずは英語の模擬問題で問題文がどのぐらい読めるのか、問題文全体のどこの文章を優先的に読んだほうが良いのか等を把握しておくと良いと思います。
(日本語試験受験者向け)
日本語の模擬問題だけで大丈夫です
↓英語版↓
↓日本語版↓
Udemy
公式の模擬問題は20問しかなく、少し不安だったのでUdemyで模擬問題がないか探してみたところ、英語のコースが何個かヒットしたので、とりあえず以下のコースを購入して試しに実施してみました。
結果としては「英語で問題を解く練習になった」ってぐらいでした。(深くは言及しませんw)
受験した感想
試験時間の8割ぐらいは英語を読むのに時間を取られました笑
直近DASを更新していたり実務で分析基盤の構築から運用まで経験していたのもあったのか、内容的にはそこまで難しくなかったように感じました。
個人的感覚ですが、DASが合格できていれば4~5割ぐらいは解けるんじゃないかなと。
あとはAWSの分析系サービスのベストプラクティスや模擬問題で出題された範囲の知識を追加学習しておくと良いかなと思いました。
※ベータ試験受験者向け
英語試験の攻略?方法(英語力5の人向け)
- 問題文5行以上、選択肢3行以上ならスキップして後で解く。とりあえず最後まで解ききること
- 問題文の最後を見て何を問われているか確認する
- 着目すべき単語(例) ※DeepLしたので少し変かも
- cost-effective manner:費用対効果の高い方法
- MOST efficiently:最も効率的
- must optimize:最適化しなければならない
- the LEAST operational overhead:最も少ない運用オーバーヘッド
- 問題文を読んだ後、選択肢のAWSサービス名で除外できるものを探す
- 読めない単語は読み飛ばして、文章内のAWSサービス名の位置を確認して、前後の分から読める単語の範囲で推察する
受験結果
冒頭にも書きましたが、2024/2/14に結果が出ました。
スコア720以上で合格のところ、722と超ギリギリでした。笑
英語試験だったのもあっててっきり落ちてると思ってたので、かなり嬉しいです!
おわりに
初めて英語で受験しましたが、自分が想像していたよりは読めて解けたので少し自信がつきました。
結果は多分落ちているでしょうが、その時は日本語で受験し直したいと思います!
この記事がどなたかの参考になれば幸いです。